投稿元:
レビューを見る
角川版の新訳。
私が初めて読んだホームズはこれと同じ「シャーロック・ホームズの冒険」だった。ただし、ホームズの最初の短編集であるこのなかから数編選り抜かれた小学生向けの易しい訳のものだった。しかも読んだのは小学校のころじゃなくて多分中学のときだ。おそらく従兄かだれかがうちにおいていったものだと思うが家の本棚にあってシャーロック・ホームズか名前は知ってるな、くらいの気持ちで読んでみた。初っぱなが赤毛連盟だった。なんだこれ、面白い!と飛びついた。これが私がホームズを読み始めた原点だ。
とりあえずこの新訳は半ばジャケ買い。ついでにかなり読みやすい訳だと思う。
投稿元:
レビューを見る
何回読んでも良い。ストーリー展開のバリエーションは多く、いつまで経っても色褪せない。
キャラクターの魅力は未だに世界一と言って良いくらい魅力的。愛すべき変人でも正義感はあり、機転と思いやりもある。舞台にも好きなものが詰まっている。
ホームズの世界観に触れたくて、イギリスへ旅行に行くことになったので、再読。
投稿元:
レビューを見る
いくつかの出版社で迷って角川文庫を選択。初期の傑作短編集ということでどれも面白かった。
些細な事件に潜む不思議な出来事を緻密な観察と推理で痛快解決。中には謎を残したりスッキリしない事件があったのもよかった。
投稿元:
レビューを見る
映画のシャーロックホームズが公開された頃に買ってしばらく放置しっぱなしだったのを引っ張り出してきて読了。
結果やはり面白かった。
早く読めば良かったなー。
もっと前に別の訳者のを読んだことがあったんですが、それよりもだいぶ読みやすいなぁという印象です。
まぁ前に読んだのは小学生か中学生の頃だったからってのもある気がしますが…。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。
どの事件もトリックや犯人が気になる展開とテンポの良さで、思ったより読みやすかった。
辻馬車だとか煙草のパイプ、帽子などの描写が度々出てくるので、1800年代のイギリスの雰囲気を味わえるのもとても良い。
ホームズの真似をして人や風景をただ見るのではなく「観察」したら、人生がもっと充実したものになりそうだと思った。
2014/1/24
投稿元:
レビューを見る
訳者さん女性だからか、言い回しが柔らかく読みやすい印象。
翻訳ものの本を読み慣れていない人や翻訳の文章が苦手な人に勧めたい。
投稿元:
レビューを見る
イギリスBBCの某ドラマが大好きで、もうこれは原作を読まなきゃ!と思って友人に借してもらった。
先にドラマから入ったせいか、読んでいるときは頭の中でドラマのシャーロックとジョンがうろうろ。
小説の描写とドラマのシーンが重なり、ドラマが原作に忠実につくられていることもわかって、面白かった。
100年以上前の小説にもかかわらず、現代でもホームズが名探偵の代名詞となりえているのは、彼が現代人から見てもあこがれる様な能力や身の振る舞い、ユーモアのセンスを持っているからだろう。
投稿元:
レビューを見る
12編収録の短篇集。
「まだらのひも」「赤毛連盟」などは昔読んだのでトリックや結末を知っている。それでも面白い。
シャーロック・ホームズが魅力的なキャラクターなのはもちろんだけど、ワトソンあってのホームズなのだなと改めて思った。
二人の友情は、さっぱりしていて気持ちが良い。
一番好きな作品をあえて選ぶとしたら「ぶな屋敷」かな。一番読後感が良かった。
投稿元:
レビューを見る
シャーロック短編集。
長編も面白かったけど、短編の方がサクサク読めるし、ホームズとワトスン二人の日常的なやりとりとかが垣間見えて面白い。
投稿元:
レビューを見る
この「シャーロック・ホームズの冒険」は初期の人気を博した短編12作品が収められています。シャーロッキアンでない自分でも、ずいぶん久しぶりに読んだ作品がイッパイでとても楽しめました。満足!
投稿元:
レビューを見る
ホームズ読んだの小学生ぶり。
昔はさほど物を知らなかったからか感受性豊かだったからなのか、技師の親指やオレンジの種五つなどもうひたすら「怖い」とブルブル震えながら読んだ、気がします。
今は「うん、そうそう、これこれ」ってな感じ。
昔は薄暗い夜道を歩けば、車の影の向こうに何かが潜んでいる気がしたし、街頭の下の自分の影も怖かったけれど、大人になってしまえば夜中だろうが早朝だろうが、一人でさくさく歩けてしまうし、手元にはスマフォがあるし、道すがらには24H営業のコンビニエンスストアがある。
全然レビューじゃない。思い出語りになってる。すみません。
とても読みやすい翻訳でした。
投稿元:
レビューを見る
ホームズの名作短編を集めた一冊。石田さんの訳のホームズは冷静な時や外面や面白い事件に出会って感情が高ぶっている様子がはっきりと描かれていて好きだなと思う。常に勝利し犯人を捕まえているように思うホームズだけれど、アイリーン・アドラーにしてやられているし、依頼人を失うという事もあって人間味溢れるホームズが見れる。当時のロンドンの様子も描かれており、物語と共に想像出来て楽しい。
投稿元:
レビューを見る
シャーロックホームズの冒険
なんだか本格的な推理小説を読んでみたかったのでまずはシャーロックホームズシリーズを読んでみようと思った。物語はパターン化できそうだが、目を引くのはホームズの推理の精密さと観察力。ワトソンやクライアントの様子を一目見ただけでそこに至るまでの状況を言いあててしまう。からくりは実に簡単だが、聞かれるまでは思い浮かばない。そのような観察力は日ごろから物事に対して観察し、答えを出すところまでを訓練しているからであるとか。多くの人は観察こそしているが自分で答えを出すという習慣がない。かつて僕に運転を教えてくださった教習所の教官は危険予測ということではまるでホームズのようだったことを思い出した。彼は毎回の教習で答えを出すところまで脳内で訓練をしているといっていた。日ごろの訓練が天才を生み出す好例だ。バレーの球の軌道の予測もそうだが、万人に共通する上達の秘訣なのだろう。そんなホームズのロジカルシンキングを象徴する言葉がこれだ「不可能なことを除去していけば、残ったものがいかにありえなそうなものでも、真実である」。ホームズシリーズはまだまだ読み進めたい。
投稿元:
レビューを見る
12の事件を描いた傑作集。
結末まで覚えている話が少なくて、新鮮に読めた。
ホームズの推理を聞いて「何で?」から「あ、なるほど」までの過程が心地いい。テンポも好き。
見て、自分で結論をだす。このスキルを身に付けたい。
投稿元:
レビューを見る
名探偵の金字塔を現代の作家による再翻訳で生まれ変わり。
様々な翻訳がある中、平易な文で読みやすいとのことで
購入。えすとえむさんの表紙も素敵だったので、それも後押しとなった。翻訳としては他の古典調のものに比べて大分読みやすくなっており、現代の我々と変わらぬ口調となっている。特にアイリーンアドラーの手紙は、その明朗さが滲み出るものとなっており非常に良かった。
ただ、あの謎のジェームズは上手くカットされていて残念笑
やはりホームズは他のミステリーと異なり、事件の持ち込まれる時のワクワクドキドキ感が違う。悲壮感や恐怖もあるが、それをどんな風にホームズが解くのか、それを思うと夢中に読んでしまう。正直ちょっとががっかりするような結末もあるのだが、しかしそのドキドキはどの事件でも味わえるので、無駄だったとは思わない。
以下はお気に入りの短編ごとの感想。
•ボヘミア王のスキャンダル
ホームズの前に、彼の計画を全て見破りそれを出し抜く女性が現れ、今までの女性への考えを改める話。その為、今まで一緒くたであった【女性】が彼女だけ【あの人】と特別視に至る。ホームズシリーズ上、非常に有名な話のため、アイリーンアドラー=ホームズシリーズのヒロインとする向きもあるが、登場がこれ一度きりであったこと、彼女が既に結婚していることも考えれば、ホームズにとってはやはり記憶するに値する人というのに留まるだろう。
アイリーンアドラーに焦点が当てられるが、ホームズの探偵ぶりも素晴らしいので、そこも是非楽しんで欲しい。
これか名作なのはやはりアイリーンが写真を残し、ホームズがそれを所望するところだなぁ。アイリーンはボヘミア王の為とか言ってるけど、あれはホームズ宛だと私は信じている笑
・唇のねじれた男
これは全然思いつかなかったので、1本とられたと感じた。
ミステリーとしてはその奇抜さから、星五つ。
そして物語の入りと結末が相対していることが分かり、
コナンドイルの小説家としての技量がよく分かる短編でもある。
・ぶな屋敷
特筆すべき謎はないが、ホームズが好感を持った女性が登場。凛とした姿と理路整然とした物言いは、ホームズでもきっと一瞬心が動いたはずだと思いたい。最後の数行で、二人の仲について、ワトソンがヤキモキしていたようで、結局何も進展せずガッカリしているが、それなら後押ししなよーーーと叫びたくなった笑 ワトソンの後押しから上手くいったのでは!?(・Д・)
アイリーンアドラーよりハンター嬢の方がお似合いだと個人時には思う。