経営学者が書いた「経営学の教科書」ではない、経営者が書いた「経営の教科書」
2010/06/23 13:01
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
『経営の教科書』というシンプルなタイトルのとおり、まさに「経営の教科書」である。経営学者が書いた「経営学の教科書」ではない、20年以上にわたる外資系企業の経営者としての実践に裏打ちされた「経営の教科書」である。
副題には、「社長が押さえておくべき30の基礎科目」とある。「経営の原理原則」が、著者自身の経験談をまじえて、30項目にわたって書き込まれている。
どこからでも読めるようになっているが、まず一回は通読することをお薦めしたい。経営者は「全体」を見わたさなければならないからだ。そのあとは、折に触れて項目ごとに拾い読みするのもいいだろう。
私もまず一回通読してみたが、読むのにけっこう時間がかかってしまった。内容が難しいからではない、「経営の原理原則」に、経営者としての自らの行動を重ね合わせて、検証してみる作業が不可欠だからだ。その行為を抜きにしては、こういう本を読む意味はない。この本を読んだからといって経営ができるわけではないのは、経営があくまでも実践であるからだ。
だからこそ、経営という実践行為に従事する者が読んで反省、三省する素材として、実に貴重な「経営の教科書」になっているのである。
それにしても思うのは、「経営の原理原則」は、外資系企業であろうが日本の中堅中小企業であろうが変わらない、ということだ。これはただ単に日本人を束ねて経営するからだというだけでなく、経営とは人間を通して目的を実現する行為であるからだ。これは、洋の東西を問わず共通しているためだろう。もちろん、業種業界に関係なく共通している。
ちまたによくある「MBAの教科書」も、厳しい言い方をすれば、あくまでも「経営学の教科書」であって、「経営の教科書」ではない。また、あくまでも個別の専門分野にかんする教科書である。全体をみわたさなければならない経営者にとっての「経営の原理原則」について語っているのは、経営者を経験した著者による本書のような本だけである。
すでに経営者として活躍している人だけでなく、経営者を志している人が繰り返し読むべき「経営の教科書」として、強く薦めたい。
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良かった点が二つ。
1.
”そもそも人は、どのようなときに仕事におもしろさや喜びを感じられるのか。
仕事を通じて自分を磨き、高められるという期待が持てるとき。
会社が成長し、自分の給料も上がり、知名度も上がって家族も喜ぶと信じられるとき。
こうした物心両面の“得”があって初めて、その社員にとってロウドウは朗働になる”
これ、非常に分かる。
業界地図2010に自分の会社が特集されてて嬉しかった。
来春からは、自分の番だ!
2.
◆社員にとって悲しい4つのこと
1.会社から何を期待されているかがわからない
2.結果は出したが、それがどう評価されているかがわからない
3.成果が評価・処遇にどう結びつくかがわからない
4.将来の方向性が見えない
逆の発想で考えると・・・
社員にとって嬉しい4つのこと
1.会社から期待されている役割が明確である
2.結果を正当に(あるいは過大に)評価されている
3.成果が評価・処遇にしっかりと反映されている
4.将来の方向性が明確である
よし!今日の集客会議で早速実践してみよう!!
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経営者に必要であること。
「高い倫理観」
まぁいいや。
これもいいか。
じゃあこれも。。
いかに「良いことを忠実にできるか」であろう。
そして、
経営をタイミング イズ マネーということを理解し、
社員に対しては
1.今どこにいるのか
2.どうなりたいのか
3.どうやるのか
4.どうなったか
を示すこと。
倫理感を高めるために自分を勉強会などでコントロールする。
凡事徹底である。
ありがとうございます。
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経営者へ向けた、基本的でかつ根本的な考え方が
身に付く良書といえる。
内容は特に目新しいものはないが
著者の経験則に沿った指標としては
納得できるものばかり。
経営者でなくとも、ビジネスマンにとっても
有効な本であると思われる。
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Kodama's review
先日、日本から戻る際に成田空港で手にしたうちの1冊。前情報はまったくなく、たまたま手にしただけでしたが、とても勉強になり、たくさんの影響を与えてくれた1冊でした。この本との出会いに感謝です。
(10.1.17)
お勧め度
★★★★★
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目からうろこの実践的経営のバイブル
今までの経営論よりもさらに実践的かつ自己満足に終わらない経営者としての経験を書かれ、Pドラッカーなど著者の新さんの多読に裏付けられた引用により、文字通り経営の教科書となる経営者ならびにこれから企業を考えている人にお勧めの本です。
「社長は経費で社員にごちそうしてはいけない、むしろポケットマネーで安安い飲み屋でおごるほうが感謝される」社員は自分が思う以上に厳しく経営者をみているとのこと、すべては小さなほころびからはじまっていくなど。普段経営者を見ていいる自分の気持ちをいいあらわされていました。また自分の時間を強制的に予約して、自分の時間を確保マネジメントする方法も経営者でなくても、だらだら仕事へのコントロール方法として役にたつのではないでしょうか?
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2010.6.15読了。
経営者を目指している人間でなくても、経営者の視点を知るという点で、社会人として読んでおきたい一冊。
転職の際、最終社長面接の前に読み、想定質問対策に大変役立った。おススメ。
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著者は多数の外資系企業のボードメンバーとして活躍されている方です。
実務経験に裏付けられた経営のイロハが満載で、読みやすい内容となっています。経営指標の読み方とか具体的な戦略スキームとかの実用的な内容ではなく、マインドや考え方が中心です。
taby的には新しい発見はあまりなかったので、ちょい辛口の★3.5とさせていただきます。
この手の本をあまり読んだことない方にはオススメです!
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ジョンソン・エンド・ジョンソン等、世界を代表するエクセレント企業数社でCEOの経験を有する新将命氏による「経営の教科書」。
経営の戦略等ではなく、もっと根源的な経営に対する姿勢だとか、マインドに関わることが書かれている。
ドラッカー等の経営にかかわる良書を読み重ねている人にとっては、とくに真新しい考えは書かれていないと感じると思われる。
しかしながら、本書に書かれていることはどれも納得できるものばかりである。
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著者は元ジョンソンアンドジョンソンの社長。
経営の本としては、わかりやすく記載されているのでとても読みやすかった。
重要点は、
・理念ビジョン(夢)を語る(よく経営の本には書かれているのと同じ)
・夢を目標にして示し、実行強いるか
・コミュニケーションの重要性
・後継者の育成
心にとどめておきたい内容
・多(多面的・複眼的)・長(長期)・根(根本)を意識する
・利益は目的ではなく、手段である
・戦術の失敗は戦略で補えるが、戦略の欠如を戦術で補うことはできない
・時間がないのは当たり前、すべてに優先順位をつけること
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きわめて当たり前でまっとうな経営に関する本。
しかし、それを実現するのは困難を極める。
「知っている」と「やっている」とでは価値がまったく異なる。
そのうえで「実現する」ということがいかに貴重か。
「きれいごと」を「きれいごと」のままに終わらせないためのヒントが満載。
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一度ならずとも二度三度と読みたくなる本です。
難しいことは書いておらず
著者の経験から基づいた理論が載っています。
経営者でなくても
社長がどのような考えなのか
社長の考え方間違っているのとか
この本を見るとわかる気がします。
経営とありますが難しい本ではないので
読んでみると
面白いです。
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各章の格言を拝借し、毎週の会議で披露しています!また、経営という言葉の語源は、仏教の言葉で「人を育てる」という意味だそうです・・・。経営の原理原則&ノウハウが、経営者の目線で紹介されている素晴らしい本だと思います!!
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■概要
会社をつぶす社長と、伸ばす社長。両者の違いはどこにあるかご存知だろうか。
「社長の仕事」のうち、業種業界によって対処の仕方が異なるのは全体の20%程度。残る80%は、業種業界に関係なくすべての企業経営に共通すること――すなわち、「経営の原理原則」を身につけ、実践することだ。
会社を伸ばす社長は、業績の良し悪しにかかわらず、経営の原理原則を守るという基本姿勢を忘れることは決してない。逆に、この基本をおざなりにしている社長が率いる会社は、たとえいっとき好業績をあげようとも、やがて厳しい現実に直面してしまう。
では、その「経営の原理原則」とは何か。そのときどきの経営環境に応じて生まれては消えていく経営キーワードを「流行」と呼ぶのなら、時代が変わっても変わらぬ経営の「不易」とは何か。
本書こそが、その問いへの回答である。
■仕事に活かせる点
あっしーが新さんの前著を薦めてくれたから出会った本ですね。
こうした出会いがこの取組みの素敵な点だと思います。
本作も期待を裏切らない、いや、期待以上の本でした。
経営の不易を確認し、そして、我が身を省みる一冊でした。やるべきことを知り、やるべきことをやり、会社をより良くしたい、そんなことを感じた一冊。皆さんも是非読んでアクションを起こして下さい。(はっせー)
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初めての新さん本。
管理職向け施策を考える上の参考にしようと読んでいます。
文章は非常に平易で、駄洒落も多。
一歩間違えると薄っぺらい本になりそうですが、
ちゃんと「読める」のが新マジックなのでしょうか・・・
(さわ)
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いまさらながら読んでみました。
経営者目線を身につける第一歩としてとても参考になりました。
第6章(248頁)の部下との人間関係に生きた「丁褒感微名」
○丁寧に人に接する
○褒める
○感謝する
○微笑む
○会話に名前を盛り込む
⇒これらは今日から実践してみようと思いました。
(のぐ)
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経営の原理原則が書かれていてとても楽しめた。少し考えれば分かる事も、なかなか自分では気付かないもの。そういった原理原則がしっかりと書かれた教科書です。本書に書かれている事をメモにとり、いつでも自分の判断に活かせるようにしたいと感じました。