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なかなか面白かった。相場時之の何にも考えてない言動にイライラさせられる。こいつがいないと物語は始まらないんだけどね。でも、残念ながら相場時之はヒーローではないな。かといって、井ノ原悠でもない。この物語のヒーローはポンセだと思うんだけど、どうだろうか?ところで、ポンセはどうなったんだ?
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東京大空襲、墜落したB29、公開中止になった映画、迫りくる冷酷な破壊者、全ての謎が解けたとき、貴方はきっと「あぁ」と声を漏らしている。だろう。たぶん・・・
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本の厚みが期待感持たせる。そして話はとっても面白い。阿部和重さんの作品を読んだことが無いのでわからないのだが私には伊坂幸太郎さんの作品に思えた。でもこんないい作品が出来るのなら共著っていうのもいいかも。
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腐れ縁ってやつ、俺には無いのだが本作の主役二人は小学校の腐れ縁だ。
第二次世界大戦末期、東京大空襲の夜に3機のB29が編隊を離れ仙台と山形にまたがる蔵王の不忘山に不時着した。
目的は不明。戦争末期のその事件は人々の記憶から消えていった。
時は過ぎ現代、コピー機のサービスマンとして働く井ノ原だったが、息子の先天性の病気の治療費で家計は借金の利子を返すのがやっとという生活を送っていた。
妻は精神的に不安定、自身もサービスマンと少しの裏稼業では限界が見えていた。
その裏稼業で依頼が舞い込む。第二次大戦に不時着したB29について、もしくは鳴神戦隊サンダーボルトについて。
相葉は人生における選択について失敗を繰り返していた。
AV女優に落ちた後輩を助けようとするも借金を抱えてしまい、実家の母親の土地と家を差し押さえられてしまう。
どうにかして借金を返さなければ。友人が詐欺師に騙され逆にだまして金を奪おうとしたことから事件が動き始める。
不忘山に不時着したB29の本当の目的、
戦後に蔵王周辺に発生した村上病の謎、
二人が少年時代に夢中になった鳴神戦隊サンダーボルトのお蔵入りになった映画の秘密、
二人が仙台を舞台に世界を救う。
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期待以上、最高に面白い、やめられない止まらない。どうしようもないダメンスコンビが、大事件に巻き込まれ、どんでん返しの末に、最後はハッピーエンド。
もう、言うことない。一気に読んだわ。
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阿部和重作品は未読。全編伊坂作品と言われてもまったく疑問を感じますが、確かにどこか普段の伊坂作品よりも熱量が高い気がする。
分厚いけど、ジェットコースターのようにスピード感のある作品。
少し時間を置いて、もう一度一気読みしたい感じ。
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時間を忘れさせるほどに面白い、一級のエンタメ作品だ。
思えば伊坂作品は『ゴールデンスランバー』前後で作風の転換を図っていて、『モダンタイムス』は面白くも『あるキング』や『SOSの猿』などは従来のファンには賛否両論を生んでいたように思える。
「純文学」的なアプローチの不評さ(?)を受けて最近はエンタメ路線に回帰しつつあるが、一方で純文学路線からエンタメ路線に移行しつつあった阿部和重と合流する…というのも感慨深い。
実際伊坂の中でこのままエンタメ作品を出すにしろ、『ラッシュライフ』を出し続けるわけにもいかないと思うわけでこのコラボはテコ入れとしても必要だったのかもしれない。
本作は章ごとにそれぞれが書いていき、互いに加筆修正を行って作られたらしいが、個人的には小道具の配置や登場人物のキャラクターは伊坂色が濃いかな、と思う。
しかしもう少し小難しい話になるのかと思いきや真っ当なエンタメ作品で、ページ量の多さを全く感じさせない。
僕は伊坂作品だと『チルドレン』が最も好きで、伊坂作品は「破天荒キャラ」と「常識人」のバディーものが最強だと思う。
この作品もその路線にある物語で、二人の掛け合いだけでも十分に面白い。
間違いなく3年以内に映画化されると思います。出版社もそれが狙いでしょ⁇
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年またぎで今年の1冊目。『ゴールデンスランバー』並にはおもしろいだろう、もしかしたらそれ以上かもと思って読み始めた。最初は伊坂さんならではな感じで謎が多くちりばめられており、最後はこれをどのように回収していくのか楽しみに読んでいったが…あれ?本当にそれで終わり?という感じで終ってしまった。そいうよりも、もしかしたらそんな話かなと想像した通りに終ってしまい、特別にひねりもない。読みやすさはあるので普段本を読まない人には楽しめるとは思うが、個人的にはちょっと。長く読んだわりには内容に乏しい感じがしてしまった。伊坂さんらしい表現が伊坂さんのパートかは分からないけど、表現は楽しめた。それだけに…もう一ひねり欲しかった…残念
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500頁を超えるボリュームですが手に汗握る展開の連続であっという間に読めました。
印象は明るくポジティブなコインロッカーベイビーズといった感じです。
まああちらの主人公たちは破壊する側で、こちらは守る側で真逆なんですが。
主要登場人物の配置、毒物が物語の重要な鍵になっているところからそんな連想が浮かんだのかもしれません。
でてくる病名も村上病だし。
でもここで意識されているのは村上は村上でも春樹の方のようですが。
とにかく、読後感はすっきり爽快ですので読んで損したと思うことはないと思います。
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合作である。阿部和重と伊坂幸太郎の合作である。昔から、2人が力を合わせるという「ルロルロロ!」と叫ぶ敵を倒す超人とか、PTAに敗北したウルトラタッチのお兄さんとお姉さんが思いつくが、「キャプテン・サンダーボルト」は阿部と伊坂の2人で作った作品である。全編を流れる伊坂カラーはさしずめ、はぐれ悪魔コンビと銘うってアシュラマンがいいところを持っていった感を感じさせてしまっている気がする。しかし、キチンとエンタメをしているあたりが流石の人気作家である。
一言でいうと「塩とこしょうの夢のコラボレーションが塩こしょうではなく。『あじ塩コショウ』になった!」と言った所か。そして、これは、レビューか?
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まずは、表紙がかっこいい。フォントとか、カバーをめくった中身もいい。
蔵王ロイヤルパークホテルで読書。
お釜はすぐそこ。
その地で読むとドキドキがまた違う。
続きが気になりどんどん読めた。
二万千六。
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始まってみればノンストップ!
これは!どこの文章をどなたが・・・?は明らかにされてはいませんが面白ければいい!
地方を舞台にして全国的に知名度を上げる!っというのもアリですが架空の病気を設定してしまうのも離れ業って感じですね。
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合作という事でしたが、読み終わりの感じで言えば、ほぼ伊坂作品のような感覚です。
サンダーボルトという子供時代のアニメの劇場版が公開中止になった謎。
村上病の発生源の五色沼の水は本当に害があるのか、それとも体に良い、清める水なのか。
国の話、政治の話、戦争の話、色々込み合っていますが、わりとスラスラと読めました。
男同士の友情と一匹の犬。あと一人ヒロインの女性も登場。ヒーローは変わらずヒーローで、色んな問題が一気に解決する、すっきりする話。
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阿部和重さん&伊坂幸太郎さんの合作。伊坂幸太郎さんの本しか読んだことがないのだけど、何ら違和感なくブレンドされている。
合作だからバラバラ感があって読みにくいかも…という心配はない。
ぐいぐい読める。うまくまとまっている。
世の中で起こっているような大きなニュースや疑問を取り上げている。国が言っているのでなんとなくというようなこと、私も思っているし、他の親も思っているだろう。
田中徹という名前や足をひきずる人が小説間リンクか。
ガソリンはガソリン生活とはゆるくリンクしてる感じなのかな。再読しないとわからないな。車もはっきりと車体名出てくる。
阿部和重さんが『ガソリン生活』お気に入りらしい。
どう書き進めたかなどは以下のサイトに書かれている。
http://hon.bunshun.jp/articles/-/2856
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年末に読む小説はこうでなくちゃ!と思う。
私には、伊坂作品っぽさしか読み取れなかったけど、きっとわかる人にはわかるのでしょうね。