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相互不信の中にある日中、ともに望まない軍事衝突とそのエスカレートが起きないために、正しく対処するには中国の戦略や意図を理解する努力が必要。
中国軍というと、強くて、設備もあって、どんどん拡張していて、みたいなイメージでしたが、そうでもないということが少しわかりました。
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中国の脅威を能力と意図、人民解放軍の能力をハードとソフトにわけてそれぞれ評価しているのでわかりやすい。そして、中国共産党と人民解放軍の微妙な関係と問題点も指摘している。中盤で大きく扱われている『極超音速飛翔体』については留意するが評価を後回しとする(他で読んだ記憶がほとんど無い故)
そして、中国の脅威を中央と末端、空軍t海軍にわけた上で、質的に異なるそれぞれの『脅威』について論評している。(過剰な行動を抑止しにくい空軍、いくらかマシになりつつある海軍、外交関係の改善とは無関係に突如として軍事行動が行われてきた実例、米国とは事を構えないが、それ以外の国と事を構えるのは好まないが、中国の発展を妨げるのであれば『仕方ない』という考え方。等)
最後に、終章の日本並びに自衛隊の問題点については、それだけで一冊書くべきである。
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中国軍の現状の解説と我が国のこれからへの提言。
脚注もないのでふーん、という感じで読むしかないが、勉強になった。
極超音速飛翔体の開発成功が我が国への対応が再び変わる転機となるかもしれない。それまでに米国が対処策を打ち出せなければ。