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「明暗」が絶筆になったのは1916年(大正5年)。
この作品では登場する女性(お延やお秀)の考えていることが、細かに書かれている。
漱石の以前の作品に登場する女性、例えば、「こころ」の先生の奥さんや、「三四郎」のみねこなどは、何を考えているのかが書かれていない。
こういう変化が、中々面白い。
ですが、睡眠不足のまま読んでいたところ、途中で読む気をなくしました。
426ページまで読みました。
●2023年4月7日、追記。
本作のあらすじは、次のとおり。
---引用開始
結婚して半年、平凡に暮らす津田。しかし夫婦仲はどこかぎくしゃくしていた。昔の恋人・清子の居場所を知った津田は、密かに彼女の元へ向かう。人間のエゴイズムを描く未完の絶筆。(解説/山城むつみ 鑑賞/水村美苗)
---引用終了
・登場人物メモ(ウィキペディアより)
津田由雄---主人公。30歳の会社勤め。
お延---津田の妻。まだ新婚だが、夫に愛されているか疑問を持つ。京都出身で、岡本の家から女学校に通っていた。
お秀---津田の妹。
吉川夫人---津田の会社の上司の妻。津田に清子を紹介、後にお延を紹介する。
岡本---お延の伯母・お住の夫。
藤井---津田の叔父。子に真弓、真事らがいる。
小林---津田の旧友。津田の傲慢さを指摘する。
清子---かつて津田と愛し合った仲。1年ほど前に別れ、関という男と結婚した。