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香納諒一の作品を讀んだのは、これが初めてである。
第52囘日本推理協會賞受賞作品だと裏表紙に書いてあつたので、面白くない譯はあるまいと考へて購入した。
面白かつた。
主人公が愛した女は5年前に突然、主人公の前から姿を消した。
そして偶然、再會したその日の夜に何者かに殺されてしまふ。
女は何故殺されたのか?
その理由を探るうちに、殺された女は自分の知つてゐた名前ではないことが判明する。
自分の愛した女の正體は?正體を隱したことと殺されたこととの關係は?
主人公は次第におほきな陰謀の存在に氣づき始める。
主人公は辯護士なのだが、スーパーマンではない。
ハードボイルドなのだが、ことさら意志の勁い人間でもない。
等身大の生身の人間臭さが感じられて、質の高い作品に仕上がつてゐる。
難くせをつけるとすれば、主人公が、その女を愛するにいたつた背景や、その女への愛の強さをもう少し書込んで欲しかつたといふ點だらう。
生命を賭けてまで謎を解かうとする、主人公のモティヴェーションが傳はつてこない。
ちなみに主人公の酒の好みは私と一致してゐる。
作中で何度もアイラモルト、特にラガブーリンが出てきて、私は嬉しかつた。
2004年1月3日讀了
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単純に、面白かった。スケールが大きいのだけれど。
予想通り、文章が自分好みで(つまるところ、たまに詞的な文が入るのだね)、そういう点からも読みやすかった。
殺された自分の知り合いの女性は、本当は誰だったのかー…。暴かれることが彼女のためか、それとも別人として眠らせてあげるほうが幸せだったのか…。
最後の手紙から考えると、個人的には前者だと思う。彼女は、元の人間として眠った方が幸せだったんではないだろうか、ふとそんな風に思った。
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ブックオフで105円。この分厚さにしてはお得すぎる。
内容も面白い。昔の恋人の謎の死をひたすら調査し続ける純粋弁護士、次第に解き明かされる真実が読みごたえあり。
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かつて不倫ながら、愛した女が殺された謎を追っていく話。
賞も獲ったし絶賛されることの多い作品だが、ストーリーは陳腐。
人を楽しむ小説らしいが、個人的には不満
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読み応えありました(笑)
愛した女性の過去を調べていく弁護士。
どういう風な展開になるのか
凄く気になりながらページをめくってましたw
700ページという厚さですが
読んでる感があり、読み終わった後
満足感がありました(笑)
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「五年前に愛を交わしながらも突然姿を消した女、瞭子と偶然の再会を果たした弁護士の栖本誠次は、翌朝、彼女の死を知った。事務所の留守電には、相談したいことがあるとの短い伝言が残されていた。手がかりを求めて彼女の故郷を訪ねると、そこには別の人間の少女時代が…。」
すごく興味のある内容だったので読んでみた。
すごくおもしろくて読んでいてわくわくして読めた。
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やっと読み終わった~という感じです。
とても分厚かった&ちょっと刺激が足りなかった のが原因かな?
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5年前に突然姿を消した不倫相手・小林瞭子と偶然再会した弁護士・栖本。
しかし瞭子はその夜、弁護士事務所の留守電に「相談したいことがある」とメッセージを残した数時間後に殺害された。
手がかりを探るうちに浮上した新たな謎。「小林瞭子」とは誰なのか?
そして事件は20年前の工場誘致に絡む陰謀へとつながっていく。
やがて明らかになる事実。彼女は誰なのか?
初めての作家さんです。第52回日本推理作家協会賞受賞作。
このときは小野不由美さんの『屍鬼』、東野圭吾さんの『秘密』を抑えての受賞だったそうです。
ハードボイルドとのことですが、他には桐野夏生さんのミロシリーズぐらいしか読んだことがないのでそのへんはよくわかりません。
全編栖本視点なのですが、初めはやたらプライドが高く鼻持ちならなかった栖本にだんだん血が通ってくるのが感じられて、いつの間にか応援していました。
彼の葛藤にはちょっとイライラさせられましたが、舞台が移動したあたりから動きがでてきて一気に読んじゃいました。
そしてラスト、落ち着いたと思ったらひっくり返されました!そして新たに出てくる真実。
残っていた「ひっかかっていた部分」もすっきりしました。
薫子と瞭子の顔が似ていたこととかね。
そしてダメ押しの手紙。これは反則じゃないですか~。
まあとにかく「地味!」なのですが、面白かったです。
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2011/1/26読了
途中間延びして感じて流し読みしてしまった。利口だったらもっとたのしめたとおもう。
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2011/5/13 Amazonより届く。
2013/1/31〜2/4
第52回日本推理作家協会賞長編部門受賞作。正統派ハードボイルドである。他の方の感想では、何故そこまでこだわるのか理解出来ない、というコメントも多々あるが、私はあまり気にならなかった(ハードボイルドは男のセンチメンタリズムを刺激するからか?)。確かにちょっと長すぎるが、後半のたたみかけは見事。最後の数ページ(未読の方のためにぼかします)はやられます。
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しつこい。なさけない。長い。
いつまで女のこと引きずってるんだか…。
Amazonの評価が結構よかったので期待していたんだけど。
これはハードボイルドなのか?
好みは新宿鮫なので、拍子抜け。
女性向けではないのかもしれない。
主人公みたいな男、嫌だし。
ただ、男性が読むと、あの情けなさがリアルで身近に感じるのかもしれない。
ちょっと、私には合わなかったようだ。
とにかく長くてまいってしまった。。
さんざん美談などないんだよと、言っておきながら、ラストの手紙。結局、ロマンテックに終わらせたかったのかな。
疲れたよ。
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僕は香納先生のハード通り越して鉄のような文章や男性のちょい悪オヤジ的ダンディズムがもうそれはそれは大好きで、いわば焼き魚のはらわたのような苦味を勝手に感じてはビクビク震えているのです。今回の主人公も哀愁の化身の如く派手にフェロモンばら撒きまくり。しびれる……一生ついてく……。でも僕が女だったらこんな男好きになりません。
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長くて、やっと読み終わったという印象。事件が複雑で、なにやら背後でうごめく人物が多すぎて、どうも本筋が見えてこない。説明も長くて、すっきりしない。なんだか、読むリズムがつかめない小説だった。
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長かった。
再会した女性が直後に殺され、留守番電話には「調べてほしいことがある」とのメッセージ。
女性を調べれば調べるほど謎が深まる。
彼女はそもそも誰なのか?
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主人公・栖本が5年前に別れた恋人・小林遼子に再会し、直後に彼女が殺害されたことをきっかけに物語が展開していく。
彼女の正体、過去を知ろうとする栖本が探偵と協力しながら、裏社会に足を踏み込み徐々に真実に迫っていく。
長編。分厚い。
面白かった。