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読み終えられて良かった。
夏目漱石は短編はあまりわからない。
随筆、日記のようなものはシニカルな言い回しとか、好き。
文章にリズムがあって、声に出して読みたくなる。
森見登美彦が『恋文の技術』を書くきっかけにもなった漱石の書簡集っていつか読んでみたい。
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Kindleで試し読みした夢十夜に興味があって、かまわぬカバーで購入。第一夜の夢がゾッとするような美しさ。第十夜までのこの作品がすでに短編集のよう。小説ぽい作品はこれのみで、あとはほぼエッセイのような作品が占める。初の夏目漱石、もはや偉人すぎてこれまでは人間味を感じられなかったけど、ロンドンでの生活や文鳥を飼う話は真面目かつユーモアも混じってて、一人の人間としてちゃんと暮らしてたんだなあと妙な気持ちになった。こういっちゃなんだけどちょっと可愛らしいとこがある。文豪もロンドンでは苦労なさったのね。
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夢十夜大好き。不可思議、不条理かつ神秘的な雰囲気をわずか数ページで作りあげるのは文豪だ。
夏目漱石が自転車に苦戦する日記も面白い。
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『夢十夜:ファンタジーホラーの原点!?』
文豪 夏目漱石の短編集。エッセイ風の「京に着ける夕」「文鳥」「永日小品」「倫敦消息」「自転車日記」、幻想小説的な「夢十夜」。特に「夢十夜」は、恒川光太郎のファンタジーホラーを読んでいるよう。意外でした。
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夢十夜よりも、永日小品のほうがより夢っぽい。
心地よさと不気味さと、誰かの日常風景が混在する様はどこかで見た夢のよう。
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夢十夜が読みたくて一読。背表紙の紹介文観て文鳥も気になって読んでみた!
文学知識は皆無に等しいけど、夢十夜の各夜、文鳥それぞれ違う印象…
---ネタバレありめも---
「夢十夜」
個人的に第一夜、第七夜、第九夜、第十夜が好き。
第一夜
→十夜の中でも1番好き。神秘的でめっちゃ綺麗…雑な説明だけど、これから死ぬ女性を土に埋めるのに、なんでこんなに描写キレイなんだろう…
第七夜
→大きな客船の話。どこに向かってるかわからない、船内の賑やかな乗客とも雰囲気合わない、なんで乗ってるんだろう。いっそのこと死んでしまいたいって船から海に飛び込んだけど、足元離れた瞬間に命が惜しくなる。でも時すでに遅しで海に沈むしかない…この死にたくなる感じ、すごい分かるし、惜しんだときには死ぬしかない運命なんが切ないというかなんというか…
第九夜
→消息不明父親の無事を祈って、熱心に毎晩御百度参りする母親と、その間欄干に括り付けられてる子供の話。でも実は父親は既に殺されていて、そう知ったのは「夢の中で母親から聞いた」らしい。
死んだのを知らずに、子供を縛り付けてまで毎晩祈り続けてるのか、もしくは死んだのを認められなかったのか、、、切ない悲しい
第十夜
→ミーハーな薄い人間を皮肉ってる感じがして面白かった。なんか好き…でもこの感想持ってしまった私の性格の悪さにもビビった。
「文鳥」
漱石の弟子三重吉から「文鳥飼いましょ」て勧められてかってみる話。なんか可愛らしかった。
朝起きるの苦手で、何かを面倒も見るのも苦手な、ズボラな性格。作家ってすごいのに、だらしない面見れて可愛らしかった。これ勝手に漱石の実話やと思ったけど、根拠はないらしい…
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倫敦消息も気になる…