投稿元:
レビューを見る
意地悪なイメージがひとかけらもない。けれど、その無邪気な美しさが悪魔的なのだ。
軽妙洒脱
現役の恋人は普段使いの男。
未知の部分に隠されている『これから恋人』は、よそ行きの男。そして王子様に思えてしまう。そして王子様が普段使いに変わると、魔法が解け、元王子に成り下がる。
後先考えず、愉しむだけ愉しんでこそ、恋。
肉体的愛は常にに義的価値しかない。
男性のどこに1番惹かれますか?
A.その人の妻。
恋は、理想の伴侶を求めての恋愛行脚。
愛が去れば、別れるのが自然の摂理と、受けて立つ。憎しみは微塵もない。
旅をすれば、その男のことが見えてくる。旅は、結婚後ではなく、結婚前にするもの。
偉ぶらないことの美しさ。強気をくじき、弱気を助ける。気骨。
温め直したスープは大嫌い。そんなものが美味しいと思われないし、これまでの生涯で一度終わった恋をやり直したことは決してない。
臆病者にとっては、無礼と攻撃が最良の盾。窮鼠猫を噛む。
風と共に去りぬ。明日は明日の風が吹く。
世界共通、普遍的な女の子のサヴァイヴァル術。
まずは自分を大切に。一人一人がこれに徹すると、人に迷惑をかけずに済む。長く培われてきたフランスの個人主義の賜物。自愛。
めげない。くじけない。いじけない。
女性特有の、恨み嫉み僻みを持たず同じ人生なら前向きで100%愉しみ、極めたいと背筋をまっすぐに仕事と恋に生きた。
引き際の美しさ。凛とした精神力。
彼女は、妖しい人形だった。過去の栄光にすがらない凛とした引き際。
大人たるもの他人の色恋に干渉することすら、フランスでは言うまでもなく恥ずべきこと。恋は噂するものではなく、するもの。
『恋をしていない時、私は醜くなる。』
事実であり、世界標準。老若男女共通の、地球上の全生物の摂理。