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「鋼鉄都市」以来のアシモフ作品。
ロボット工学三原則と、
いろいろなタイプのロボットと
人間との関わりの連作短篇集。
個性的なロボットの登場が面白い。
「ロビイ」「われ思う、ゆえに……」
「うそつき」「証拠」が特に好き。
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かの有名なロボット三原則の原点。ついに読んだ。
ロボットが主題の作品と聞くとどうしても鉄腕アトムとかスーパーなロボットが活躍する話を想像するけど、この小説はちょっと違った。あくまでロボット三原則から生まれるロボットの心理に特化した小説。ある意味で状況設定からその理由を読み解く推理物のような趣も。いや脳みそ使ったなぁー!
それだけに「証拠」の話はなかなか深い。「堂々巡り」で間接的に示されているけど、ロボットは人間が命を賭せば必ず応える。のだから、「証拠」の最適解は「この致死性の毒物を飲め。さもないと私が飲む。」のはず。でもそれを誰もやらないってのは示唆的だ。人間はどんだけ騒いでも、命を賭す気はなかったし、心のどこかで証拠なんて本気で望んでなかったのかもね。なんて。解説でいう「人間らしさ」はいとも簡単に失われるのかもしれない。
そんな中で「うそつき」は人間らしさと人間のすごさを感じられてとても好き。
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アシモフの『われはロボット』、時代を感じる部分もあるけど喋る機能のないロボットのロビィがグローリアを間に築いていた感情の糸の表現とか、十二分に切ない。くどくど書いてないとこが更にいい。やっぱ人工知能もの、好きだわー。
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ロボット開発において多大なる功績を残してきたスーザン・キャルヴィン博士の勇退が決まった。ライターのわたしはキャルヴィン博士にインタビューを試みる。キャルヴィン博士はわたしにロボットの歴史について語り始める。
各短編ロボットが出てくるものの、同じ見た目で作り出されたロボットから一体だけ紛れ込んだ異種のロボットを探す「迷子のロボット」市長選に出馬した男はロボットか人間かを探る「証拠」
他にもロボット三原則(ロボットは人間に危害を加えてはならない、ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない、ロボットは自己を守らなければならないなど)
を巧みに使ったミステリ的な仕掛けやロジックなども読んでいて面白く、SFファンだけでなくミステリファンにもおススメの作品です。
子守ロボットと女の子の絆という話から始まり、博士の話が進むごとに徐々にロボットたちが複雑な思考を手に入れていく様子が分かります。
そして毎回人間たちがロボットが発展するとともにそれに戸惑いバタバタしている様子も印象的。ロボットたちは確実に成長していってるのに、人類は相変わらず、といった感じでしょうか。
山本弘さんや小川一水さん、藤間千歳さんなど日本のSF作家さんの作品も最近は少しずつ読んでいるのですが、そうした作品を読んでいると、この作品で提唱されたロボットの概念がいかに後世に影響を与えたかが分かります。
それでいてこの作品のアイディアや各短編の展開が読んでいて使い古された、という印象を受けないのもまたすごいです。
キャルヴィン博士の話から浮かび上がってくるのは、ロボットへの信頼と可能性への期待、そして未来の技術への希望だと思います。
ちなみにキャルヴィン博士が勇退したのは作品の記述からすると2058・59年あたり、そのころにはこの本通りロボットやアンドロイドたちが社会に存在しているのか、とても楽しみです。
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最近ロボット関連に関わっているので、昔を思い出して読んでみました。最初に読んだのは高校の頃かと思います。有名な「ロボット工学三原則」をベースにした短編集です。人間に危害を加えない・見過ごさない、人間の命令に従う、自分を守る。SF小説の形態を借りた思考実験です。三原則を忠実に守る高度に知的なロボットがいるなら、政治家や官僚に向いてるかもしれません。
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有名なロボット三原則を生み出したアイザック・アシモフ先生の超有名な本。
人間とロボットが寄り添いつつ、時に裏切られつつ語られる方法に、作者の愛を感じます。
1話1話、読むたびになるほどと感じられます。
この手のSFには珍しく、難しい理論がほとんどないのでさらりと読み流せるのも驚きました。子どもに読ませたい。
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長い歴史を持つロボット製造会社につとめあげたロボット心理学者にインタビューし、都度都度エピソードとして短編が織り込まれるという書かれ方。ロボットと暮らす日常がまったく遠い未来ではなくなった今読むと、まったくありそうな話ばかり。1950年より前に書かれているのに、だ。アシモフが編み出したロボットの三原則は以降のSF作品に多大な影響をあたえたとあるが、映画やアニメ作品で自然に目にしてきているロボットもたしかにこの三原則にそったマインドで作られてるかも、と思った。基本人間に従うし、従わない場合は問題になっているし。『アイ、ロボット』をあわせて観ると二倍楽しめます。
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ロボットSFの金字塔的作品。USロボット社の主任ロボ心理学者スーザン・キャルヴィンの回顧録として展開する、未来の地球を描いた連作短編集。
ロボットがロボットとして作られる際に、必ず設定される『ロボット工学三原則』。「人間への安全性」「命令への服従」「自己防衛」を目的として、ロボットと人間に一線を引いている。そんな中、人間にとって不本意な動きをするロボット。しかしロボットにとっては、三原則を守ろうとするゆえの動作だった。
SFは現実感がなく読んでいる先から置いてけぼりを喰うことも多いのですが、あくまでも原因は人間の作ったロボット三原則にあるため、ミステリとしてその世界観に没頭できます。
人型ロボットの実用化が目前に迫っている昨今、ロボットが人間の生活に深く関わっているこの作品の世界にさほど距離を感じません。作品中でも、少しづつロボットが人間に近付き、技術の進歩が伺えます。それと同時に人間らしく、さらには人間より優れたロボットを前に、人間らしさとは何か、ロボットとの違いは何かという問題を私たちに提示します。
この小説で生まれたロボット三原則が現在のロボット技術分野に大きく影響していると思うと、今後も長く脚光を浴びる作品になるのだろうと思います。
2004年「アイ・ロボット」として映画化され、映像としても楽しかったのを覚えています。こちらもまた観たくなりました。
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ロボット三原則を基に推理していく様が面白い。現代、人型ロボットが市販されているのを思うと、この話が現実味を帯びてきて考えさせる。
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昔、読んだ気がしたのだけれど、気のせいだったらしい。
……でも、ロボット三原則の絡む事件もの的な話、読んだ覚えがあるんだけどなあ。あれは何だったんだろう。別なアシモフものだろうか?
短編集だけど、ゆるやかにつながっている。読めば読むほど世界が広がっていって、想像がいろんなところに向かっていく。アシモフの他の作品も読みたくなった。
古典文学的なイメージがあったので、もっととっつきにくい本かと思ったんだけど、すごい平易で、わかりやすかった。話自体もシンプルで、オチもついてきれいにまとまっているスタイル。小学校高学年とかでもこのまま読めそう。ていうか、その頃読んでもよかったな。
ロボットの個性が割と共通してて、キャラクター性を確立してる。どの短編に出てくるロボットも、基本的に物腰が丁寧で、従順で、頑固で、繊細。
スターウォーズに序盤から出てくる、細身の金ピカのロボット、あれを彷彿とする。
皆かわいく見えてきて、手のかかるところもいとしくて、博士の目線で見てしまう。
人も、ロボットも、優しくて穏やかな人達の多い、穏やかな作品でした。
SF特有の硬質な雰囲気の薄い、ふんわりとしたお話群。
まったりしたい時に、何となく手に取って和みたい作品。
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面白い!!!説明書のような分かりやすさと、小説ならではの情緒があるので、アシモフダイスキです。三原則とそれにまつわるエトセトラ。本棚に入れておきたいマストな一冊
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ロボットがなくてはならなくなった未来の時代について、バグや問題点、人々の葛藤を、こんなに描写できる天才。面白かった。
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数十年前の人たちは、2015年には、人間が太陽系内のさまざまな惑星に行っていると思っていたんだなあ、というのが不思議だった。
やっぱり宇宙へ行くのは、想像より難しいことだったんだと思う。
難しい理論がなくて、どちらかというとロボットたちの心に重きが置かれていたのが、おもしろかった。
ロボットも人間も、どっちでもいいかな、と思ってしまった。
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アシモフの中後記の名作群をいくつか知ってしまった今となっては、ちょっと「若い」という感じがしてしまう。
巻の最初の方に出てきたドノバン&パウエルのいくつかの話は、超絶的におもしろいんだけど。
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おもしろい!
SFなんて興味ないとか、ロボットなんて難しそうだなんて思っていたけれど、読んで本当によかった!
・短編集だけれど、博士の話をインタビューしていくという体で書かれていて、まるで映画を見ているみたいに感じた。一話一話は短くてストレスがないのに、そういう仕組みになっていることで、すごくドラマチック。
・登場するロボットの謎についても、ロボット三原則の制約の中でどういう展開になるのかワクワク読めた。
・翻訳の古さを心配していたけど、一文が簡潔で、むしろ日本作品より読みやすい。