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ちゃんと小説なんだけれど、中島たい子さんがヒデちゃんなんじゃないかと思ってしまう程、なんだか親近感。
私はPMSと自覚があるほどヘビーな状況ではありませんが、ま、女性ならなんとなーく理解できるのでは。
そしてちょっと安心するかも。自分だけじゃないし、自分のせいじゃないんだって事に。
"漢方小説"に引き続き、ありがとうございます。(2009.7.7.)
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そろそろくる
イライラする
なんでか食べちゃう
いろいろうまくいかなくなる
そんな時
そろそろくる
そう思う。
彼のダメなところが微笑ましくて愛らしい。
自分の彼だったらケンカが多くなる予感大。
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「そろそろくる」って女性の合言葉でしょ。基礎体温の波は女性の喜怒哀楽みたい。ある意味男性よりわかりやすいのかも。ぱっとしない女性の話を面白くするこの人の技が好き。
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PMSという言葉があることは、以前から知っていましたが、秀子のようにそこまで重い症状が出ることもあるのだと知りました。
物語の最後の方に、「いつもと違うときは誰にでもある」とありました。何もPMSが特別なわけではなく、人の体調には、凪があったり、シケがあったりするもの。それは、女性だけではなく、男性にも言えること。そんな人それぞれの体調の波を理解し合うことが大切ということに非常に共感しました。
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共感できました。そろそろくる・・・と思うときも、嵐が過ぎ去るのを待つように、静かに穏やかに過ごせるように心がけたいなぁと思いました。
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「漢方小説」よりうまくなった?と思った。
これも「漢方小説」も主人公が等身大。ものすごく魅力的な本って訳でもないが、なんか親しみを覚える。
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PMSに悩む女性の話。ホルモンに面白いくらい翻弄されてしまう登場人物。特に女性なら共感できるんじゃないでしょうか。
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一生にくる月経の回数は平均して500回なんですってさ…不快感と不便さと苦痛がそんなにも続くのだ。わたしも気が遠くなった。そして生まれた時には既に四十万個の卵胞を持っている、ときてはもう。わたしが子宮を持ってるのか子宮がわたしを持ってるのか。…間違いなく支配してるのは子宮の方だと思うくそう。
この本を読んですごく頷いたのは、身のうちに自分じゃないなにかを住まわせてる感覚。自分ではどうにもならないできないものと毎月毎月毎月毎月いやでも付き合わなきゃいけないそんな生き物であるということ。だけど、それがわたしだ、ということ。
だって身のうちにいるのだやつは。それならきっと、やつも含めてわたしなのだろう。
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読書録「そろそろくる」2
著者 中島たい子
出版 集英社
p35より引用
“手伝えば、やり方が違うだ、なんだ、と文
句を言うくせに。”
生理に関する症状が人よりも思い女性を主
人公とした、長編小説。
ある日、ゆで卵を上手く剥くことが出来な
くてイライラしている主人公。彼女のイライ
ラの原因は…。
上記の引用は、主人公と母親との喧嘩のや
りとりでの一文。このあと結局主人公は自分
の家に帰ることになるのですが、いい加減な
年齢になっているのだから、こうなるという
ことはわかっていてもいいのではないかと思
います。
喧嘩をしたくないのであれば、黙っていたら
いいのになと思うのですが、自分の考えを抑
えておくことが出来ないというのも、女性特
有の症状なのかもしれませんね。
生理前後の症状の重さが描かれています、
女性というのは大変なものなんだなと思いま
した。
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主人公は30代女性。時折、どうしようもない鬱々とした感情に苛まれて仕事が上手くいかないことにネガティヴになったり、家の中のものにあたったり。
それは、「PMS」という名前の、女性が多く悩まされる症状なのだった。
女性特有の、病気でもないけれどフツーの状態でもない、「PMS」を扱った作品。
テーマがテーマなので登場人物も女性が多いし、一見どこにでもありそうな日常モノにも見える。その中で、ふいに「生理的な他人に対する怖さや気持ち悪さのようなもの」や「PMS特有の女性の精神状態」が描かれて「リアルな女性のやるせなさ、気だるさ」が伝わってくる。
こういう作品は男性の感想も聞いてみたいところ。「PMSって知ってる?」と聞いたらやっぱり「バンド?」とか返ってくるんだろうか。
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「変な生き物だよね、私たち」
「かなりね。あまり知りたくないよね」(146ページ)
PMSか、ピーターパン・末期・シンドロームか、なにか分からないけれど、
毎月やってくるそのホルモンに翻弄される女たち。
「自分が変なことに、もっと自信を持てよ!」(143ページ)
けれど、繰り返し来るその波を超えていくことが、
女にとっては、生きること。そんな物語り。
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女性だけでなく、男性にも読んで欲しい本だな、と思いました。
内容は、生理前の一週間ほどに現れる様々な身体・精神的不快症状であるPMS(月経前症候群)について、主人公の女性の独白(=ストーリー)を辿りながら眺めていく、というものになっています。
女性からしてみれば、「あるある」「私もそう」といった共感がある中で、男性が読んでも面白くない、ということは全くない作品だなと感じました。
男性が読むのであれば、PMSの真っ只中にいる女性が、突然泣き出したり落ち込んだりしている原因について、そしてその時の女性の内面について知るにはもってこいの内容です。
ドキドキハラハラするようなお話ではありませんし、驚くような仕掛けのある本ではありませんが、日常の中で女性というものを切り取った、実に写実的な作品です。
「お話だから盛ってるんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際、こんなもんです。
PMSがある人は、だいたいこういう風に生きていますよ、というお話です。
ちなみにですが、私は漢方薬にたどり着いて、かなり改善されました。
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PMSのことを書いた小説だと知って購入。
生理前に暴れ出す主人公の描写から始まったけど、初っ端からわかるー!!って思いながら読んでた。
好みの文であっという間にさくさく読んだ。
基樹くんがオレもPMSかもしれない、って言ったシーンでは反射で、何を言ってるんだこいつは、と思ってしまったけど、よく考えたら気分の波があるのはPMS持ちのひとだけじゃなくて他の女性も、もちろん男性だってあることだなと思い直したし、自分だけって思ってはいけないなって考えさせられた。ありがとう基樹くん
中島たい子さん、初めましての作家さんだったけどかなり読みやすくてストーリーも面白かったので他の作品も読みたい!