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なさんご存知のように、日本は世界に誇るモノ作り大国。
でも、メーカーにお勤めの方でない限り、工場の生産の実態はなか
なか知る機会がないもの。
仮に工場で働いていたとしても、作るモノが異なれば、その工程に
ついてはわからないことが多いのではないでしょうか。
本日ご紹介する一冊は、工場現場改善コンサルタントの石川和幸さ
んが、さまざまな製品を作る工場の工程とそれぞれの工程で必要と
なるノウハウやうんちくをまとめた一冊。
メーカー以外で働く方にとっては、メーカーの仕事の実際を知る、
じつにいい入門書だと思います。
営業やマーケティング、購買、経理などに携わる方は、自分たちの
仕事の責任を感じるうえでも、読んでおくといいでしょう。
図や写真入りで、じつに丁寧に解説しているので、じつにわかりやすい。
また、トピックについても、「マヨネーズができるまで」「電子ピ
アノができるまで」「カップめんができるまで」といったわかりや
すいトピックから始まり、「鋼板・バンパー」「薬(錠剤)」など
のトピックに展開していくので入りやすい。
さらには、需要予測と販売計画、原価計画などの基本もカバーして
いるので、教養として、ぜひ押さえておくといいでしょう。
マヨネーズを充填したら、口部に残った空気を窒素に置き換えます。
これは、原材料の植物油が空気に触れると酸化し風味が落ちるので、
それを防ぐためです。フタにも、酸素を通さないアルミシールを使
用します
キユーピーグループでは、年に23万トンも卵を使っています(日本
で生産される卵の約1割)。それだけ大量に使うため、毎分約600個
もの卵を割る専用の機械を開発しました。早いだけでなく、自動で
卵黄だけを取り出す優れものです
1分間に最大660個のカップヌードルが作られる
◆鋼板を作る工程
1.精錬:鉄を取り出す
2.製鋼:不純物を取り除く
3.鋳造:利用しやすい形にする
4.圧延:用途に応じた形にする
5.巻き取り:コイルにする
◆ボディを作る工程
1.材料切断
2.プレス加工
3.ボディ溶接
4.塗装
◆薬(錠剤)ができるまで
1.秤量工程
2.混合・造粒工程
3.乾燥・篩過工程
4.打錠工程
工場は、計画と実行と評価業務でPDCAが一回りする
ノックダウン工場は、完成品の輸入関税が高い国に対する対応策と
してとられる手法でもあります。製品で輸出(現地にとっては輸入)
すると高額な関税が取られますが、部品で輸出して関税を安くし、
かつ現地組み立てにより現地に雇用を生み出せば、お互いにハッピ
ーです
測定できないものは改善できない
標準原価と実際原価の原価差額を把握し、その内訳となる単価差異・
数量差異や賃率差異・時間差異を分析し、原因を解明して対策を練る
多品種少量生産の現在、単能工���かりでは、効率が悪い生産形態にな
ってしまう
1章 工場のしくみ
2章 工場とは何か
3章 見込生産の仕事の流れ
4章 個別受注生産の仕事の流れ
5章 新製品開発の仕事の流れ
6章 お金の流れを見る原価計算
7章 工場を支える情報の流れと情報システム
8章 効率化するいろいろな手法
9章 これからの工場
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いろいろなトピックが良く整理してまとめられてます。1テーマを見開き2ページに収めており、工場のことを知りたい方が最初に読むには良い感じです。
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中小企業診断士試験苦手の生産管理克服の一環で読んだ。
生産管理というよりも、工場って何?どんな生産方法があるのというトーンである。昨年の2次試験前に読んだ、同著者の「生産管理のすべてがわかる本」を平易にした感じではあるが、私のよーなレベルにはちょうど良かったかと思います。
でも、試験対策には、
3章「見込生産の仕事の流れ」や4章「個別受注生産のしごとのながれ」はそのまんまであるし、「8章 効率化するいろいろな方法」は、解答のネタに使えるだろうなと思いました。
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製造業の工場を実際に見学する前に読みました。
網羅性も良く、基本書として十分な内容。
「図解」がある分、理解しやすいですね。
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情報マネジメントというサイトの書籍紹介コーナーをいつも参考にしていて
この本もそこで紹介されて知りました。で、買いました。読みました。
普通に面白いです。いま流行りの工場見学というか、
日本の製造業の製造拠点配置の歴史と概要が
分かりやすく記述されてるので、おすすめです。
自動車会社のマザー工場の配置とか震災後の拠点移動を見て、
なるほどそうきたか~と思えるくらいの知識にはなります。
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「工場はどのようなしくみで動いているのか」について、1テーマ見開き2ページで図解を交えて解説した一冊。
工場の「ものの流れ」「仕事の流れ」「お金の流れ」そして、工場を支える情報システム、日本の工場の改善手法といったカテゴリに分けて、概要を分かりやすく説明しています。
ひとつの項目を深く理解するには足りないかもしれませんが、工場という大きな仕組みの構成について、幅広く理解できる構成になっています。
おそらく、製造業への就職を目指す大学生や、若手社会人を想定して書かれたと思います。
しかし、長年工場に勤務していたとしても、全体像を理解するというのはなかなか難しいこと。
この本を読んで、自分がよく知っている部分とあまり知らない部分について、整理することが出来るのではないかと思います。
僕は、原価管理と情報システムについて、知識が不足していたなあと認識しました。
まだまだ工場の全体像を理解していないことが分かったので、不足部分は他の図書を読んで、知識を補強したいと思います。
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一般的な工場の仕組みと、内部の仕事の流れがわかる本。
生産管理や購買などの部門、部門ごとの協力などがどのようにされているのか、図が多く直感的に理解できた。
日本は製造業が多いので、このようなことが実際に行われていることはどこかで知っていることが大切だと思う。
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会計士やコンサルタントにお薦めです。
見込生産の仕事の流れや個別受注生産の仕事の流れ、新製品開発の仕事の流れなどが、図を使いながら解説してあります。
会計監査やコンサルティングで工場に行く人には、役立つ内容です。
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表紙は簡単そうに見えますが、中身はわりとハード。専門用語も多い。製造現場を知らない自分にとっては、学びが多い。教科書的な知識から、少し工場をイメージできるようになった…か。
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工場に戻るにあたって、最低限の知識がないと話が出来ないから、いくつか生産管理の本を入手。
具体的なものの作り方が書いてあったのが印象深い。
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製造業の現場でどういうことが行われているのか概括的に知りたくて手に取った1冊。具体的なエピソードを交えて、通りいっぺんのことを知ることができるので良かったです。工業簿記の勉強をしている人にもおすすめ。