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5年ほど前の本なので、ここで紹介されている事例は少し古いものもありま
すが、常識に捕われない「発想力」「問題発見力」を磨く、というメッセージ
は色あせないですね。
・常識発想を破壊することから、創造的戦略思考は生まれる。
・正しい視点をもつ。(そのために「乱読」「逆ばり」を著者はススメる。)
・高い視座から状況を眺め渡し、今の土俵を理解しつつ、別の大きな土俵を
見出す「客観性」「上位視点」を持つ。
・2x2マトリクスで整理し、伝える。
BCG、アクセンチュア出身の著者が、フレームワークを押さえたうえで、
あえて、そこを超越した発想をもつ必要性を解いています。
私もかなり天の邪鬼なので、「ちょっと違った考え方」みたいなものに、
昔から憧れます。
世界を変えるなどど大上段なことは言いませんが、少しでもモノゴトを変える
きっかけを作りたいものですね。
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一章では、空気はなぜ透明か、東京はなぜ低層か、イワシはなぜ高くなったか、航空機と自動車はどちらがどれだけ危ないか、などの問いから思い込みを無くし、考え抜くプロセスを紹介。
二章では、キャノンの独占市場への挑戦、シマノの人的戦略など、経営戦略の具体例の紹介から、シェア値の読み方、シェア維持成功の各パターンなどの紹介。
三章では、引き続き具体例の紹介から、俯瞰してみることを紹介。(MSオフィスの強さ、ウォルマートの日本進出、ジャンプとマガジンの違い、伊右衛門の戦略など)
とにかく具体例が多く、様々な業界をダブりなく、エビデンスな情報に基づいて紹介しています。
読んでいて自然と知識や思考のフレームワークが増えますし、何より、常に考えさせられる本でしたので、自分の知識力・思考力が今どの程度なのかを知ることができる本でした。以上です。
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読み物としては悪くないのですが、自分自身に「何か示唆を与えたか?」というと「何もない」という答えが浮かぶ。
何が書かれていたのか確認するためにも、もう一度さらっと読み返してみるつもり。
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「空気はなぜ透明か?」←人がいかに思い込み、常識に囚われていて物事を正しく見れていないか、そしてそれを打破するために必要なもの(視点、視座、切り口)がビジネスの実例をもとに説明されています。
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ロジカルシンキングについて書かれた本なのだけど、他の同種の本と比較して、かなり抽象的な話が多いように感じる。
物事をイメージで理解するタイプの人にとっては良書になるが、物事を文章で理解する人にとってはあまり読後感が良くないのだろうなと思う。
どちらが良いというわけではなく、合う合わないの問題なのだが、自分にはドンピシャの内容だった。
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1、常識を破壊する
そうでなかった時を考える。
二者の2つの状態を考える。
予測せず、広くよく見てすぐ行動する
<常識破壊の成功5パターン>
①独占市場に挑む
②超高級市場に挑む
③小市場に大きく挑む
④小市場に小さく挑む
⑤極小市場に挑む
<常識破壊の発想トレーニング>
・二者×二状態の「論理詰め」
・正面から突っ込む
定跡(ポジション)争いでダメなら、混沌に持ち込む
2、正しい視点を持つ
・成功と思えば成功要因が、失敗と思えば失敗要因だけが頭に浮かぶ
3、高い視座から眺める
レゴブロックを意識する
答えを能力差や意欲差に求めない
4、マトリクスを使いこなす
2×2
人に話す、書いてみる
4、
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元アクセンチュア戦略グループの三谷さんの書籍。常識を疑うところから始め、個別の事例と併せて戦略コンサルタントとしての視点を説明している。コンサルタントとしては第四章が実務の参考になりました。
全体の印象として、紹介されているコンセプトは参考になるものの、事例の説明が簡潔であり、もう少し深堀して説明して頂きたかったです。
以下に参考になった視点を記載します。
■第一章:常識を破壊する
・ヒトに統計的直観はない
経営者は統計的手法を使った際に違和感を感じる場合がある。むしろ、面白そうな「他社事例」を好む場合がある。また、数字ではなく「大丈夫」といった人の事を信じる。
⇒経営者は自身の都合の良い事例を信じがちであり、経営者の不都合な事例を紹介することでゼロベース思考に持ち込みたいと考えました。
・平均値の罠
ヘ型、L型、M型、セ型の4つの平均値分布が存在する。
⇒標本がどのような分布か、平均値を標本の代表値として使用して良いかについて視座を得ることができました。
・独占市場に挑む
キャノンがゼロックスの牙城であったコピー事業に参入した事例を基に、ドミナントのプレーヤーに対して戦う際の視点は以下であることを指摘。
あえて絶対強者に挑んでこそ、その市場を大きくとれる。そのために、新たな強みを「創りだす」こと、突破できる情報源は広く持つことであると説明。
⇒個人的に独占市場に切り込む戦略を立案したいという想いがあり、興味深く読んでいた。本書において、三谷さんは上記のポイントしか指摘していなかったが、業界を取り巻く環境を説明して頂きたかった。(例えば、政府の関与が大変強い業界(Ex:電力等)では、絶対強者に挑むと返り打ちに会うと思います。要は、どのような業界の独占企業を切り崩すチャンスがあるかなど。)
■第二章:正しい視点を持つ
・シェア値の罠
今時点でのシャアが重要では無く、そのシェアが上昇傾向なのか下降傾向なのかでシェアの捉え方は異なるべき。また絶対的なシェアではなく、相対シェアも併せて分析する必要性を指摘。
■第四章:マトリクスを使いこなす
・なぜ2*2か
コンサルタントがなぜ2*2のマトリクスを使用するか説明。2つの軸を用いて、それぞれにHigh Lowという2つの値を用いて、全事象を4つに分け、経営者に意思決定を迫るツールである。なぜ、3*3のマトリックスはだめか?Medium*Mediumという分類ができてしまい、そこそこの意思決定になってしまう。これでは、何を得て何を失うかという厳しい決断に迷いが生じてしまう。なぜ2*2*2(3D)ではダメか?あいまいさは少ないが、複雑性のため理解ができない。
⇒本当に参考になりました。私も実務で3*3、2*2*2のマトリックスを作成したことがありましたが、マトリクスの意味(クライアントの方向性を示す)を考えれば、意思決定に影響を与えるクリティカルな変数を2つに絞り込み、2*2で作成する重要性を改めて認識しました。
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戦略思考に必要な、物事をいかに観るか(視点、視座、切り口)、物事を正しく理解し見透かす力について解説し、その養い方についても説明している。
要点としては大きく3点。(1)自らの常識を疑い、知識ベースを拡大し、バイアスを除き、新しい発想や正しい答えを得る努力をする、(2)正しい視点を持つ、逆に言えば大体の視点は正しくないのであり、正しい視点とは少数派の意見としての意見を持ち、マイノリティとしての気持ち悪さに耐えることである、(3)勝負の土俵を自己の有利なように変えること、長期間かけて顧客層をうまく拡大していくこと、敵との差別化を超え真の商品高付加価値化を図ること
様々な企業の商品・サービスの戦略を取り上げ、具体的に解説しているので単純に面白い。ただ、具体的に筆者の言う「観想力」がどうすれば身につくのかはちょっと漠然としていて、ある意味「知識を広げて経験と勘を磨いてね」というレベルのアドバイスなので、すぐには役立てにくいのが玉に瑕か。
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自らの数字的直感力の低さを自覚する。何が分かっていて何が分からないのか。ベン図ですらつかいこなせていないのでは?
過去を遡るとき、より昔まで見ること。異常気象とは、どのスパンで異常といえるの?
仮説検証プロセスとは、その仮説が正しいことを補強するプロセスではない。最も強い反証を立て、それを検証する。
大体の視点は正しくない。少数派としての意見を持つ
勝負の土俵を己の有利なようにかえる。10年かけて顧客層をうまく拡大する。敵との差別化を超えて真に商品付加価値を高める
何が重要か、を徹底する。ひとに話す、文字に書き下すことをする。一文で書ききれぬものはまだ昇華がたりない。
構造のテンプレートには注意、枠になってしまう
乱読で知識ベース拡げる
レゴブロック的に物事を俯瞰する
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色々と企業の裏話がまとまっていて面白い。
ただし、これらを自分で考えることで慮るようになるためには?
それらに対する著者三谷氏の見解が面白い。
常識を打ち破れ。
普段から異質なものと多く触れ合うことが大切。
逆張りを、せよ。
物事を多面的に(天邪鬼的に)に見る癖をつけることが、大切。
マトリクス思考はおすすめ
成果の指標(目的とその定量的成功基準)をきめて、それらを左右する最も重要な要因を選んでかんがえること。
思考を深めるためには、人に話す。書いてみる。
大幅な単純化と表現の明確性
1度に聞くキャパシティーは60-90秒
一つのことを興味づけ→前提説明→事象説明→本質説明するのに時間内に終えよ。
より簡単に。より単純に。より本質的に。より面白く。
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思考力を高めるため、「イノベイティブ・ストラテジー」の三谷講師の本を手に取って見た。
エッジの効いた思考法に脱帽。
・一般には、「問題解決能力」よりも、「問題発見能力」の方が磨きにくい。
→ピラミッドストラクチャーや仮説だけでは大きく飛べない。それは自分の思考能力・発想力以上には高くジャンプできないからだ。そのためには、「視点・切り口・視座」を変える。
・正しい考えをするには、
→①徹底的にシンプルな論理性、②知識の拡大(本を読み、多くの企業本、街を眺め、TVを見る)、③逆張りのすすめ(一般大衆と逆行した行動をとる)
・全く分からなければ真面目にも聞こえるが、分かった気になれば思考はそこで停止。
→GoodはGreatの敵と似ている。「わかりました」といった瞬間、それ以上は考えなくなる。「So What?」「Why?」を繰り返す。
・ヒトは見たいものをみて、聞きたいことを聞く。
Ex.「衝突の様子はどうでしたか?」と「激突の様子はどうでしたか?」では、後者の方がひどい事故だったように目撃者は語る。
Ex.成功要素は何か?と問われると、失敗要素も成功要因と考えることがある。。。
・第一印象を引きずる、初期仮説に固執する、最初に決めたことを変えない、自分の判断力に猛進する、これらは全てこの「係留と調整のヒュースティック・バイアス」と言える。
→思考の粘着性に気づくこと。それを知った上で、別の意見のが良いと認められたなら、しっかりとあきらめること。
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think differentするのに必要。仕事で応用したい。
1、視点
2、視座
3、切り口
<その他>
・常識、先入観、思い込みに気づけ。
・定義づけろ
強い、弱い、成功、勝ち、負け、市場、、、
・人に統計的直感はない
・ヒューリスティックバイアス
経験に基づいた効率的な判断=自分の仮説を信じやすい、
◼︎市場
・キャノン、IBM、ゼロックスの事例
・シマノ事例
ハイエンド、市場創造型
・市場統合型
・シェア60%は、高い?低い?
・相対シェア(トップとの差)
◼︎視座
・MSオフィス 全体規模事業化
・トヨタ、ウォルマートの事例
・ジャンプの事例
・伊右衛門の事例
・アットコスメ
⇨レゴブロックを組み立てることを意識する
答えに意欲さや能力は求めない
◼︎切り口
・成果の目標をまず決める
・それに基づき切り口の検討(リスクリターン、分類)
・シンプルにすること取捨選択
⇨まず田を書く
・
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著名な三谷氏の本。視座を高め、思考力を高めるべく読書。
メモ
・物事をいかに観るか、そのポイントが視点、高さが視座、見透し方が切り口。物事を正しく理解し見透す力を観想力
・2×2マトリックス。事業特性上、最も重要な戦略要素を最大二つだけに絞込み、その大小強弱によって事業や顧客を分類すること
・操作心理学 話を聞いてもらって理解してもらったと感じたときに自供を行うパターンが多い。難しいインタビューの場合、ファクトで攻める以上に相手を理解し共感を示すアプローチが一番有効だったりする。
・常識破壊へのアプローチ。
論理詰めと正面からの問いたて(そもそも本当?)
パターン 正面突破型、ハイエンド型、市場創造型、市場統合型、少市場独占型
・正しい視点を持つ
市場の成功の裏には市場の定義と成功の定義に関する議論あり。
視点は始点。
・高い視座から眺める
勝負の土俵を己の有利なように変えること
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ボリュームがあり、少し難しい。消化しきれない。
物事を考える上で視点、視座、切り口の3つが重要であると言っている。
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何故読みたいと思ったのか忘れたが、おそらくどこかの本の中でおススメされてたはず。
サブタイトルのキャッチーさに惹かれるが、この話は本書の序盤2%くらいで終わる。
全体としてはいわゆる戦略コンサルの本って感じだけど、具体例が読ませるのでシンプルに読み物として面白かった。