紙の本
フォントサイズの力
2002/11/17 11:31
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投稿者:ちゅら - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説を読むとき、フォントサイズで随分印象が違うものだが、本書は冒頭から驚かされた。普通の文庫では考えられないサイズの文字と、ひらがなの多さ。しかしそれが後々大切なキーワードとなって、読者を気持ちよく騙してくれるものとなる。呼んでいくにつれ、現実離れしたストーリー展開に、思わずSF小説かと思ってしまう。それほど奇想天外な話なのだ。しかし、最後には御手洗がきちんとネタばらししてくれる。同性愛的な内容が一部入っているが、江戸川乱歩もよくこのようなニュアンスの話を書いていた。推理小説と、背徳的で耽美な世界は、意外にマッチするのだと思った。
紙の本
1ページ目から読者を引き込む
2002/05/09 13:59
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投稿者:麒麟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1ページ目をめくると、ひらがなばかりの大きな文字に圧倒されます。
徐々に漢字が増えていき、少しずつ小さくなっていく文字。
ふと『アルジャーノンに花束を』を思い出してしまいましたが、出だしから、かなりインパクトのある作品です。
御手洗探偵シリーズも、冊数を増やしてきましたが、最近は初期ほど圧倒される作品はないなあ、と少し残念に思っていたところに、本作です。
うとうとしていたところに、突然電話のベルが鳴ったような、そんな感じでしょうか。
かなりのぶあつさに、手にとったときは圧倒されましたが、気がつけばあっという間に、最終ページをめくっていました。
寝食を忘れさせるその筆力に脱帽の一冊です。
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冒頭で、「本人のアイディアであろうが、面白い試みをしているなぁ。」と思った記憶がある。奇しくも同時期に書かれた綾辻氏の作品と酷似している点があるのが愉快である。読み比べしてみるのも良いかも。
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大長編で本の厚みに軽いめまい。それが、眩暈?(嘘、長いの大好き)
キライじゃないけど、でも読み終わると長いわりに何も残らなかった。やっぱり眩暈?!
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冒頭のノートについての謎解きだけでも十分楽しめる。作品内での御手洗たちの移動範囲は意外に狭いが、ドキドキさせるような異世界はいつも以上にきちんと描かれている。けっこう好み。
ただ、「占星術の再来」は言い過ぎかも……。
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なんせこれが私にとっての島田荘司小説、初デビューになる。
最初の手記の部分で「私SF好きちゃうねん」と挫折しましたがな。
後に友人がこれを読んで「面白かったぞ」と言うので再チャレンジしてファンになったけど。
この頃は小難しいこと書いてても面白かったよ、島田作品は。
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島田氏のデビュー作、占星術殺人事件をモチーフにした奇妙な手記から始まる異色のミステリ。恐竜に食い千切られた腕が再び生え、死体から両性具有者が甦る。眩暈を起こしそうな手記の謎がどんどん解けていくのは気持ちが良いです。島田作品の中では一番好きかもしれません。
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御手洗シリーズ。ある青年の不気味な手記から始まる不条理で怪奇な物語。男女の遺体を切断し繋ぎ合わせた両性具有者が生き返る。この世の果てのような荒涼とした異世界の風景。不条理な迷宮から抜け出すと、またグロテスクな世界が姿を現わす。冒頭の、文字から受ける印象を巧みに利用し、青年の不安定で異常な精神世界を著した手記には幻惑される。また、その手記についての御手洗と古井教授の医学的考察がとても興味深い。この部分を読むだけでも価値あり。青年の目前で次々と展開される悪夢を、御手洗が論理的に解明していく過程は面白いが、ラストあたりは荒唐無稽な部分もあり、ややしらけた。とはいえ、幻想と現実が錯綜するストーリー、そして、読み進めるうちに感覚がぐらりと揺らぎ、まさにタイトルどおりの「眩暈」を引き起こす構成・演出はかなり楽しめる。心に残る物語ではないが、脳裏に焼きつくような強烈な印象が残る作品。数年前に読んだにもかかわらず、いまだに排水溝を見るとこの作品を思い出す。
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海辺の砂浜にビルが一軒建っているような印象のあるお話。色に例えると灰色なお話でした。最後のほうで御手洗達がけんかするところは性格が出ていて面白かったし。本文の中に出てくる日記は奇妙な感じでそれだけでも十分読み物になると思います。人を切断するシーンの描写が妙にリアルでした。
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なんとも変わった設定だなぁと思いながら読んだ。
手がかりは手記のみ。
書かれていることは、現実にはありえないようなことばかり。
全てがどう繋がっていくのかが楽しみだった。
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今回は最初からかなり楽しめました。
分裂病患者の夢の中の話としか思えないような内容の手記を現実に起こったことと確信する御手洗潔が、
手記の中の殺人事件を解決するために立ち上がるお話。
ちまちまと薀蓄が入るけどそこは斜め読みしちゃった。
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ストーリーだけなら断然数字錠が好きなんですが全部まとめるとこれが一番好きです。ストーリーもすごいしトリックもすごいっ。
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御手洗潔モノ第6弾。「切断された男女の死体がくっつけられ両性具有者として蘇る」という不可解な日記が示すモノはなにか。途中、登場人物がごちゃごちゃになってわかりにくかったけど、このトリックは面白い!解決できなさそうな荒唐無稽な話がさいごにすっきりします。
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中2のときの学級文庫にあった。
島田氏との出会い。
1000ページ近くあった気がするんだけど。。
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相変わらず吃驚のトリックですが、読了後やたら疲れました。入り組んではいますが、初期のシリーズと比べると弱いです。