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オースティンの世界好き!
2021/09/08 07:02
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投稿者:のんのん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学時代にイギリス文学にハマり、オースティンも色々読みましたが、なぜかエマは読んだことがなかったのです。
期待を裏切ることなく、楽しみながらあっという間に読み切ることができました。
今と全く違う文化なのに、表現やいいまわしがとても上手ですぐにエマの世界をイメージすることができ、訳者の力にも唸るところがたくさんあります。
海外生活なので英語も理解できますが、やはり表現方法や情緒の感じやすい日本語で読むほうが五感で感じながら読むことができます。
結婚式のあとのことも欲を言えば書いてほしかったなぁ、、、なぜ続編を書かなかったのでしょうか!
でもまた、そのあとのことを想像するのがまた楽しくもあり、そこまでオースティンは見越していたのかもしれませんね。
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お嬢様のほのぼのした日常と恋
2024/03/11 23:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Misty - この投稿者のレビュー一覧を見る
学園マンガでいえば、最強の委員長キャラ。裕福な家庭の美人、優等生なのに世話焼きで超ポジティブ、完璧かと思えば、すこし可愛い天然の面も。オースティンの小説のほかのヒロインとは異なる、彼女の憧れの女性像なのか、または社交界の花を皮肉っているのか。
その完璧エマが、ハリエットのマッチメイキングの失策、自身の勘違いの恋心、ジェーンへの嫉妬、いろいろなネガティブ経験の中で落ち込みながら、成長し、自分に寄り添う不変の愛に気づく。オースティンの小説はには、少なからず悪役と曲者が存在するが、「エマ」は終始ほのぼの、軽く楽しく読める。
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ボックス・ヒルでのナイトリーさんの感動的な言葉の数々!
完璧なようで完璧でないエマの不思議な魅力。エマは素直だからねー。虚栄心や嫉妬といったキーワードがあって上手く作用しています。
中野康司 訳/2005.10.10 初版
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エマとナイトリー氏は最強カップル♡
2人のダンスシーンは読んでいて本当に
うっとりさせていただきました!
ナイトリーさんみたいな素敵な人
どこかにいないかしらー(^-^≡^-^)
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本当にもうエマってバカなんだから!と叫びながら読み進む後編。エマの酷さはすばらしいレベル。
こんな酷いヒロイン見たのは初めて!(しかしながらなぜか魅力的なのだ)
結局のところ、この物語の中で一番得をしたのってナイトリー氏だと思います。
聡明で気は強く、しかしながら最後の最後で自分を一番えらいと認めてくれる女性(若くて美人)ってロマン過ぎる。うらやましいぞナイトリー氏。
面白いのでオススメです。
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少女から大人へ、エマの成長、恋愛、コメディといろいろな要素で楽しめる作品でした。「欠点だらけだが完璧なエマ」という表現はすごくエマに当てはまる言葉だと思います。そして、そんなエマがとても魅力的。3作読んだ中で、エマの相手役の人が一番紳士でした。
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ナイトリーさんが、ダンスで救うシーンがかっこよすぎて、さらにその後エマにダンスを申し込むシーンがかっこよすぎて、
「うおー!!かっこえー!!!」って、家のベランダで叫びました・・・
さらに、エマに愛ある忠告をするところ、
さらにさらに愛の告白をするところ・・・
中盤から後半にかけてはまさにナイトリー祭りでした。
とっても素敵でした。
「欠点だらけだけど完璧な」エマが大好きです。とても共感できるしとても魅力的な女の子です。
これはずっと読み続けていくだろうな。。。何度読んでもとても好き。
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上巻読んでから時間が経ってしまった。
しかし、今回のジェイン・オースティン作品の中でもっとも、自分に似た部分を持った主人公だった・・・。イタイイタイ。
登場人物それぞれがかなり個性的で強烈なキャラクターばかり。
こんなに皮肉で辛辣なことにあふれた小説だからこそ現代に通じるものがあるのかな。
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最初はエマのちょっとうぬぼれたお節介ぶりにやきもきさせられるものの、読み進めていくと、彼女が「本当に」頭のいい女性なのだ、ということがわかってくる。
エマは頭の回転が速く、思いやりがあり、行動力もある女性なのだ。それでいて美人でお金持ちで、家族にも恵まれているのだから、彼女が「お節介」に義務感のような思いを抱くことも、ごくごく自然なことだと思う(本人はそれを「お節介」だとは思っていないが)。
そんな、「ちょっと行き過ぎ」なエマを、きちんとたしなめ、また導こうとしてくれるナイトリー氏は素晴らしい。
本当に愛しているからこそ、はっきりと注意し、時に厳しくたしなめる。本当に愛情を持っていないと、ぜったいに出来ないことだ。そしてそれはまた、愛情だけでも決して出来ないことだ。
私は、エマがベイツ夫人に思いがけず侮辱の言葉を言ってしまって、そのことをナイトリー氏から厳しく非難され、彼女が激しい後悔に襲われる場面が、とても好きだ。主人公が傷つき猛反省する場面を、好きだと言うのもどうかと思うが。
この場面で、エマは自分のしたことをとても反省する。こんなことは、もう二度としないと誓う。私はこのとき、彼女の純真さが輝いていると思う。本人はとても辛いし、とても後悔しているのだけれど、そのことを心から悔い改めようと決意し、エマはそれをきちんと行動に移すのである。
癖のあるヒロインだし、確かに『高慢と偏見』を読んだあとだと、ストーリーの清々しさという点をどうしても比べてしまって、あちらに軍配を上げたくなる。
しかし、このお話に描かれた「反省」は、これからふとした瞬間に私を励ましてくれるのではないかと、ちょっと期待している。
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【ひとことポイント】
この会話の結果がどうなろうと、き人であることは変わらない
美しく知性ある女性のエマは、気取って人の恋の仲介役を買って出るが、誤解や勘違いばかり。
そんな主人公が一癖も二癖もある登場人物に囲まれながら、自分の失敗や愚かを学び成長し、最後には結婚する様を綴った物語。
私がこの本に出会ったきっかけは、作者であるジェーン・オースティンの小説「高慢と偏見」を原作にした映画「プライドと偏見」でした。この作品を見て、ジェーン・オースティンの小説を読むようになりました。何作品か読んだ中で、私が一番好きだった作品が今回の「エマ」。癖のあるエマに始めは戸惑いますが、だんだんと成長してく過程が自然な流れで書かれています。
人の恋には積極的なのに自分のこととなると全く気付かないエマがかわいいです。
古い小説ですが、恋愛小説が好きな方はぜひ読んでみてください。
<情報学部 N>
企画コーナー「わたしの本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2013/1/9-3/18まで】
湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1626332
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『車輪の下』や『老人と海』で海外文学にげんなりしてしまった女子中高生たち。ぜひこの『エマ』を呼んで、海外に乗り出してみて下さい。
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下巻の話の展開がおもしろかった!
エマが自分のしてきたこと、その結果引き起こしていること、自分の欠点などに気づいても、その欠点ごと受け入れてくれる人が身近にいる。本当にお騒がせなエマだけど、とても愛らしく賢い人なんだろうなと感じる。
ナイトリーさんってステキだなぁ。
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もしかしたら既にあるのかもしれませんが、絵さえつければこのまま少女漫画にできそうなくらいに、とてもスタンダードで面白いラブコメディーでした。ただ、個人的に興味深く思える要素がこれといってなかったので、星3つとさせていただきました。
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始終イラッとくる性格のエマだったけれど、自分の間違いに気付いたら素直に認めた正そうとする姿勢は賞賛します。ナイトリー氏とハリエットが結ばれてエマが取り残される形でもストーリーとしては面白いような気がしますが、このように大団円で正統的に纏まっても、それはそれで気持ちいいかな。階級格差の差別的な思考も、まぁ時代的にしかたない。
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この作品を読んで、恐らくはじめのうちはエマを好きな読者は少ないはずだ。エマの悪意ないお節介や思い込みと決めつけは、読者に苛立ちを感じさせる。
それでも読み進めていくうちに、エマを嫌いになりきれなくなるに違いない。エマは軽率とも言える行動を繰り返すが、あくまで厚意でしており、芳しくない結果になったときは素直に反省する。
だから憎みきれないのだ。
ジェイン・オースティンの魅力は、何と言ってもこういった登場人物の性格描写の巧みさにある。
エマに限らず、エマに何でも言える存在のナイトリーや、いつでも自分と周囲の健康ばかりを気にするエマの父親、ちょっとした悪役的存在のエルトン夫妻、善人でおしゃべり好きな元牧師の未亡人ミス・ベイツなど、どの登場人物も個性豊かで活き活きと描かれている。
このように登場人物が魅力的に描かれていなければ、たかが恋愛物語に750ページ余りもの長い作品に仕上げることは難しいだろうと思う。
恋愛喜劇物語であるのに、最後にちょっとしたミステリーめいた出来事の謎解きのようなもの(フランクの勘違いに関すること)が織りまぜてあるところも心憎く面白い。
ジェイン・オースティン自身がエマの父親を“心やさしい身勝手さ”などと的確に評していることなどが書かれた訳者あとがきも読んで面白い。
重い作品などの合間に息抜きのように気軽に読めるジェイン・オースティンは、なかなか侮れない名作家だと思う。
本当に若く亡くなったことが残念だ。