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戦争従事者の孫同士の往復書簡からこの話は始まるので、
この物語自体、悲惨な結末を迎えずに済みそうだと安心しながら
読み進めることができた。
逆に言えば戦争の悲惨さを伝えるというよりも、
潜水艦を愛するもの同士の友情と、隣り合わせにある死、
というものがテーマになっている。
だからといって戦争バンザイ!とテンションを揚げるオーラが漂うわけでもなく、
意外と淡々と物語は進行していく。
読後感としては…
ディスコミュニケーション下でのコミュニケーションという設定が他に見つかれば、
別にこのシチュエーションじゃなくても良かったのかな。
あの時代を生きる「男」ってのを
描きたかったのかもしれないけれど(今や絶滅種だし)。
文章はノベライズにしては美文。
2009.04.07-08
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福井さんが書いたらこの前後で四倍くらいの長さの話になりそうだ…というくらいダイジェスト的な気がします。でも映画ならこれくらいで丁度いいんだろうな。
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もしも福井氏が書いたならもっと装置や兵器の、
魚雷の爆発に、その影響に
描写に時間・文字数をかけて
より多くの人が無惨に死んで、その描写も
グロテスクに
登場人物たちの過去の何気ない話とかも加えて、
上中下巻と思うが
まあ映画の時間分ぐらい楽しめる。
超人的若者も出てこず、くたびれたオヤジもいない
思想に絡むどんでん返しもないから
爽やかに感じてしまう。
戦争の悲惨さとか過剰なドラマを削った
あっさりしているエンターテインメント
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史実ではなく、ドラマ性に主体をおいた架空の戦記物。おもしろく、美しいのだが、あまりに登場人物が優秀すぎて人間らしい葛藤に欠ける。
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福井さん監修なので読んでみました。
やはり奥行きがないかなあ。
でもそれなりに面白く読めました。
これはひょっとすると映画のほうが面白くなるかも・・・
見てないけど。
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絵に描いたような映画ノベライズ的エンターテインメント作品に仕上がってて気持ちよく読めるんですが、主人公があまりにも超人的すぎて敵役が気の毒なので★四つ。映像で見た方が絶対楽しいと思われます。表紙の北川景子ですけど、こんなに可愛く映ってるのは初めて見ました。
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■0985.
<読破期間>
H21/7/21~H21/7/28
<本の内容>
64年の時を越えてアメリカから届けられた一枚の楽譜「真夏のオリオン」。
過酷な時代の秘められたドラマがいま甦る。第二次世界大戦末期。
米軍の本土上陸を防ぐため出撃した潜水艦イ‐77号の若き艦長・倉本孝行。
それを追いつめる駆逐艦パーシバルのスチュワート艦長。
甚大な損傷を受けたイ‐77号に残された酸素はあと1時間。
「俺たちは死ぬために戦ってるんじゃない。生きるために戦ってるんだ」。
倉本と乗組員の知力の限りを尽くした作戦が開始された。
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ローレライのシリーズデスね。
終戦+秘話
映画はまだ見ていませんが、本は映画に忠実にするより
周辺の人々をもっと描いて欲しいですね。
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映画を見て本も読んでみたくて、読みました。戦争を経験したことがない自分には理解できないかもしれないけれど読みたいと思いました。もう二度と戦争は起きてほしくないです。
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映画化される原作本。
大好きな潜水艦モノで、エンターテイメントとしてはおもしろいかもしれんが、マニアさが足りない。
映画は見ないかな…。
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映画のような小説。
一人称なのか三人称なのか、書いた本人もよくわかってないんじゃないでしょうか。
言葉の使い方も含め、稚拙な部分が多くみられました。
最後まで読めるものではなかったです。
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電車の中吊り広告で映画の告知を見て、
すっごい見に行きたかったけど結局行けず、
原作を買ってきてしまいました。
深海という極限状況下な上、
あまりにも過酷で絶望的な戦況に置かれて尚、
どこまでも誇り高く、勇敢な搭乗員たち。
ただひたすら自分の使命を全うしようとする姿が、
眩しくもあり、それ故に痛々しいです。
人は死ぬためじゃなく生きるために戦っている、
人間は兵器じゃない。
主人公のこの台詞。
今ならごくごく当たり前、
ともすれば、当然過ぎて聞き流してしまうかもしれない言葉。
当時、これを口に出来た人がどれだけいるのだろうと思います。
私を含めこれを読んだ人が、
こういうこともあったんだね~と、
ただの記録閲覧として終わってほしくないと、
切に願います。
☆☆☆☆★ ホシ4.5つ
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福井晴敏監修
あっという間に読み終わった。
面白かったけど、ストーリーに少し無理があるかなと思った。あと潜水艦の閉塞感、息苦しさがあまり伝わったこなかったのが惜しかった。
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日本史好きの私は第2次世界大戦を題材とする本もいくつか読みまシタが
これはそのどれともチョビっと毛色が違う気がしマス。
殊更に涙を誘おうとか、悲愴感をクローズアップしようとかの
ありがち 且つ 違和感を感じさせることの少ないお話でシタ。
アメリカ側の視点も描かれてたせいかシラ?
この本は映画化に際して書かれたものらしいデス。
骨格となった原作(雷撃深度一九・五 /池上 司)との違いは
楽譜のエピソードらしいデス。
ん~と ね。
これがないと、少なくとも私においては説得力に欠ける気がするデス。
↑不遜かシラね?
でも 音楽は人間にとって特別なものであってほしいので。
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一枚の楽譜からつながる倉本とスチュワート艦長。
敵同士でありながら,それぞれの知力を尽くして戦い合う中で,お互いへの敬意を抱くようになる。
印象的なのは志津子の存在。
ほとんどが倉本の回想の中でしか描かれず,常に不在である。
けどだからこそ,倉本の彼女に対する思いの強さが心に残る。