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誰もが羨む美貌と体を持ち合わせた『はつみ』と外見は平凡だが芯と力はめっぽう強い女刑事の『アスカ』。
組織から逃げ出したはつみの警護をしたことから飛鳥の全てが狂い始める。銃撃戦で体を失ったアスカは、体は無事だが脳に損傷を受けたはつみへ脳移植される事でこの世界へと戻ってくる。
だがそれは「囮」となるためだった。
映画化され、アスカの恋人『古芳』を大澤たかおが演じた。
原作はとてもスリル一杯で夢中でページをめくってしまう。ハードボイルド小説は避けていた私ですらお気に入りとなってしまった一冊だ。
何しろ展開が上手い。瞬時にのめり込んだかと思うと一気にその世界へと嵌り込んでしまう。敵か味方か一切分からぬ世界。鏡を見れば自分とは違う姿が映る。
泣こうが喚こうが立ち向かうしかない。強い女性が好きな方には是非読んで欲しい一冊。
傷を負った人物達が徐々にお互いに気づき始める…優しい愛に強く胸を打たれます。
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普段知ることのない世界。本当にこの本のようなできごとが起こっているなら怖い。
現実離れはしているけど、最後まで展開のテンポがいい。映画も見てみたい。
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大沢在昌作品で(おそらく)始めに読んだ作品。
なぜおそらくかというと、私がコレを読んでいたのは小学生の頃で、男性雑誌の連載だったから。当時は読んでおいてナンですが特に誰の作品とか関心がなかったし、週刊誌の連載は(模倣犯も時期も媒体も違いますが初読は同じく雑誌連載でした)…新聞連載の小説(たとえば宮部みゆきの「理由」)もそうなんですが…物語が展開するスパンが広すぎて話の全体像をうまく結ぶことが難しかったのです。だから「すごい好き」ってことにもならなかったんですね。
数年後、ジョーカーを借りて読んで、作者の名前に見覚えを感じ、記憶をたどり、タイトルを思い出し、本というまとまった形で読んで始めて、そのスケールに、そして作者に、ハマりました。
天使の牙は、まず何よりも「脳移植で人格をそっくり別人に移し替える」という荒唐無稽な設定が大前提としてありながらも、それさえもなんとなく「凄腕だから出来ちゃったんだな」的な納得をその小説世界で与えているところがすごい。
どの作品の後書きでだか記憶にはないのだけど「小説は小説であり、ノンフィクションではないのだから、すべてが現実通り‘あり得る話’である必要はない。けれど、その小説内で設定された以上にはリアルからはみ出てはいけない、と言うことはいつも考えている」というようなことを書かれているのを見たときに、心の底からその意味を納得し、すごみも同時に感じました。
(↑私の記憶なので、ご本人の記述通りではありません。そういった意味のことをおっしゃってはいたのですが…。例もあまりはっきり覚えてないのですが「その本の中で××がスーパーヒーローで、本気で走れば車に追いつける、という世界であればそれでもいいが、新宿鮫の鮫島が同じことをしてしまうとそれは…」的な何かだったように思います)
今から上巻の内容に触れるにはスペースを取りすぎてしまったので、内容レビューについては下巻に続く。
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あらすじ☆
覚醒剤に替わり、日本全土を脅かす新型麻薬アフター・バーナー。その元締(クライン)を牛耳る独裁者、君国辰郎の愛人、神崎はつみが逃亡した。
はつみは組織内部の事を知り尽くしていた。そのはつみが警察に保護を求めてきた。
連絡を受けた保安二課長、芦田は(クライン)破滅の切札として護衛、移送することを決める。この極秘指令を受けた 女刑事、明日香は はつみとホテルで接触するがヘリから銃撃を受け2人は瀕死の重体。
だが奇跡はおこったー‼‼
先がとんどん気になって読み出したら止まらない。。。
人の命ってこんなに価値がないの?
って位、どんどん殺されていく。
かなりのハイスピードでストーリーが進む。
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『そいつはちがう。女が俺にとっ憑いてるんじゃねえ、俺が女にとり憑いてんだよ』
久々に何だか読みたいなーと思って、読み返しました。
が、初読の時とは違って、映画を見た後であるが故にそこかしこに違和感が。
あの、キャスティングはないと思うんだ。
内容はさすが大沢在昌。
一気に読ませます。
しかもやっぱり女性が強い。
いや、一応男も強いんですけどね。だって大沢在昌だし。
ただ上巻は仁王もまだ腑抜けな感じですし。
一人アスカが孤独な戦いをしています。
『天使の~』は読み始めると、上下巻×2あるんで比較的時間があるときに読むことをお勧めしますよ!
うっかり忙しい時になんて読んじゃったら、そわそわして落ち着かなくなっちゃいます。
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( ´゚д゚`)えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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脳移植とかあり得ない感でいっぱい。あ、でも、タブー視されているだけで技術的には現在可能になってるのだろうか。。。拒絶反応とかどうなんだろう。ひそかに行われたりして
アクションてんこ盛り、スピード感あり。面白かった。主人公とその恋人がかっこよすぎ。あんな風に守られてみたい
映画化されているみたいだけど、期待薄かな。
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これでもかというくらいにエンターテイメントな小説!
まるで映画の様に現実を無視した派手な展開に胸がスカッとします!
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想像をさせられるような文章に臨場感を味話せて頂きました。
下巻へ手が勝手にページを開らいてます(笑)
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映画の予告編を見て、「脳移植」という言葉に興味が湧き、小説を購入。
ハードボイルドというジャンルは読んだことがなかったけど、一気に上下巻読んでしまった。
仁王とのすれ違いや自分がいつ死ぬかもしれないという恐怖、などなど心と体の葛藤が細かく描写されていて、アスカにすごく感情移入してしまう。
読み終わりも気分よく、大好きな作品のひとつ。
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はじめての大沢在昌さん。
なんとなく、てにとったのですが。
かなり引き込まれて。
あわてて下巻を買いに行きました。
ハードボイルドものなので、結構激しめですが、
おもしろいです。
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麻薬組織のボスの愛人、神崎はつみが裏切り警察へ助けを求める。
巡査の河野明日香が隠密に救出に向かうが、警察内から組織に滞在場所の情報が漏れ銃撃される。はつみは頭のみを撃たれ、明日香は体をずたずたに銃撃される。
そして、はつみのからだに明日香の脳が移殖され、ヒロイン「アスカ」が出来上がり、組織の殲滅を図る。
二冊にわたる長編だけれど、あっという間に読みきってしまった。年末年始は読んではいないので、日数はかかったが。
一番気になるのは、はつみの容姿はどんな人(男でも女でも)が見ても感心するほど美しいという。
人には好みがあるのに、そんな人がはたして存在するのだろうか?
学生時代、友達から小生の好みは変わってるねと、よく言われたのでとっても気になる。
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覚醒剤に替わり、日本全土を脅かす新型麻薬アフター・バーナー。
その元締「クライン」を牛耳る独裁者・君国辰郎の愛人神崎はつみが逃亡した。
はつみは組織内部のことを知りつくしていた。
そのはつみが警察に保護を求めてきたのだ。
連絡を受けた保安二課長・芦田は、「クライン」壊滅の切り札として護衛・移送することを決める。
この極秘指令を受けた男まさりの女刑事明日香は、はつみとホテルで接触するが、ヘリからの銃撃を受け二人は瀕死の重体に。
だが、奇跡は起こったー!!
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中学生の頃、図書館で借りて読みました。タイトルから想像していた内容とは違ったのですが。すっかり魅了されました。設定等もその当時の私としては、新鮮なものでしたし。大沢在昌を好きになるきっかけの本でした。
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文庫本です。
そしてこれは「天使の牙」が映画化された事により販売されていた表紙が大沢たかおさんバージョン。
どうして購入したのか、もうおわかりですね?
でもね、でも・・・言わせてください。
古芳は大沢たかおさんのイメージではありません
仁王ですよ??どうして??そりゃオットコマエですが仁王ではないです。
あと、明日香。黒谷友香さんではないと思う。
彼女だと『君国の女』の方がイメージに合うと思うんだけど・・・。
どうしてこのキャストになったのか私は不思議でしかたがない。
しかし、大沢たかおさんはカッコイイ
映画、観てませんけどね。
このお話、スリリングで(笑)とっても面白かったです。
しかし、仁王は不死身か?
カッコイイなぁ~。仁王タイプ。
でもほんとに苦しいと思う。
心は明日香なのに身体は、はつみ。
明日香と仁王が愛し合う事はもうない。
明日香の気持ちがすごく切なくて苦しい。
先が気になってどんどん読んでしまいます。
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ハードボイルド&アクションを書かせたら国内では大沢氏の右に出るものはいないでしょうね~。
本書も息をもつかせぬスピード感で読者に圧力をかけてきますよぉ~。
主人公は武芸に精通している女刑事・明日香と恋人でもある腕利きの巡査部長・通称‘仁王’。
明日香は特命を受けて闇の帝王の愛人・はつみを護衛することになるのですが、冒頭で二人とも殺されちゃうんですね~。
ほよ~~どうなるのよ!?とびっくりしていたら・・・・なんと脳移植!!
ちょっぴりSFっぽいような気もするし、こんなのありかよ~とも思いましたが、話がおもしけれりゃいいじゃん!と読ませる読ませる。
特命ですからね~、誰も明日香たちのことを知らないわけで、だけど仁王は助けにくるのです。愛は強し!
でもね~、ルックスははつみで脳は明日香。
これじゃあ、いくら恋人だってわからないよね。
事件は警察内部との癒着などスケールをどんどん広げていくのですが、この二人の関係もどうなるのか気になるし。
やっぱ凄いわ、大沢さん。買って損をした気分になったことがないもんね~。
上・下巻にわかれて厚目ですが、ほんと、すぐ読めちゃいますよ!オススメです。