紙の本
行司さんの目から見た大相撲
2016/11/15 07:54
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投稿者:dzoe - この投稿者のレビュー一覧を見る
36代木村庄之助として数々の一番を力士の最も近くで見てきた行司さんの目から見た大相撲の世界を描いた本です。自身の生い立ちから現在の角界まで様々な内容が書かれています。稀勢の里など現在の大関に対する期待など相撲に対する愛情が滲み出ています。
紙の本
名行司さんの素顔。
2014/02/10 21:11
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投稿者:琥珀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は相撲が大好きで、毎場所テレビ観戦しています。土俵の主役は勿論力士ですから、勝負を裁くのが行司さんとは解っていてもなかなか行司さんには目がいきません。大概勝負のついた後に行司さんの存在に気づくといった感じです。そんな私が思わず注目してしまっていたのがこの行司さんなのです。その立ち居振る舞いがとても気品があって、いつもビシッと決まっていて、土俵がピンと締まる感じがする、名行司さんなのでした。横綱の一番を裁く立て行司として、いつも颯爽と軍配を上げていらっしゃいました。そんな36代木村庄之助親方が昨年夏場所を最後に引退されてからは、もうあの裁きが観られないのかと淋しい思いでした。後にも先にもそんな気持ちになった行司さんはいませんでした。そんなときふと見つけたのが本書です。まさかこんな形であの行司さんと再会できるとは! 本書で、相撲界や行司さんの内幕など知らなかった興味深い話に出会えますが、何より36代木村庄之助親方の誠実な人柄と行司への真摯な姿勢、相撲愛に出会えます。私など親方の文章から何だか励まされました。一読後、さらに相撲愛が増した私です。これから相撲観戦の際には、力士は勿論のこと行司さんにも目がいくこと請け合いです。相撲好きには必読の一冊です。ハッケヨイ、ハッキリ言ってヨイ!
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その正確な裁きと美しい所作から名行司と称され、行司の最高位「木村庄之助」を襲名した著者がコッソリ明かす、土俵のウラ話。
大相撲の独特の世界がより一層わかっ、非常に面白かったです。この感動を誰かと分かち合いたい……。
常々、行司さんのお仕事ぶりと、そのプロ精神には感服しておりました。
あれやこれやを知って、さらに尊敬。
観戦しに行く時は、行司さんもよく注目してきたいと思います。
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知らない職業の苦労話を知るのが好きです。大相撲にとって行司さんは裏方です。しかし考えてみればメインイベントの中心に欠かせない存在であって、テレビ中継でも必ず映っているはずなのに、意識して見たことが無かった。しかしこの本を読んでからは、相撲中継を見ると行司さんに自然と眼が行くようになってしまいました。
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読みやすかった。式守伊之助と木村庄之助は同格かと思ってたら、木村庄之助の方が上だったとか、出世は、ほぼ年功序列だとか、知ってるつもりで、案外知らなかったな。
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枕崎の模様の装束で軍配を持っていたあの、、、といえば
思い出した方も。
それこそ、力士以外の行事や呼び出しの仕事
テレビで見るだけじゃなかなか判りませんよね。
そんな話題から、実際の仕事。
行司さんは番付表も書くんですって。
あの字体、独特ですよね~。
著者は鶴竜の井筒部屋所属。
今の親方が子どもの頃から知ってるだけに
面白い話も多いです。
錣山部屋の親方『寺尾』と言ったら判りますか?
寺尾は三兄弟の三番目。
三人とも関取になったのはすごいですね。
今の井筒親方は、相撲オタクとも言えるほど、
若い頃から相撲についての文献も読みあさるほど
研究熱心な方だったようです。
ですから、みっちり仕込まれた鶴竜は
人格的にもとても礼儀正しく
ファンからも評判の良い好青年です。
なかなか耳にしない詳しい話題が豊富で
相撲ファンのわたしには非常に楽しい一冊でした。
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大相撲はたまに観ますが、行司さんについてはほとんど何もしりませんでした。
まさかあの細かい番付表が手書きだったとは・・・。
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行司さんのお仕事いろいろ、相撲界の裏話など。
横綱と木村庄之助が背負っているものの大きさ、重さを思い知らされました。
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引退された行司さんが語る、行司の仕事や相撲界の裏話など。
私は大相撲はミーハーなだけで大した知識もないですが、そんな初心者でも分かりやすく、興味が持てるような内容でした。
18歳で行司として相撲界に入り、様々な力士や変遷を見て、多くの取組を裁いてきたからこそ語れるエピソードがあって、ちょくちょく泣けました。(私が涙もろいだけかも)
今まで力士や勝敗くらいしか見てなかったけど、行司の動きやアナウンスなんかも気にして見てみようかなと思います。
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書店の相撲コーナーを時折りチェックするワタシだが、その中で見つけた本書は著者名で即買い。
この36代木村庄之助は1964年3月の初土俵以来、2013年5月の定年退職までほぼ半世紀一度も休まなかった名行司なのだ。言ってみれば、相撲界の鉄人。しかも、この鉄人、相撲字の達人でもあり、番付も書いていた。相撲ファンにとって、このような鉄人かつ達人が書いた話が面白くないはずがない。雲竜型と不知火型では、横綱の綱の結び方が違うという基本的なところから、相撲字のコツや書く人の特徴まで、唸る内容が満載。
もちろん、庄之助が近くで見てきた現役力士や後輩行司の話も秀逸。ワタシは現役行司では木村玉次郎が好きなのだが、庄之助が行司にとって重要なこととして挙げている「土俵上の裁き」「所作の美しさ」「事務能力」を兼ね備えている有望株として木村恵之助、木村秋治郎の名を挙げている。ふむ、これからは彼らの裁きや所作にも注目だ。また相撲を見る楽しみが増えてしまった。秋場所は国技館に観に行こう。
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先々代の木村庄之助のエッセイ集。
行司の仕事や親方・力士の生態が面白い。今度から行司さんももっとちゃんと観察しよう!と思った。