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SF作家として有名な星新一さんの珍しい時代小説。江戸時代の殿様や庶民、侍を描いた短編集。時代考証が正確で、時代の風景を知るのに、とても役に立つ。数ある歴史小説の中でも、新鮮さでは群を抜く作品集。さすが、星さん!
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時は江戸、封建制度の中で生きた殿さまから庶民までの、命を賭けた生活の知恵の数々。新鮮な眼で綴る、異色時代小説12編を収録。
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星新一さんのショートショート。ほんまどれも面白い!いつもどこから、こんなユニークな発想がでるのか不思議です。
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中編12篇
殿さまの日 ねずみ小僧次郎吉 江戸から来た男
薬草の栽培法 元禄お犬さわぎ ああ吉良家の忠臣
かたきの首 厄よけ吉兵衛 島からの三人
道中すごろく 藩医三代記 紙の城
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江戸時代の人々の暮らしを星新一らしいウィットに富んだタッチで綴った短編集。
SFでもショートショートでもないが、こういうのもアリだなと思う。
これに似たような設定で「城の中の人」という作品もあります。
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初めて読んだ時代物。小難しい単語や制度がありながら、星新一の素敵なストーリー展開を十二分に楽しむことができました。頭を使う場面も多かったですが、もっと歴史をちゃんと勉強しておけばよかったと後悔もしました……。
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21世紀の今、コレをドラマ化するとウケるのではないでしょうか?
時代劇なのに妙にドライ。『踊る大捜査線』シリーズのような感じで。
この中では「道中すごろく」がお気に入り。
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文庫版しか登録がないようだが、私が読んだのは1972年発行のソフトカバー版。「殿さまの日」「ねずみ小僧次郎吉」「江戸から来た男」「かたきの首」「元禄お犬さわぎ」「藩医三代記」「紙の城」の7編。殿さまの回想で、何も起こらない短編「殿さまの日」が一番面白い。あとは偽物が刑死するのに自分の人気を利用されたと感じて罵る、ねずみ小僧。藩医の二代目がうまくやり三代目が没落する「藩医三代記」。ちょっとした差なんですけどね。他も皮肉な目線が星さんらしく面白かった。
2020/05/28
1983/10発行の新潮文庫で再読。「殿さまの日」「ねずみ小僧次郎吉」「江戸から来た男」「薬草の栽培法」「元禄お犬さわぎ」「ああ吉良家の忠臣」「かたきの首」「厄よけ吉兵衛」「島からの三人」「道中すごろく」「藩医三代記」「神の城」の12編 「薬草の栽培法」「ああ吉良家の忠臣」「厄よけ吉兵衛」「島からの三人」「道中すごろく」の5編が前回なかったもの。「薬草の栽培法」と「ああ吉良家の忠臣」が忠臣蔵に材をとったもの。いずれも短編集でショートショート風ではないが、「道中すごろく」のオチが一番ショートショート風かな。