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平成20年11月19日購入
クマもオルカも人間です。
と言いたくなる。
「邂逅の森」ほど感動しないのは
人知を超えた何物も登場しないからだろう。
なんだか世界が狭い気がする。
あ〜正直、殺せないなら書くなよ、と言いたい。
まあ厳しいことを書いたが
物語であるからこうでないといけないのかもしれない。
オルカが死んで(というかオルカを殺して)
そのあとをさらに物語として書ききるというのは
筆の力だけならできるかもしれないが
やはり作家としていかがなものかという気もするし。
不満ばかり書いたが実際はまあ面白く読めた。
この人はじつは自然と絡ませないほうが
上手にものが書けるのではないか?と思う。
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「よく調べて書きました」感にとどまる。インターセックスだから何?感も。潜れなかったダイバーがおっぱいに触れただけで治る呆気なさ。あとツンデレ…。
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御蔵島をモデルにした架空の島での、不思議なシャチとの邂逅。なぜか潜る事が出来なくなったダイバーの青年とイルカの研究者である主人公の女性との色恋的なことはどうでもよくて、ひたすらイルカやシャチの姿が素晴らしく、ついシャチの生態についていろいろ調べてしまった。
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主人公はイルカの研究者として、NPO法人鯨類鳴音研究所に所属する女性。新しくやってきたダイバーがひどくクセのある性格で、最初は喧嘩ばかりしていたのだが……
恋愛小説としては主人公にあまり共感できなくて、特に大きく心揺さぶられることもなく読み終えてしまったのだけれど、海洋小説としては非常に楽しく読みました。イルカやシャチの生態、行動と文化、彼らを取り巻く状況。
前にアンソロジーで読んだ、同じ方の東北の漁師を主人公にした短編が非常に印象深かったので、この方はぼちぼち何作か追いかけてみようかなと考えています。
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図書館で。前に読んだ邂逅の森が面白かったので借りてみましたがあまり好きではなかったかな。
作中に出てくるシャチを捕獲しようとしていた水族館って名古屋港水族館かなあなんて思いながら読みました。そうすると貸し出したのは鴨川かな?
多分主役二人がゆらゆらしてる二人だったのでそこがあまり面白くなかったのかなあ…?シャチとイルカの話だけではもたない気もしますがもう少し突っ込んでもらいたかったかな?と言う感じです。
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沖縄出身という設定さえなければよかったのに。
さーさー言うときと、普段のしゃべり方に差がありすぎる。
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熊谷さんと言えば東北というイメージが有り、その中でもまたぎなどの人物を中心にすえ、自然を舞台にした迫力のある小説が多く有ります。
この作品は東北から離れ、しかも山ではなく海を舞台としていますが、やはり自然を舞台にしたという意味で、熊谷さんの持ち味を生かした作品です。
登場人物の設定が、例えば潜水中の事故でバディを死なせてから潜れなくなっていたダイバーなど、やや通俗的過ぎるきらいがあり、「邂逅の森」のような迫力や重厚感には欠けるところがありますが、面白い物語になっています。
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動物保護、捕鯨問題、性同一障害などの社会的な問題を含みつつイルカの可愛さや主人公のほのかな恋心も共感できてあっという間に読み終えました。
シャチがイルカを襲うシーンはハラハラし通しでしたがなぜかシャチにも愛おしいと思う感情が芽生え、最後に仲間のシャチが困ったシャチを皆で迎えるシーンは胸に迫るものがありました。
次々イルカを襲うシャチを捕獲するにも行政の複雑な問題があり難しいのだなと考えさせられることが多かったです。
主人公の恋愛も大人の恋愛らしくいい終わり方でよかったです。