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全くどうしようもない男なのに、不思議と惹かれてしまうものである。
私には、櫻田さんよりも、彼にひきつけられ去っていく女性たちの方が随分とエキセントリックな存在のように思えた。
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人を苛立たせ、何事にも執着せず、そのくせすぐに女と関わりを持ち、ふらふらと生きる櫻田哲生の一生を、時間を行きつ戻りつしながら追う。
“ある頃の櫻田”という断片をいくつも繋げてひとつの物語になっているので、あいだあいだの描かれていないところは想像するしかないのだが、いちいちそんな作業をするのも嫌になるくらい、イライラする男である。
何事にも執着せず、と書いたが、璃子という女性には病的な執着を見せる櫻田。しかしそれがとても愛情表現に見えないのがまた怖い。
結局なんだったんだ、この男は。
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本屋で読んだことのない作家さんの作品を読みたいなーと思って、買ってみて読んだ本。
初めは、主人公の人柄や考えに共感したりできなくて、少し読みづらさを感じたが、流れに乗れるとあっという間でした。
この春休み、久しぶりに読書なるものにはまっているのですが、つまらない、読むに足らない本なんかないんじゃないか、とそう思ってきました。
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ある男性の話。
これといった特徴もない男の人だけど
かかわりたくない人だ。
結局この人は楽しく生きたのか疑問だ。
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主人公の櫻田哲生という男の生き方が理解できない。喜びとか感動するという事があったのだろうか?しかし、女には愛されていたのだろう。
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どうしようもなくだらしない男。男を惑わすダメな女。さ迷う日々。イライラを感じつつも、少なからず惹かれてしまう。井上荒野らしい作品。
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だらだらとした男の人生の場面が、いろいろ羅列される。こういう男のどこがいいかわからなかった。とにかく女性を幸せにしようという気持ちのかけらもない。「運命の人」を思い出した。
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主人公が好きになれない。
いい加減で不誠実な男性の生涯、という感じ。
こういう男性もいるのかなと思わせるし、文章の感じは読みやすくて好きなんだけどな。
みんな不幸そうでブルーな気持ちになる。
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どことなくダメな男とその周囲の女達を描いた連作短編集。
角田光代の作品にもありそうな登場人物や雰囲気に感じた。