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11/29-12/1。初潮を前にした少女・緑子のアンバランスな内と外をノートとペンによる「記録」がかろうじて調和を保つようす、肉体や心を含むその年ごろの瑞々しさの描きようが心地良く感じました。緑子・巻子・夏子の人間模様が関西弁で綴られてることもあり安っぽい人情劇風の趣がありますが、緑子が殻を破って母・巻子と和解を遂げるに至るシーンは、心に迫るものがありこちらの心が開かれたような錯覚すら覚える一体感を感じました。
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独特の文章。この人にしか書けない文章だと思う。
この文章は整理されていなくて本当に「混沌」としているようだけど、読みやすく人の気持ちが伝わってくる。
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全体的に
文体が特徴的な関西弁で
それによって読みづらく
最後までいまいち意味のわからない作品だった。
ただ、その分他にはない雰囲気はあったと思う。
あと描写が細かかった。
生理のときの話とか
今まで、こんな場面をここまで丁寧に書いた人はいたのだろうか。。。
そういう意味では
女性にしか書けない女性ならではの文なんだろうとは思った。
同時収録の
「あなたたちの恋愛は溺死」
は納得できる部分もあったな。
どちらかというと、こちらの作品のほうが好き。
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新鮮!衝撃!驚嘆!
文が斬新。
関西弁の口語体で、そしてひたすら「、」が続く。時には一文2ページがにもまたがることがあったりして、くるしい。うまく息つぎができないからだと思う。
だけどその2つが絶妙なリズムを織り成していて、最初はひたすら違和感でも、自然と心地よくなってくるから不思議。
『乳と卵』っていう題も、中身を読んでいけばああなるほどなって思う。はじめはあまりにストレートで、ついどぎまぎしてしまったのだけれど。
その雰囲気もふくめて、ここまで端的で、そしてしっくりくる題はないんじゃないかとさえ思う。
親子の話です。
出てくる表現がすごく生々しい。だからかなんでかズキズキ痛い。
女性特有の生々しさがたくさんで、理解できるのは女の特権なのかもしれない。男の人には(なかには女の人でも)、拒絶反応を示す人もいると思う。
でもそんなこともひっくるめて、とにかくさじ加減が絶妙。巻子も緑子もとてつもなく不器用だし、どこかぶっとんでいるのに愛しく感じてしまうのは、ああなんかわかるなぁってつい思ってしまうから。自分にも少し通じる不器用さがあるからかもしれない。
そして、最後の場面が一番好き。
だんだんと加速していく、知らぬ間に疾走していく感じが、そしてそれに巻き込まれている感じが心地よいです。
芥川賞の作品。
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『書くということはペンと紙だけあったらどこでもできるしただやしなんでも書けるので、これはとてもいい方法。』
『いや、という漢字には厭と嫌があって厭、のほうが本当にいやな感じがあるので、厭を練習。厭。厭。』
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正直良くわかりません。
まあ、確かに文体は独特のリズムで面白いけど、それだけって感じです。
僕、頭悪いんで。
個人的には表題作よりあわせて収録されてる、「あなたたちの恋愛は瀕死」の方がよかったです。現代的だよね。
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うーん、久し振りというか、稀に見る自分にはあまりにもつまらない本でした・・・ テイストが合わないというか、書き方が合わないというか・・・
これってどういう理由で芥川賞が取れたんだろうかと最後まで疑問を感じてしまった。盛り上がりもなく、淡々とした感じの本でした・・・
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表題「乳と卵」は女であることのめんどくささみたいなのを感じさせる。登場人物と感覚が近いのか、私個人、第二次成長期の体の変化が厭でしょうがなかった。生理がくるたびに「どう取り繕たって結局は動物なんだなあ」とうんざりしている。そのうんざり感が形になった小説…な、気がする。(個人的に)
男性が読んだ感想を聞きたいなあ。
読点が多くて一文がだらだらと長い。だから受け付けない人もいると思う。でも、私はこういうクセの強いタイプが好きらしく、多いに楽しめた。
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おやこなんです、生理なんです、豊乳したいんです、あたし。
不思議な文体、大阪弁、難しいカタカナ語は使ってないから、分かりやすいけど読みにくいし。
でもスラスラ終わった、ページそんなにあらへんし。
現代人の日常。
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言葉を話さなかった緑子が思いのたけを込めて卵を投げ続けるところがハイライト。ねっとりした黄身の映像。
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独特の書き方に慣れず、物語の内容とは裏腹に読みにくさが拭えなかった。しかしその早口(流れる?)ように感じる文体は悩める思春期独特のイライラ感や、また、同じく着地点に迷う母親の気持ちを表すのに効果的であるとも思えた。でも、やっぱりちょっと苦手だなぁ。この作者の本はこれ以外読んだことがないので、他の小説も手にとってみようとは思う。
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芥川賞受賞作ということで、タイトルだけが耳に残っていて
たまたま手に取った1冊。
一文一文が長いスタイルに私はなじめなかった。
そのせいかまったく世界に入っていけなかった。
相性が合わなかった・・・とういことでしょう。
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独特なテンポの文章とは裏腹に、小さな小さな世界を深々と描く。一緒に入ってたもう一作の方が私は好きだったかなあ。とても共感出来る。
他の作品も読みたい、と思った。
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文体がとにかく読みずらかった。大阪の女の子に、絶え間無く生々しくも、答えの無い話を、ひたすら語り続けられてる感じと言うか、そのリズムが魅力なんだろうけども、それが合わなかったと言うだけの事で。 そう言う事。
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この人の初めて読んだ。文体が受け付けない。
なんでだろ、似たような感じで町田康とか舞城王太郎とかは好きなんだけど。
なんだか一青窈を思い出した。
話自体が不快。女の嫌な部分を凝縮したような。生理ネタ気持ち悪い。関西弁が嫌い。
もう芥川賞ってこんなんばっかで逆に不名誉だよね。
二度と読むか、と思ったけど、
もう一つ収録されてた短編「あなたたちの恋愛は瀕死」の方はセンスあるなーって思った。
どっか別のとこでこれだけ読んでいたら好きになったかも知れない。