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痛い話もてんこもり。子どもができてうまれるまでにはどれだけいろんなことに戸惑い迷い悩み苦しみ驚き、そしてそれと同じくらいの喜びがあることか。子どもを産んだ経験がなくてもなるほどと思うエピソードも多いが、夫への実に複雑な感情の表現にはとりわけ苦しいほどの共感を覚えるのだった。
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電車で読みながら涙ぐんでしまった。
作家さんってすごいなあ、
私が妊娠・育児してるなかでモヤモヤと概念的に考えてたことを「そう、その感じ!」というドンピシャな言葉で表してくれるのだから・・
としみじみ。
心に残ったフレーズは、
「おなかの赤ん坊は100%こちらの都合でつくられた命で、100%こちらの都合で生まれてくるのだから、それならば我々はその『生』を100%の無条件で全力で受け止めるのが当然じゃないだろうか。それが筋、ってもんじゃないのだろうか」
この本を読んで、子どもたちがよりいとおしく感じられるようになりました。
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未映子さんの出産から子育ての大変さを知るに及んで、私の妻もこのような不安や戸惑いのうちに子育てをしていたのだろうかと思ってしまいました。私はあべちゃんのような甲斐甲斐しい父親では決してありませんでした。いまから反省してもなんにもなりませんね。ただ、二人の子供は反抗心もなく、りっぱに成人しました。 未映子さん、ほんとうにおつかれさまです。
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川上未映子さんのエッセイが好きなのでこれも購入。
出産、育児エッセイ。
作家さんって、目の前に起こることごとを文章にすることが本当にうまい。
凡人の私が本を読んだ心の動きを書こうとしてもいまいちうまく書けないのでやめておきます。
でも、男女とも、このエッセイは読んだ方がいい!!!
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川上氏の作品はすべて読んでいるので、今回も、まあどういうテーマ、内容か、わかってはいたけれど、借りて読んでみた。しかしやはり世のお母さん、またはこれからお母さんになる人向けの本でしたな。おおいに参考に、そして共感していただきたい。わたしはさすがに途中から流し読み。たぶん経済学的にはこのような時間を費やすより、次に読もうとしている別の本に進んだほうが、自分のためには効率的なのだと判断。出産後の、彼女の「文学的」作品に期待します。エッセイはもういいや。
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妊娠出産育児は本当に人それぞれなんだなぁと。でも共感するところもたくさんあって面白かった。
読後はいっそう娘がいとおしく感じた。
男性にも是非読んで女性の気持ちを少しでも理解してもらえたらなぁと思う。
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「王様のブランチ」で取り上げられていて、おもしろそうだったのと、友人が妊娠したと言っていて、子供のいない自分には、その感じがよくわからなかったので。子供ができた時から1歳になるまで、何を想い、何をして、どのように考えたか。素人のブログではなく、芥川賞作家だけに、表現がゆたか。女性の苦労、喜び、悲しみがよくわかる。また、育児に何を使ったか、推薦のモノは製品名まで書いていて、実用的でもある。
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出産・育児エッセイ。
笑えるし泣けるしで忙しい。
母もこんな風に自分を育ててくれたのかな〜と思うと胸がいっぱいになる。
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デリケートな事も取り繕わずに書かれているのが良かった。
なので、今まで聞いたどの妊娠・出産の話よりも生々しくに感じた。
ぜひ男性にも読んでほしい。
奥さんや恋人に限らず、ぎりぎりまで働いて、即職場復帰するようなお母さんが
これからもっと身近になるのだろうから。
女性であっても「お腹を痛めたからこそかわいい」とか
「母乳こそ善」みたいなマッチョな刷り込みが
心のどこかにある事に気づき、深く反省。
川上さんのように柔軟に考えられるようにならなくてはね。
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子どもに関して同じような考えを持ってる私。
読んでよかった。
おもしろい表現が満載でいつもながら感心してしまう
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むふふと笑えて、たまにジーンとして。「きみに会うことができて、本当にうれしい。」誕生の章ではぶわーっと涙が溢れてきました。出産について赤裸々に書かれていてすごく勉強になった。女性というのは精神も身体も本当に強い生き物なのだな。私も近いうちに経験できたらいいのだけど。
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大好きな川上未映子さんの出産・育児エッセイ。
大好きな作家さんの作品は基本的に出版年月順に読んでいくと決めていたが、
新しい命を授かったとわかった月に新刊として出るのがわかっていたので、即購入。
読もうと思ったら、奥さんのつわりが予想(そんなもの何もわからないのだからあたるはずもない)以上につらいもので、入院も経験する羽目に。
本のにおいもダメで読めないと言いながらどうしても読みたいということで、
奥さんから先に読み始め、体調の回復してきた最近(1か月ほど前)読了。
いろいろ遠回りしたがやっと手元におさまり読めた。
川上未映子さんの作品好きとして、びっくりするほど読みやすいと感じた。
一般向けな文章という感じだが、それでもリズムとか精錬された感覚がそこにはあってとてもよかった。
正直感動した。
妊娠中のただなかにある自身の家族のことも振り返させられた。
振り返りながらも刻一刻と変わっている現状にいまもまだあるわけで、最後まで読んでも修羅の道はつづくのかと思うとぞっとする。
でも、つらいのは母になる者なのだと感じずにはいられない。
母になる者に幸せを感じさせられるかはやはりともに過ごす者なのだろうとはっきり突きつけられたような気がする。
我が家は我が家のかたちでがんばりたい。
つわりや出産時のつらさについて、
男だからわかんないだろうけどとよく言われるが、
その通り絶対にわからない。
奥さんのつわりがひどい時期に目の前で苦しむ姿を見て、そしてそのようなことを言われて、
その絶対にわからないというつらさを女だからわからないのだろうと正直思った。
どうにかしてあげたいし、どうにもできないのだけど、せめてわかってあげたいと思っても、一生をかけて望み続けても絶対に叶わないのだ。
考えれば考えるほど絶対にわからないということが深く深く突き立てられた。
そしてその中読んだので、作中にある「完全な他者になるということ」というのをいままさに実感しているのだと思った。
でも、同時に大切にしたい感覚だとも思った。
生命の誕生にかかわる作品であることもあって、永久普遍的に残り、継がれていって欲しい内容の作品。
人間性、女性性、母性という葛藤の中で、そしてそれらすべてを持ち合わせる他者という情報の中で、川上未映子さんらしく自己を描ききっている感じで、とても赤裸々な告白が綴られていて、きっとここに書かれていることなど、ほんの一部にすぎないことはわかっているのに
、それでも一喜一憂させられ、なぜか最後には活力をもらえた。
この作品に出会えたこと、そしてこのタイミングであったことを本当にうれしく思うし、なにに対してかはさっぱりわからないが感謝をしたい。
ありがとうございます。
そしてこれからもよろしくお願いします。と。
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川上未映子さんの出産、育児エッセイ。川上さんは人が避けたがる事柄にも自分の考えを真摯にさらけ出す、そのスタイルがとても魅力的で人として愛おしくて且つかっこいい。
本を読んでる最中誕生日を迎え,両親に産んでくれてありがとうと心から感謝を伝えられました。
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王様のブランチで紹介されていたのに興味を持ち、早速購入して読みました。
男性が読んでも出産を迎えた女性のあれこれが分かり、とても勉強になりました。
文章も小説のようで読みやすく、女性の喜怒哀楽にヒヤヒヤしながらも、心が温かくなる結末で、読み終えた後に結婚、子供というものが素敵なものなのだと自分もいつか家庭を持ちたいと思えました。
「出産を経験した夫婦とは、もともと他人であったふたりが、かけがえのない唯一の他者を迎え入れて、さらに完全な他人になっていく、その過程である」
なるほど!と思えました。
男性は特に読むべき一冊だと思います!
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7月に孫が生まれて、自分の出産育児のことは忘れてしまったが、息子夫婦がこんな気持ちで、出産を迎え、育児をしているのだろうと思いながら読んだ。
こどもがかわいい、いとおしい、どうしてなのか。わからないけど、かわいい。
孫になったら、もっとだ。