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ひまわり、コスモス、椿、桜。
それぞれの短編に登場する花が、物語に鮮やかな色を添えてた。
単行本以来読んだけど、やっぱり豊島ミホさんのお話好きだなぁと改めて思う。吉川トリコさんによる解説も愛が溢れていて良かった。
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少年少女の青春の一頁を季節ごとに切り取った短編集。4編。
これは、一冊としての評価は難しいなー。
前半2編は全くもって面白さを感じなかった。
全然共感もできなかったし。
後半2編はとっても面白かったです。
タイトルに惹かれたものって、たいてい当たるね。
『椿の葉に雪の積もる音がする』なんて絶対外れないだろと
思ってたらその通り。ちょっと物悲しいけど、いい話。
最後の1編も、主人公の男の子については、
「こんな奴いるかよ」と思ってしまうけど、
物語としては興味深かった。
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相変わらず微妙な気持ちを書くのがうまいな。
こう、うまく言えないけどもやっとした気持ち。
だから登場人物を身近に感じます。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-1002.html
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「花が咲く頃いた君と」。そのどこか儚さを感じるタイトルに惹かれて、手にとりました。豊島ミホさんの作品は初体験。というか、この作品に出合うまで全く存じ上げず…。
春夏秋冬の花(桜、ヒマワリ、コスモス、椿)を題材にした4編の短編集。読み進めていくうちに、豊島さんの文体にみるみるうちに引き込まれていく自分がいました。とにかく描写が鮮やかで、登場人物たちがそれぞれの場所で生きていくさまがありありと伝わってくるんです。こういう感覚を得られる文体が私は大好きで、こういう作品を書ける作家さんが大好き。豊島さん作品との出合いは、最高のものとなったようです。
どの編もそれぞれに読み応えがあって好きですが、特にお気に入りはラストの「僕と桜と五つの春」かな。私自身が桜が好きっていうこともあって、主人公・吉谷の気持ちは分かる気がします。“あの桜の、気配がする”って、何て素敵な出会いなんだろう。季節を何度も巡らせながら、いつもその中心に薄紅色の花を咲かせ、やがて眩しい緑の葉を茂らせる桜の存在があって。そんな桜を通じて強い絆を結び合う吉谷とカナハギの関係性も素敵だなと思いました。どうにもならなくてもいいから、ずっとつながり合っていてほしいと思える2人だなと思います。
今年は、直感的に選んだ本を自分のペースで好きに読んでいこうと年初に決めたのですが、その思いつきのおかげで素敵な作家さんに出会う機会をたくさん得られている気がします。豊島さんとの出会いもその一つになりそうです。他の作品も読んでみたいと思います。
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季節を彩る花と、その花の傍で共に時間を過ごした「あの人」。どの作品にも共通しているテーマは「別離」だろう。
んー、悪くはないんだけど、そこまで惹かれなかったかな。
そんな中、「椿の葉に雪が積もる音がする」が出色の出来。もう何年も前に亡くなった祖父のことを考えて胸が苦しくなった。
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単行本で読み損ねていた豊島作品が文庫化された。今では漫画家になってしまった彼女の小説家時代の作品。
収録されている4つの短編はいずれも季節を代表する「花」をモチーフに、女子中高生のとまどいの時代を上手に切り取っている。
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読みやすくてすぐに読めてしまった。
おバカな女の子の話がなんとなく頭に残っている。
ただ、これを書いた人、めちゃくちゃ高学歴ってことにびっくり。
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初めて読む作家さん。短編集ですが、若干桜とあまり関係ないような短編もあり。でも、どれもじんわりと心にしみるよい作品。派手すぎず、私好みです。ほかのもよんでみよっと。
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初めて読む作家さんということもあって最初の数ページではずれかなっと思ったが気がつけばのめり込んでいた。あとの話になるにつれて良くなる。
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「サマバケ96」
男性が間に入ると女の子の友情って簡単に壊れてしまう。
高校生なんか特にそう。すごく繊細な感情が上手く表現されていた。
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読みやすかった。
個人的には最後の桜の話がよかった。
この人の本は初めて読んだけど、若い人受けしそうな感じだね。
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花をテーマにした恋愛短編集、全4編。
「コスモスと逃亡者」の主人公の知能指数の低さに驚かされた。
3日間だけ不純異性交遊していた相手との性交渉を覚えてるってどういうこと、断れないの?……と思ったら、誘っているし。
うーん、そういうことでしか気持ちを繋ぎとめられないのって悲しいね…。
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久しぶりに苦手な豊島ミホを読んでみた。やはり、苦手なのは何年経っても克服はできずだが、前に比べたらそれなりに楽しめたあたりが進歩をした気がする。『サマバケ96』は時代を感じながらも懐かしい気持ちになってしまったあたり、私自身の年齢を重ねた事を感じてしまう。
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久しぶりの豊島さん。
少々SF的設定ですが、それはあくまで背景で、本筋は豊島さん得意の青春物語。主人公が勉強ができる上にグラビアアイドル並の容姿での女子高校生と言うのは、今までとちょっと違うかもしれないけれど、生き生きとして、悩み多き青春は如何にも豊島さんという作品です。
ちょっと中盤がダレている感じがしたけれど、終盤は爽やかに盛り上がり、終わってみれば心地良く。。。
まあ、私のようなおじさんが読む本ではないかもしれませんが、すごく楽しめました。
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どれもうまい。よくできているな、と思う。
解説を読むと、もう著者は小説家をやめたみたいな情報が。ええそうなの?もったいないなあ。