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鹿鳴館で踊った母をもつセレブの令嬢たち。社会の矛盾に悩み、「良妻賢母」という理想に縛られながら、美を求めてお嬢さまたちは涙ぐましい努力をする。女性誌や新聞記事から明治のお嬢さまの本当の姿を明らかにする。
今では噴飯ものな驚くべき社会でした、明治。
えらく窮屈な時代ですが、いつの女性も美しくあろうとするのは変わらないのですね。
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明治時代の家族・皇族といった上流階級に属する女性について書かれた一冊。当時の上流階級の女性がどのような価値観の中で生き、どのような生活を送っていたのかを知ることができる。また、上流階級の女性についてのみならず、それを説明するにあたって当時の世情なども書かれているので、大変勉強になる。当時世間での、女性や結婚、家庭に対する価値観の違いを、読みながら現代と比較するのも面白い。また、世間の美人像の変化や女性の容姿の変化もこのあたりの時代なので、苦心し様々に工夫している様を想像するのも面白い。
本書には、当時の写真も数多く載っているので目でも楽しめる。
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1880年から90年代生まれの明治のお嬢様に関して、女性誌や新聞記事から本当の姿を明らかにした一冊。束縛され、生き方を決められ…明治の女性の姿を見ると、本当の日本はこう、とか称賛されたり昔は良かったのにと嘆かれる意味が分からなくなる。ホント、一部の男性のみのためにある社会。今の世の中のほうが全然いいから。こんな世の中とか歌う人も多いけど!
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明治時代、士農工商が解消し、四民平等の世の中になったとはいえ、皇族、華族(旧大名、公家、富豪など。公・侯・伯・子・男爵)、士族、平民の階級が。ノンフィクション作家の黒岩比佐子さんが、華族の令嬢たちの生活の様子を再現しました。「明治のお嬢さま」、2008.12発行。広大な御殿、部屋数は70、使用人は150人・・・。嫁探しの授業参観は面白いです。九条節子は在学中に皇太子(大正天皇)の妃に。驚きは華族の70%が妾持ち(家系の存続、財産の継続)。明治天皇も皇后の他に5人の典侍(側室)を。大正天皇以来側室なしに。