紙の本
こちらの品はお客様のご要望にぴったりです。ですが、お奨めできない事情がありまして。
2008/11/09 18:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
都和子さんがまたやらかしてくれて「臭っ!」などというなかなかお目にかかれないセリフが飛び出す【第1章】の始まり方が可笑しくて、これまでとは何かが違うような気がした第3巻。都和子さんとのやりとりが多く、その会話がいちいち笑える。そして近所の小学生として妹キャラ【麻美】ちゃんが登場、可愛げのある悪巧みをする。夢を題材にした【第3章】では、刻也にとっておそらく最も見たくないであろう、まさに悪夢を見せられてしまう。そのため、夢と分かり安堵した刻也が咲に思わず大胆な行動をしてしまい、それが第4章の咲の心情に影響を与える。この、もはや恒例となった2人の【第4章】でも都和子さんがとってもイイ味を出しており、刻也と咲をからかう様が凄く良い。『アンティーク』の副作用的呪いで12時間きっちり寝てしまう、それも刻也と咲が入れ違いで寝てしまうため、寝顔しか見れず会話も出来ないもどかしさと、呪いの解く方法を知ってからの心の揺れ模様が、お互いのモノローグで対称的に描かれていて実に愛らしい。結末の演出も秀逸で言うこと無しである。
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これはかなりえぐいのがおおいというか、
怖すぎます。
人間の暗部というものをこれでもかというぐらいに
描いていますので…
それが特に見出せるのは
1つ目の作品。
そう、最後のあの事実です。
特に思い当たりのある殿方、
そういう思いは二度とさせぬことです。
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短編が4編のいつもどおりの構成。
二章の「人形」の話が今までにないファンタジックで不思議な雰囲気の話。でも正直「ハテ?」と思う所も多々あったのでもうちょっと掘り下げて描いて欲しかった気もする。
四章は相変わらず刻也と咲の話ではなるのだが、活動時間が交互になってしまうすれ違いな話。
今までも咲と刻也では意識のすれ違いはあったのだが、すれ違う意味が変わってきているので二人の距離も大分変化してきてみたいね。
咲と刻也だけでなく、何げに都和子さんがいい味を出してたりもするので次はどんな話になるか楽しみ。
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やばかった。これは良い。
大学受験はこの本で乗り切ってしまった。
今から思うとアフォだな俺、、ってものすごく思う。
今は、僕はアフォで良いと思っている。
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「人形」が異色に感じたのはあとがきにもあるようにこの話用に書いたものじゃないからなんだね。
さて、今回のメイン「夢」だがもし「夢」のようなことが起こったら・・・?
多分自分も香炉を取るだろうね・・・
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どれも完成度高い。いちばん良かったのは「眠り姫」。
「眠り姫」は今回のニヤニヤ枠でした。刻也と咲のかわいさったらない! 眠りから解放するやり方は古典的だけど、その分萌えるわけで。ちょっと甘い感じでごちそうさまな気分です。
「人形」は切ない恋愛譚として好き。
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3
「人形」の二人大好きです。
「夢」の香が本気で欲しい。
楽しかった日々を繰り返しみる為ではなく、共にいる未来を夢に。
毎巻最後の惚気エピソードがなければ最高評価していた。
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不思議な力をもつ品物「アンティーク」を扱う物語の3巻。
今回のアンティークは「中に入れたまま保存し、指定した時間まで姿を隠す箱」」「糸の絡まった螺子」「香を焚いて眠ると、夢の中が思い通りになる香炉」の3つ。
ちょっとだけトーンダウンしたかなというのが本音。
ただ、前巻までが高いレベルすぎたというのがあるかもしれない。
短編4話からなっているのだけど、後半の2話のクオリティはこの作品らしくてスゴク面白かった。
この感じで安定してくれるといいなぁ。
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今回のアンティークは「入れたものが入れたまま保存される箱」、「巻いた人形が人間のように動き出す捩子と人間のように動く操り糸」、「望む夢を見せる香炉」でございます。
第1話 箱
猫屋敷に住む老婦人が箱に隠したのは、猫を捨てた母親に反抗し行方をくらませた幼女か、それとも……。
第2話 人形
アンティークに触れてしまった咲。アンティークにより人間のように動き出した人形の望みを叶えることは刻也に可能なのか。
第3話 夢
突然、恋人を失った刻也の後輩。失った恋人の夢に浸る彼女と目覚めさせたい刻也の物語。
第4話 眠り姫
第3話の香炉が残した灰で半日ずつ眠る刻也と咲。目覚めるにはキスが必要。相談できない二人が不器用にやりとりを重ねて出した答えとは……。
相変わらず、さくさく読めるポップさが好きです。刻也と咲ちゃんの不器用な恋模様が読んでいて、にまにまします。
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今回は切なくなる話が多かった。
恋愛の話が三つあるのは少々バランスが悪かったが、どの話も面白いので満足。
相変わらず主人公と咲のイチャイチャは見ていて微笑ましい。
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ホントこのシリーズは最高‼
三巻でそろそろネタ切れか?と心配したが、3章がホント素晴らしい。1章2章は少し今までより質が落ちたような気がしなくもないが、総評としては一巻と同じぐらい良かった♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
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これもシリーズの中で好きな巻。
二章 人形。他とは毛色の違う話だけど、こういうのすごく好みだ。「そして十回名前を呼んだら、わたしのことは忘れてね。……命令よ」アゲハもクモもお互いを思うのにうまくいかない。それが切ないけど読む分にはそれが本当に好き。自分たちに重ねる咲ちゃん……。
三章 夢。夢でいいから会いたい。それで身を滅ぼしてもいい。全部を捨てても誰かだけを求めるっていうのはどんな気持ちなんだろう。それを怖いと思っちゃう私がお子様なんだろうなあ。
四章 眠り姫。まさかこんなラブコメ展開になろうとは。二人のすれちがいっぷりが微笑ましくて読んでてにやける話だった。
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香炉。この物語は絶望に始まっている。故に救いは無く、主人公は勝利せず、何も解決せずに物語は終わる。ただ絶望がある。一体あの時の彼女がどんな顔をしていたのか、それを考えるだけで私は身を苛まれ鳥肌が立つ思いをするのだ。もしかすると、私が人の想いの深みに魅かれたのはこれが初めてであったかも知れない。