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いつも喜多川泰さんの本は読み終わると心が暖かくなり、明日こんな工夫をしてみようかな?とヒントがいっぱいです。本を好きになるキッカケをくれて更に本が好きになる。
今回のOne Worldは、全部違うお話し。なのに気づかないうちに、誰かはどこかで周りの人に良い影響を及ぼしている事もあるんだよと、優しい気持ちになるお話でそっと教えてくれました。
喜多川泰さんの本を私にプレゼントしてくれた人に恩返しがしたくOne Worldを発売前に予約して贈りました。
彼は今辛い立場にあると聞きました。
どうか、堪えて明るい明日のために「来たときよりも美しく。そんな人生を……」
私は喜多川泰さんの本に出会って、
本が愛おしくなりました。
本を読む事で感じる事は、自分自身と対話しているのだと気づきました。
人を待てるようになりました。
優しい気持ちで待てるようになりました。
人が喜ぶプレゼントを贈った経験がなかったのですが、最近プレゼントした方々から嬉しいとの言葉を頂戴しました。
きっと喜多川泰さんの本はポジティブに、気張らず、気負わず、人をみて厳しく優しくなるのは大切な事で行動にしてごらん?と教えてもらえた気がします。
なにか自分の中で感じていることは言葉に表してしまうと、薄れる気がして怖くて躊躇っていましたが、One Worldを読んで、あえて言葉に表すことで自分自身にプレッシャーをかけて常に意識していけるようにしたいと感じました。
喜多川泰さんの本を読む前後で明らかに自分が変わっているかもしれません。おかしなくらい心が軽くて、パワーアップ。
どんな時でも誰でも読める最適な内容です。
オススメです!
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人は自分の人生の主役として生きている。
それと同時に他人の人生の脇役としても生きている。
脇役としてどう演じるか、どんな役で出演するかは、自分で決められる。
他人の人生に嫌な人として出演して、なにくそ!と奮起させて成功に導く役を選んでもいいけど、どうせなら人に喜ばれて幸せを分かち合う役として出演したほうがおもしろい。
今回の喜多川さんの新作は、人はいろんなところでお互いに影響されながら生きていて、自分が誰かに影響されて始めた習慣によって、今度は誰かの人生によい影響を与えることもできるという、一見繋がっていない人同士でも、実はどこかで繋がっている、そんな世界を描いている。
短編の話が9つ書かれているように見えて、その登場人物はそれぞれの話で何かしらの影響を与えあっている不思議だけど、感動する、ワクワクする、キュンとなるような喜多川ワールドが満載!
とにかくおもしろい!
次の本を読む前に、今すぐに再読したくなる一冊でした!
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自分の人生では自分が主人公ですが、誰かの人生では自分は脇役です。そして主人公である誰かに対して、脇役は大きな影響力を持っています。主人公としての自分の人生をどう生きるかだけでなく、どんな脇役として他人の人生に登場すべきか?そう考えると責任感を感じてしまいます。そんな内容を温かいストーリーで綴っている作品です。
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9つの短編が綴られていて、それぞれは単独の話のようでいてどこかで繋がっている一つの長編小説のようにもなっている構成。
一つひとつの話が忘れかけていた大事なことを読者に思い出させてくれる。
あの人はすごいなぁと思える人でも、みんな素晴らしい出会いをきっかけに学び、自らが成長していった結果であるのだと気づかせてくれる。
「世の中は出会っていない人も含めてすべての人がつながっているのです。」
作者の言葉に納得し、人との出会いを大切にしようと思わせてくれる一冊。
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読み終ると心がほっこりし、今さらであっても少し自分を変えてみようかと思わせてくれた。働くとは自分なりに誰かを幸せにすること。日々、幸せにできる人を一人でも増やすことを考えて努力する、か。せめて自分と関わった誰かを不幸にはしたくない。次元が違うな。思春期の子どもたちへの教訓をもって大人たちが自らを振り返り、いましめる物語。初心に立ち返ると言うより、今にして気づきあり。人であれ物であれ、そして仕事であれ、大切にするから好きになる。心に刻んだ。かそけき決意にならぬよう。
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短編集かと思いきや、どこかで前後の短編と繋がりを見せる物語たち。
それぞれの物語に喜多川さんの伝えたい事が書いてあり、自己啓発としても小説としても楽しめた。
この本を読んで1つの考え方が変わった。
それは、完璧な人間などいないということだ。
どの物語でも良い事を言う人がいると、「完璧な人だから」とか「物語の中での話だから」と思ってしまう節があったが、違った。
ある短編で主人公を導くような行動をしたり言葉をかけたりする人物でも、次の物語では同じように誰かの行動や言葉によって変わった過去があるのだ。
例えるなら、この本の中に出てくる祐樹。彼は毎朝大学の前を無償で掃除している。そんな事が出来るのは私とはどこか違う"出来た"人間なのだと思っていた。けれど、次の短編は大学の前を掃除し始める少し前の祐樹の話だった。彼は、アルバイトをなんとなく辞めたくなって言い訳を考える普通の、どこにでもいる大学生だった。
最初から完璧な人なんかいない。
また、完璧に見える人だって不完全に決まってる。
矛盾しているようだけど、不完全で完全なのだ。
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1.ユニフォーム uniform
安田佳純・吉井監督・有馬コーチ・日野コーチ・高須賀・山村昭憲・二川・高橋・安田結佳・桑原・佐伯・十亀・黒木・山根・市川・純平
「相手の胸を狙って投げてるけど、うまくいかなかっただけだろ。だったら謝る必要ないよ。」
「これはイップスにならないためにやるんだ。怒られたり、失敗したりして、萎縮してしまうと緊張したときに筋肉が普段どおり動かなくなってしまう。」
「誰かが好きなことを一生懸命がんばる姿っていうのは、そいつが夢を実現したかどうか以上に、周りの人の心に影響を与えるんだ。」
「だから一球一球、自分の憧れの選手だったらどう思うか、何をしたいと思うか、自分で考えてみよう。そして自分がそれをやってみようぜ」
「みんなで、今日のヒーローになろうぜ。」
2.ルームサービス room service
染谷・有馬民夫・木村・安達康夫
「自分の時間を誰かの喜びに変えることが、働くということだよ」
「自分にできることで、誰かを幸せにする行為が、働くということさ。その報酬として返ってくるものの一部がお金である。ただそれだけのこと。だから、自分にできることを増やしたり深めたりすることで、誰かを幸せにする深みが変わってくる。その数を増やすことだって自分の努力でできる。」
「自分にできることを増やしたり深めたりする努力を続けることだ。それこそがまさに仕事の醍醐味と言える」
『どうせやるなら、同じ金額でもたくさんの人を喜ばせよう』と思える人間になる
「たった一度そのチャンスが訪れるかどうかわからないが、そのときのために常に自分の武器を磨いておくことの大切さをずっと考えさせられた。」
「誰よりも、働け」
3.卒業アルバム classbook
智子・安達顕一郎・康夫・和子・江川真由先生
「迷ったときは、初心に戻れ」
「来たときよりも美しく。そんな人生を……」
「出先に行くと、使わせてもらったからには、帰りは来たときよりも美しくして帰ろう」
「僕たちは自分がつくったわけではない世の中に生まれてきて、ほんの数十年生きて、この世を去っていく。だから、自分がこの世に来たときよりも美しい世界にして去りたい。それができれば、自分という人間がこの世に生まれてきてよかったって自分で思える。」
「この子たちが生きる世の中をよりよくするのが、今の我々大人の役目なんだ」
「人は、素晴らしい出会いによって、何度でも生まれ変わることができる」
4.ホワイトバレンタイン white valentine
真由・和正・老人・運転手
「大切なのは、本当にそこに因果関係があるかどうかではありませんよ。どれほど他人から見ればバカげていることでも、その人が『これが悪かったのかもしれない』と自らを省みて、その部分を改めること、そのものに意味があるのですよ。おかげでその苦悩を経験する前よりも、あとの方が、自分が理想とする人間に少しだけ近づくことができているじゃないですか」
「『苦悩』こそが、今の私を作り上げたと言ってもいいほどなんですよ」
「『苦悩』に出会うたびに私は思ったんです。これがあったから今の幸せがあるって断言できる未来にしなければってね」
「どんなときも笑っていればきっといいことがある。笑っていなされ。泣いてもいいから笑っていなされ。負けるなよ」
5.超能力彼氏 extrasensory perception boy
長谷川紗希・戸田敦史・久美子・神田翔・アシストくん・敦史の連れ・老人
「同じものを見ていても、人が見えない世界をたくさん見える人間になった方が俺はいい」
6.ラッキーボーイ lucky boy
戸田敦史・杉本哲也・塚田部長・宮本裕樹
「好きになろうと思ったから、掃除をしたんだ。自分が心から大切にしているものは、大好きになるんだってことをある人に教えてもらってね。」
「考えられない偶然の出会いは、今この瞬間だって起きている。そのときに相手にあげられる何かを持っている人でありたいとはいつも思ってるんだ。だからほら、こうやっていつもいろんな本を読んでる」
「一冊読めば世界が広がる。奇跡的に出会った人にあげられる何かが増える。」
「どんな状況でも、ラッキーが起こって当然の人になれってことだな……」
7.夢の国 utopia
宮本裕樹・店長の中井・先輩の富永・張浩
「もう、逃げるなよ」
「家族好き、だから家族大事にするウソ。家族大事にする、だから家族好きホント。お店好き、だからお店大事にするウソ。お店大事にする、だからお店好きホント。」
「大事にするから好きになるってことね」
「自分の居場所を大切にしている人は、信頼されるね。やる気さえあればなんだってできる国じゃない。そんな国、世界中どこにもないね。」
「人は、行動を見れば心で何を考えているかわかる」
「口で偉そうなことは誰でも言えるが、それをどこまで本気で言ってるのかは、そいつの行動を見ればわかる。逆に何も言わなくても、そいつがやっていることを見れば、何を考えて生きているのかはっきりわかる」
「行動はずっとウソをつき続けることはできないだろう。無理矢理やらされていることなら、すぐに手を抜くし、いろんな言い訳をしてやめようとする」
「いい人だと思われたい、偽善的行為だって、やらない奴よりも何百倍もましなんだよ。ちょっとしたゴミ拾いだって、どうやったら街がきれいになるかを、研究して話し続けている偉そうな奴より、実際に一つのゴミを拾っている奴の方が何百倍も偉いよ。0と1には大きな違いがある。それに、やっているうちに本気になることだってあるからな」
「大切なのは、自分の行動から自分の本心を読みとることだ」
「かっこいい男になれよ」
「自分の言葉に、自分が騙されるな」
「行動で心がわかる」
「もう、逃げるなよ」
「大事にするから、好きになる」
8.どうぞ "have a seat"
張浩・若者
9.恋の力 power of love
安田純平・河原結佳・梶山・東・修一の母(黒木真由美)
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◯ユニフォーム
誰かが一生懸命がんばる姿っていうのは、そいつが夢を実現したかどうか以上に、周りの人の心に影響を与えるんだ。
◯ルームサービス
自分の時間を誰かの喜びに変えることが、働くということだよ。
それがわかれば、やるべきことは自ずと決まってくる。自分にできることを増やしたり深めたりする努力を続けること。そして、幸せに出来る人の数を一人でもいいから増やそうと努力することだ。
◯卒業アルバム
自分が生まれてきたときよりも、少しでも美しい世界にして、この子たちにバトンを渡したい。それに自分の残りの人生を捧げる。そんな生き方が出来ればどれだけ幸せだろう。
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作者名で選んだけど、思ったより良かった。
今の自分に合っているんだはず。
ちょっと、というよりかなり前向きになってます。
ありがとう!だ。
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一気読み。喜多川ワールド胸に響く物語です。元気が出ます。少年野球、サービスマン、卒業式、バレンタイン、超能力、就活、日本、出稼ぎ、恋愛.
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誰もが誰かの人生に影響を与えている。
この世界はそうして成り立っている。
そんなテーマに基づいた、連作短編集です。
それでいて、それぞれの短編にもばっちりテーマがあって、最初は喜多川さんが短編だなんて意外だなと思ったんですが、読んでみたら長編並みに大きな物語でした。
いつ読むかによっても心に残る箇所が違うかと思いますが、特に今回心に残ったのは「失恋」がテーマの章。
「つまりね、『苦悩』こそが、今の私を作り上げたと言ってもいい程なんですよ」という老人の言葉で始まる、苦悩がなければ内省もなかったし、今の自分にたどり着かなかった、という言葉がすごくすっと胸に響きました。
思い返せば実際のところ失恋に限らず、苦悩を乗り越えたら更なる苦悩があって、なんてこともありましたが、その度に苦しみつつも自分に何ができるのか、何がいけなかったのか振り返りつつ今の道に繋げてきたような気がします。
苦悩なんてないに越したことはない、と思うけど、何の苦悩もなければ今の自分にはなれなかったのは確実で、そう思うと少し今の自分を認めてあげたい気持ちになります。
それから、「自分が心から大切にしているものは、大好きになるんだ」って言葉も心に残っています。
好きだから大切にする、ではなく、大切にするから好きになる。
確かにそのとおりだよなぁと。人でもモノでも環境でも、大切にできる人でありたいし、そうして周りのものを好きでいられる人でありたい。
本当に人は深く付き合いのある人に限らず、ちょっと話を聞いただけの人から強く影響を受けることもあるし、自分では大したことをしていないのにすごく感謝されたりすることもある。
生きている限り誰にも影響を与えずにいられないなら、少しでもいい影響を与えられる人でありたいものですね。
喜多川さんが書く本はいつも軸がしっかりとブレずにあるのに、毎回新しい発見があってはっとさせられます。
また読み返したくなるし、誰かに贈りたくなるような1冊ですね。とてもいい本でした。
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大好きな喜多川さんの本です。9つの短編集と見せかけて、少しずつ繋がっています。この本を読むと、人との繋がりでこの世界は成り立っているんだと改めて気づきました。作者の「世の中は出会っていない人も含めてすべての人がつながっているのです。」というあとがきに納得しました。人との出会いを大切にしたいと改めて感じる事ができる喜多川さんの本が大好きです。読み終わった後に、心が温かくなります。誰かにおすすめしたくなります。大事な物を忘れかけたときにまた読みたいです!
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全部つながっていることに途中から気付きました。
ざっと読み返して、おお!と感動☆
「苦悩」こそが私を幸せにしてくれる、という話をここで聞けると思いませんでした。スピリチュアル的だと思っていたけれど、よく考えると普通のみんなの人生に当てはまることなんですよね。普段は忘れてしまいますが、辛くなった時に思い出したいです。
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2016.7.2
少年野球チームに臨時でやって来た監督。厳しい指導でなく良いところを褒めて伸ばしてチームをまとめるやり方に、2軍チームは少しずつ腕を上げていく。
その監督は、高校時代は強豪校のメンバーで、同期で2人もプロが出ている。…
全9話。全てが少しずつつながっている。ある人がある人から影響を受け、その人がまた別の誰かに影響を与えていく。
出会いって大事だなと思った。日本に初めてやって来た中国人の話は日本という国が誇らしくなって読んでて嬉しくなった。
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【個別連鎖】
小説です。
電車でとなりに座っただけでも出会いですね。
不思議なところでつながっている。