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まとまってきちんと完成された文章だとは思った。一つ一つのエピソードもうまく繋がっていてきちんと完結しているけど、あまり心に響かなかった。わたしがまだ若く経験が少ないせいもあるかも知れない。歳をとってから読んだらまた違う印象になるかも知れない。
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たった一度の出会いを丁寧に綴った作品。
社会での役割と責任に捕らわれ馴らされる人と、束縛を逃れ群れを嫌う人。
愛に落ちた二人のどちらもが大人の常識に従って判断した結果、そこに居るべき人が居ないまま、人生を過ごすことになった悲しい物語。
形は変わっても現実にはよくある話だから、そんな状況とも付き合いながら生きていかなくちゃね。
というシンプルなストーリーを、見事なラブ・ロマンスに昇華させた小説。
重要な小道具としてNikon Fが登場する。
作者自身も写真が趣味らしく、表紙の写真は作者の撮影だそうだ。
それが関係しているのかどうか、一冊の写真集を見せられたような読後感でした。
Nikonで撮られた白黒の写真。その写真の隅から隅まで、饒舌に、緻密に、だけど分かりやすく順序立てて語ってくれる。
一点の齟齬も許さない程の正確な記述で、ロバートとフランチェスカの気持ちも行動もしっかりと伝わってくる。
語りすぎちゃうのん?
ま、設定がアルバムを見ながらということもあるし、でも本当はそれは再現映像だし、という多重構成。
小さなワン・テーマをこれほどまでに拡げて組み立てた作者の「構成力」に脱帽。
各パートをこの形式・順番に置くことができた時に、作品として成立したのだと思う。
勉強になりました。
なんだか小説はこう作れ!の見本のように感じた。
例えて言うなら、料理の先生が小さな小麦の塊を叩いて延ばして細く切り、湯がいて味付けをして魚介と合わせて作ってくれた、でも美味しい美味しいパスタかな。
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映画を観てないので読んでみた。古風な恋の話。無駄がなく、特別ドラマチックにも書かれてない、さらっとしたところがいい。これでだらだら長かったらうんざりしてたとおもう。内容は実話らしい。まあ、こういうこともあるよね、といったかんじ。
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あたたかい。
責任、という表現がとても的確で、
深い想いを共感できた。
少し直接的すぎる訳もまた、良い。
何に対しても、あまり強い愛情や想いを持てない私だけれど、
出会えば、変わるだろうか。
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中年の写真家と、家族を持つやはり中年の農場の主婦が出会い、恋に落ちる話。
「彼氏彼女の事情」でチラっとでてきたので読んでみた。
ストーリーはとっても陳腐。
でも、読んでみるとなんともいえない気持ちになる。
映画化するとおもしろくない、本ならではのよさを実感できるだろう。
内容はとっても暖かい・・・情熱的であり、家族の愛もあり・・・
人間の暖かさを感じたい人、純愛物を読みたい人、どうぞ。
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http://www.geocities.jp/jupimartmk/S_G/book/madison.htm
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純愛だなー、恥ずかしい。でもこんな葛藤は恥ずかしながら自分にもあります。語るより、心から魅力的でありたいなと改めて思う。
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否定されるべきテーマ「不倫」を悲劇にすることで肯定的に描く。3人が死んで、ようやく思いが遂げられるという構図に読者はほっとする。生きているうちにこの思いを遂げてしまったら、読者は決して共感しないということをよく理解している。
特殊なhappy endとして原作者の腕を感じるし、訳者の醸し出す空気も心地よい。
10代で初めて泣いた映画の原作をこの歳でようやく読んだ。やっぱりあの頃とは感想が違うなぁ。
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10年以上前に映画を見て、今頃読了。
いつ運命の人に会うかわからないですね、それが結婚後になってしまうと、運命の人を好きだと思うのと同じくらい自分の家族に責任を感じる。当たり前の不倫物語。どうしようもない想いを抱えながら、上手に生きていくしかない。
もう永遠に会うことはなかったけど、写真の中では2人でいた時間が止まっている。思い出は美化されちゃいますし、思い出を綴った文章だから、きれいな作品なんですね。
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涙がとまらかった。田舎の風情がしばらくわすれられなかった。最後の方は通勤でこの読むのを辞めて、自宅で目を腫らせました。
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若かりしころに感銘を受けた名作。
いつでも懐かしくて甘酸っぱくてちょっびり悲し悔しな気持ちにさせてくれる一冊です。
恋愛モノは苦手だけど、この本は何かを残してくれた、そんな気がする。
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こういう恋愛モノは久し振り。
映画としてあったことは知っていたけれど、世界的にベストセラーになっていたとは。
面白く読めた。
こういう小説を書くのって、男性らしい気がする。
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「運命の出会い」の存在を主題としたいくつかの愛のひとつを描いた小説。「顔や体がきれいなのはすてきなことだ。けれども、彼にとってほんとうに重要なのは、むしろ人生を生きてきたことからくる知性や情熱、繊細な心の動きに感動したり感動させたりできる能力だった。」「この曖昧な世界では、これほど確信のもてることは一度しか起こらない。たとえ何度生まれ変わったとしても、こんなことは二度と起こらないだろう」という言葉が印象的でした。ソウルメイトのように男女には運命が存在し、それは生まれる前から決まっている・・・のだろうか。
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少し前に原書を読み、理解を確かめるために翻訳を読んでみた。
二人の四日間のエピソード以外、ドキュメンタリー的な部分を
理解出来ていなかったことに気づく。それに日本語だと読みやすい。
ただし、原書の方が「愛しあう二人」をつよく感じられた。
翻訳ではしばらくの間、ロバートのフランチェスカに対する口調が
ですます調だったりして浸りきれなかった。
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クリント・イーストウッド出演で映画にもなりましたね。いけないと分かっていながらも愛に溺れる2人の姿が切なく見えました。
九州大学
ニックネーム:上川誠