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トラ猫ミセス・マーフィーシリーズ第7弾。
クロゼットでは、南北戦争の再現劇の準備で盛り上がっていたが、貯水池計画のことでは賛成派と反対派で分かれていた。ある人物が行方不明のまま、事件は起こる。/マーフィーや、タッカー、ピュータが賢さの片鱗を人間たちの前で見せ始めた感じがする今回。前から賢かったけど、益々勢いに乗ってきた様子(^^) クライマックスの場面では、「頑張れ!」と応援に力が入ってうるっとしてしまった。私は個人的に好きではない元夫が出てこなかったし、ブレアが久々に出てくるのが嬉しい♪ この後まだ8冊ほど出てるとのことなので、早い翻訳を切望シテマス。
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7弾。どこまで読んだっけ。。。というくらい久々。
いきなりブレアが出てきて鼻息荒くなった。
しかし、幻滅の連続。。。もうモデルはおしまいってことなのかな、これでずっとお隣さんなんだろうか?
そんでハリーとは友達と割り切ったってことなのかな。。。
それにしても、歳をとったモデルについてハリーがシンシアと語るシーンはひどく悲しかった。M氏もそうだったのかなあ。。。
今回はラストもイマイチ。事件が絡みすぎだし、タリーの話ってここに絡ませた理由がわからないんだけど、読み落とし?
罪を犯した人のその後の人生はこんなもんよってことなのかなー。
そういう意味でも権力者は最後まで権力者だってけど?
どうとっていいのやら。
でもやっぱり、犯人がこういうのって納得できない!
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女性郵便局長のハリーとその飼い猫ミセス・マーフィー、ピュータ、コーギー犬のタッカーが活躍するコージーミステリの7冊目。
動物たちが人間並みの高い知能を持っていて、起こった事件や自分たちが住んでいる街の日常のことについてあれこれ独自の考えを披露するのが面白い。
今回は再現劇の最中に起こった狙撃事件が、それまで隠されていた様々な人間関係を浮き上がらせていく様を描いている。
反目し合う人々がその実、裏で繋がっていたり、孤独で嫌味な老人に悲しい過去があったり。
事件の解決の仕方はものすごく後味が悪いのだけど、なにより興ざめだったのは最後にハリーのペットたちがたった3匹で自動車(それもポルシェ!)を走らせてしまったこと。
確かにこのシリーズでは3匹は高い知能を示し、その行動が事件の解決の鍵となったりするのだけれど、いくらなんでもこれはやりすぎ。普通のペットだけれど、きちんと頭を使って動物なりに考えていて、人間とは違うけど賢い、というのがこの話の根幹ではなかったの?
おかげで今まで面白かったお話がすべて台無しになってしまった。
好きなシリーズと言うことで、大まけにまけての評価。
しかしこの先3匹がどんどん動物離れしていったら辛いなぁ。
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"動物パワーで名探偵"というキャッチフレーズの帯に惹かれて購入しました。
シリーズモノの最新版を初めて購入したので、イマイチ登場人物の設定を理解するのに苦労しましたが、登場する動物の行動がとっても自然で、良く見る仕草なので、思わず読んでいて微笑んでしまいます。
ストーリーは主人公の女性ハリーが飼っている、猫2匹とコーギー1匹が事件の手がかりを探って事件を解決に導く話。
推理小説としては、そんなに巧妙では有りませんが、登場人物の街の人情実が出ていて、なかなか楽しめました。今度は、シリーズ1から読んでみます。
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表紙は猫だけですが、犬も同居しています。
そのため猫は好きだけど、犬は嫌いという人には、
ひょっとしたら勧められないかもしれません。
猫が賢く犬は馬鹿だけど、同居の犬は、自分たちと同じという猫の独り言があります。
猫と一緒に住んでいる人間は女性の郵便局長で、バツ1.
アメリカの物語らしい男女関係が展開され、殺人が展開されるという感じです。
北米の片田舎の習慣や風俗を知るのにもよいかもしれません。
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【感想】
・この本を読むコツは、ミステリとしてのストーリーを追ったりせず、キャラクタの造形、セリフ、会話なんかを楽しむことでしょうか。だからセリフを吐いたのが誰なのかきっちり把握しつつ読む必要がある。セリフの前に誰の言葉かわかるよう戯曲みたいに名前入ってたらええんやけどな。
・猫がなんでも知っていすぎるんではなかろうか。だいたい人間にそれほど関心抱いてないだろうし。最後にすごいことするし。
・映画「チャイナ・タウン」をちょっと思い出した。
【一行目】
牧草地にはライラックの官能的な香りが漂っていた。
【内容】
・シリーズ七冊目。一巻から六巻までは、読んでない・・・シリーズものって知らなかった。
・クロゼットの町の最近の話題は給水問題と南北戦争再現劇。
・行方不明者が一人、再現劇で撃たれた大物が一人。
・登場人物がとんでもなく多い。端役にもきっちり名前とちょっとした記述が与えられている。同じ人間が異なるいくつかの呼ばれ方をする。把握すんのはたいへん。
・共著者の「スニーキー・パイ」はリタ・メイさんちの猫のことのようです。
▼ミセス・マーフィに関する簡単なメモ
【アーチー・イングラム】四十代前半のハンサムで女性に優しいがありとあらゆる開発計画に反対する郡の行政委員の一人。本業は小さな印刷屋。車は白のランドローバー。飛行訓練を受けている。最近イラついている、あるいは何かに怯えている? 《われわれは常に紳士ではいられないにしても、もう紳士に祭り上げられてしまっているんだ》p.74
【アイリーン】アーチーの妻。小柄で巻き毛。ジェファーソン環境協議会理事。
【アオカケス】ピュータの天敵。
【イザベル・アーカート】ミムの母親
【ウィルソン・C・マクガヒー】クロゼットの東端にある巨大食品工場「グッド・フード」の冷凍設備管理責任者。嫌われ者。
【H・ヴェイン・テンペスト】七十代前半の太った男。純資産がチリの国民総生産額を上回っている金持ちで神様のように振る舞う。環境保護グループの一員。ミランダいわく《空騒ぎ屋(テンペスト・イン・ティーポット)》p.35。猫も犬も飼っていない《空虚な生活》p.35 を送っている。行政委員全員の事務所に盗聴器を仕掛けている。昔英国空軍にいた。ピュータいわく「整形している。」p.178。《どんなに悪いニュースでも、自分がその中心にいさえすれば耐えられる男だった。》p.425
【エリザベス】ビディの妻。夫がジェームス・アーカートに殺されたが告訴せず。
【エロキューション】ハーブの家にいる猫。ルーシー・ファーの先輩。
【カイル・ウォッシュバーン】タリーの執事。《カイルにいくら金を払っても払いすぎということはない、と考える人がアルベマール郡には大勢いた。》p.162
【過去】《過去は決して死なないのよ》p.20
【変わる】《変わるのが人生だよ。あるときは良く、あるときは悪く、たいていは両方だね。変化が自分にとって悪くても、向こうにいる連中にはいいのさ》byタリーp.414
【キリスト教】《キリスト教の真髄は寛容ですもの》とたぶんミランダが言った(p.95)。えー? ホンマに? 歴史を見ると不寛容さが目立ってる気もするけど。
【クープ】シンシア・クーパーのことだと思う。
【クリス・ミドルトン】小動物の獣医。名医。
【クロゼット】舞台になる町。人口三千人。ときおり悲惨な事件が起きるようだ。保安官のリックいわく《変人があふれている》p.25。《ここは小さな町だからどんなことでもみんなに影響があるのよ。》p.175
【国税庁】IRS。ハリーは国税庁からの書類を全部燃やしてしまいたいと常々考えている。
【サイモン】オポッサム。
【サラ・ヴェイン・テンペスト】美女。H・ヴェインの箔付けワイフ。だが実はかなり知的な人。男を操る技術を意識的に体得している。女性に対してははっきりした物言いをする。女性が意外に彼女を嫌わないのは世の中不平等にできているから。
【死】《人間は死を恐れるのに、死から離れられない》p.410
【ジェイミー】ジェームス・アーカート。タリーの弟。故人。母親の美しさを受け継いだ。19歳のときビディ(ハリーの祖父)を射殺する。
【ジェシカ】トミーの別居中の妻。
【自然】《唯一の真実は自然よね》p.132
【尻尾】《ハリーに尻尾があったらずいぶん進化するのに》p.199
【ジム・サンバーン】クロゼット町長にしてミムの夫。大柄で温厚。
【宗教】《何事によらず、人間って大変だわ。だから彼らの宗教は怖れでいっぱいなのよ。》p.170
【ジョー・ファーム】ダイアナの助手。
【ジョニー・ポップ】ハリーんちのトラクター。親の代から大事に使っている。
【ジョン】ロンダの活動的な夫。
【シンシア・クーパー】保安官助手。フェアと双子と言えるほどそっくりだが血縁ではない。
【真実】《それに特別な意味はないわ》p.132
【スーザン・タッカー】ハリーの親友。愛車はアウディ。ヴァージニア衆で最も優れたコーギー犬ブリーダーでハリーにタッカー(ティー)をくれた。車はアウディ・ステーションワゴン。
【スーツケース】動物たちが土の中から見つけ出したスーツケースには子どもの骸骨が入っていた。
【正統化】「人間は何ごとも正統化する。一人殺そうが、数百万人殺そうが、正当な理由を考え出す」byピュータp.419
【ダイアナ・ロブ】救急医療士。
【退屈】《五月には何も起こらないわ》p.19
【タッカー】ティー・タッカー。コーギー。育ての親はスーザンで生後六週間のときハリーにもらわれた。犬は猫より劣っているがタッカーは猫と同レベルだと同居しているミセス・マーフィは思っている。
【ダブニー・シフレット】マーケットの甥。食品工場で働く。
【タリー・アーカート】タリア・アーカート。型破りな女性だったらしい。飛行機を飛ばしたり。ミムは姪。さすがに老いて今は二頭立てのポニーの馬車を走らせ近隣を恐怖に陥れている。主役を張れるタイプ。「問題は追い詰めるものが何かだ。恋? 金? 名声? 財産? わたしにはわからない。そのために人が人を殺し、そのために死ぬ。わたしにはこんなことは水っぽい粥同然に思えるよ」p.413
【タリーの父】賢かったようだ。タリーがそれを受け継いだ。
【タリーの母】美人だったらしい。タリーの弟のジ���イミーがその美しさを受け継いだ。
【タリク・サイード】探偵。
【貯水池計画】長らく議論されている間に時代遅れになっている。そのための住民集会にはミセス・マーフィたちも参加した。
【テッド・ジョンソン】警察署長。
【ドナルド・ジャクソン】郡の行政委員の一人。
【トミー・ヴァン・アレン】建設会社の経営者。六フィート五インチの巨体で目下行方不明中。車は真っ赤なポルシェ911タルガ。
【南北戦争】ハーブは言った。《ことによると、戦争は終わっていないのかもしれない》p.60
【人間】《人間は進化していないわ》p.123。
【猫】《長期的な視野を持っていた。》p.9。《わたしたちは猫ですもの。人間より利口なのよ》p.97。《猫はみんな大体レベルが同じでしょう。(中略)わたしたち猫は群れを作らないからね》p.101
【ネッド・タッカー】スーザンの夫。
【バーバー・クラーク・マイナー】→ビディ
【ハーバート・C・ジョーンズ】ルーテル協会の牧師。通称「ハーブ」。最近ダウジング用の棒を買った。車は白のシボレー・トラック。フライフィッシングが好きなようだ。
【ハーブ】→ハーバート・ジョーンズ
【ハイデン・マッキンタイヤ】若い医師のようだ。ラリーの若いパートナーとなっている。
【ハリー】メアリー・マイナー・ハリスティーン。三十代の美人郵便局長。歴史と動物に詳しい。二匹の猫と一匹の犬と三頭の馬を飼っている。バツイチだが前夫とは始終会っているもよう。車は一九七八年型フォード。アストン・マーチン・ヴォランテは、かっこいい車だと思っている。故障は多いが。《成功の尺度は金銭ではなく、笑いの有無だと考えていた。》p.14。戦争嫌いなので南北戦争の再現劇は気に入らない。
【ハリーの母親】動物と話すことができた?
【ハワード・フェントン】弁護士かな? H・ヴェイン・テンペストの法律顧問。
【ビディ・マイナー】ハリーのひいおじいさん。タリーいわく「あんなハンサムな男には会ったことがなかった。でも何でも知りたがった。だから殺されたのさ。」p.165。ジェームス・アーカートに殺された。目撃者は殺した本人、イザベル・アーカート、タリア・アーカート(ジェームスの姉)。
【ピュータ】《太った身体に似合わず獰猛なネズミハンター》p.8。一番の好物はクリーム・ブリュレ。贅沢好き。
【ビル・オスター】「ライフライン」グループのリーダー。ヴァージニア大学の図書館勤務。
【ブーム・ブーム・クレイクロフト】未亡人。ハリーのお気に入りではない。自分以外の人間に悲劇が起こると元気になる。
【フェア・ハリスティーン】ハリーの元夫。ブーム・ブームと何かあったらしい。獣医のようだ。馬など大型動物も取り扱う。
【ブレア・ベインブリッジ】ハリーの一番の隣人。顔がよく、モデルの仕事でポルシェ911ターボを手に入れた。飛行訓練を受けている。
【ヘレン・ドッズ】トミーんちの家政婦。
【ヘンリー】→H・ヴェイン・テンペスト
【ボブキャット】猫科で猫より強い。
【ボブ・グリーン】フェデックスのパイロット。えらが張っている。休憩時間も飛んでいたいタイプ。
【ポルシェ911ターボ】ミセス・マーフィいわく《これは猫が設計した��のね》p.16。後部座席は猫が乗れる程度には広い。
【マーケット・シフレット】ピュータを育てた。今でもピュータはときどき店を手伝っている。
【マイク・ゲージ】警官のようだ。リックの部下っぽい。
【ママ】動物たちはハリーのことをママと呼んでいる。
【マリリン】ミムの娘。「リトル・ミム」と呼ばれる。ブレアに気があるようだ。
【ミセス・ウー】仕立屋。1830年以降の服を作らせたらすごい。
【ミセス・マーフィ】トラ猫。
【ミセス・ホウゲンドバー】園芸に熱心。
【ミム・サンバーン】タリーの姪。社交界の女王。「ビッグ・ミム」と呼ばれる。クロゼットで最優先の住民は自分だと思っている。単に大物ぶってるだけの人物ではなく、なかなか懐が深い。愛車はベントレー・ターボR。
【ミランダ・ホウゲンドバー】郵便局員。コンピュータ嫌い。包容力があり家は郵便局の真後ろに会って友人たちの集会場になっていた。料理を振る舞うのが好き。「面倒なんてみてないわ。いっしょに楽しく過ごしただけよ」p.155
【メアリー・マイナー・ハリスティーン】→ハリー
【郵便局】ハリーが局長を務めている。なんかみんなが集まってくる場所。ハリーの同居人、ミセス・マーフィ、ピュータ、タッカーもハリーとともに出勤している。
【ユーホール】引っ越し用レンタルトレーラーだとか。夫を家から追い出すときに彼の荷物を放り込んでおく。
【ライフライン】心理学の皮をかぶった新興宗教みたいなもん。聖書を否定するタイプではない。ハリーはブーム・ブームに騙されて入会してしまったが気に入らない。リドリー、シンシア、ドクター・ハイデン・マッキンタイヤ、ラリーこかなり年下のパートナーなどがメンバー。
【ラリー・ジョンソン】医師。七十代半ば。
【リック・ショー】保安官。意外に優秀かつ真剣。ポルシェ911ターボに興味津々。
【リドリー・ケント】金持ちの役立たず。人を笑わせるのは上手くご婦人からの人気も高かった。アーチーの友人であり理解者。
【リトル・ミム】→マリリン
【ルーシー・ファー】ハーブの家にいるメイン・クーン種の猫。聖書を読んでいる。
【ロンダ・ホランド】小柄な美人。自宅前に再現劇のメンバーが集まっているので迷惑に感じていたがその気分を表には出さなかった。