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勉強をしたくても”女のくせに”と学ぶことすらできず条件のいい結婚をつきつけられる現実に苦悩する18歳のエレン。
そんな彼女が人生に苦悩し、恋を知り、そして理解すると同時に、とかくままならない人生に苦悩し足掻くのは男も女も一緒であることを学ぶまでが描かれます。
男装なんてあり得ない!という時代、荒唐無稽で現実味のないことをするからこそ、色彩豊かな背景描写や現実に苦しむキャラの設定がとてもリアリティーに溢れ、その対比が活きている。
学ぶことの喜びにあふれるヒロインが、初めて入る憧れの構内へのときめきや、シェイクスピアを彼と論じる辺りは、作者の経歴である歴史研究者らしい緻密さと、女性らしい感性にあふれ、読みごたえあり。
青春のときめき度の高いロマで、ホットなシーンはナシ。
ハートフルな作品をお求めの方におすすめ。
トキメキキュン痒いロマ。
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