投稿元:
レビューを見る
いまから源氏物語を読む人にはおすすめする読みやすさ。瀬戸内寂聴の女君たちに対する愛を感じる現代語訳。
投稿元:
レビューを見る
一巻読了!
「あさきゆめみし」から入って瀬戸内寂聴訳まできました。
あらかじめ物語が頭に入っているので無理なく読めました。
巻末の源氏のしおりが中々面白いです。紫式部が勝気で早熟な女性だっただろうことや、父親から「男の子であったなら」と言われたという自慢話など紫式部に関しての知識も深まり更に源氏物語を楽しむことができます。
投稿元:
レビューを見る
女性が読むには分かりやすいし、文章が美しいから心に残る。
光源氏がどれほど見目麗しく、雅で神々しかったのかが、瞼がちかちかするくらいに思い浮かびました。というか、しつこいくらいに「もう分かったから!美しいのは分かった!もう言わないで、分かったから!」って叫びたくなるほどに『美しさ』を表す表現が出てきます。
初心者や女性が読むには持って来いだと思います。
投稿元:
レビューを見る
「授業」での古典があまりにも好きになれない(むしろ嫌いな勢い)ので、とりあえず楽しむためにゆっくり読み始めました。最所は身構えていたけれど、思っていたよりすらすら読めます。最所の「桐壺」が好きです。
源氏のプレイボーイっぷりにちょっと辟易してしまうんですが、合間にある和歌が素敵。
時代を飛び越えて、「あるある」ってなるシーンや台詞もあったりして、やっぱり長く読まれるには理由があるんだなぁと思いました。
ゆっくりペースで続きも読みたい。
投稿元:
レビューを見る
文庫になった~と思ったら毎月一巻ずつの刊行だった。長かった…。
久々に純粋な古典(翻訳だけど)を読んで、やっぱり王朝文学はいいなぁと思った。すぐ泣いたりすぐ懊悩したりそのくせすぐやっちゃったり。でもすべては優雅で。
こんなにたくさんの女人を書き分けて、こんなに壮大な物語を完璧に組み立てて(小さな矛盾点はさておき)紫式部という人は本当に奇跡の人である。そしてやっぱり私は紫の上が一番好きで、一番悲運の人じゃないかと思う。
各巻の最後には“源氏のしおり”と題して、源氏物語の手引き的解説と収録されている巻のあらましがつけられているので、古典を読み慣れない人にも親切なシリーズとなっている。
投稿元:
レビューを見る
<桐壺(きりつぼ)>
桐壺帝はあまり身分の高くない桐壺の更衣を寵愛。他の妃からいじめられ死亡。そのとき3歳の子が光源氏。やがて母方の祖母も死亡。高麗の相人の占いで「帝王の相があるが、そうなると国が乱れる。かといって臣下で終わる人でない」この予言を聞いた帝は光源氏を臣下にして源氏性をあたえる。桐壺帝は桐壺更衣を失い鬱病がちだったが、亡き更衣と瓜二つの先帝の姫君、藤壺の宮を後宮に迎える。亡き母にそっくりな藤壺に源氏は恋する。源氏は元服と同時に左大臣の姫君と結婚。左大臣は臣下で最高の地位、桐壺帝の妹の大宮を妻としており強力な後見人。しかし、姫君は4歳年上なことにコンプレックスを抱き心を閉ざす。源氏はやはり藤壺が良いと恋心をつのらせる。
<帚木(ははきぎ)>
「雨夜の品定め」源氏、頭の中将、左馬の頭、籐式部の丞の4名で女の品定め。頭の中将の子までなして行方をくらませたおとなしい女の話が、のちの夕顔。左馬の頭の女を上中下に階級分けした中流の女にこそ掘り出し物がある話が空蝉の伏線。この翌晩、源氏は方違えに中川の紀伊の守の邸へ行き、紀伊の守の父の若い後妻、空蝉を無理に犯す。空蝉は手厳しい抵抗を見せる。
<空蝉(うつせみ)>
空蝉の弟の小君を文使いとして可愛がる。空蝉は厳しい態度で寄せ付けない。源氏は紀伊の守邸に忍び込み、小君の手引きで空蝉の寝所に導かれたが、それを察した空蝉は薄い肌着だけつけ逃れる。一緒に寝ていた紀伊の守の妹の軒端の荻を空蝉と間違い契った源氏は空蝉の脱ぎ残した蝉の抜け殻のような薄衣を持ち帰り残り香をなつかしむ。空蝉も心の中では源氏が忘れられなく、老いた夫の伊予の介への罪に苦しむ。
<夕顔(ゆうがお)>
源氏は六条に住む高貴な女性(六条の御息所)のところに通っていた。その途中、五条の乳母の家へ寄る。乳母はごみごみした所に住んでおり尼。隣の小家の女と夕顔を通して知りあう。女は素性を明かさず、源氏も覆面をしたまま逢い続ける。ある日、女を人の住まない廃院に連れ出し、覆面を取るが女は名を明かさない。その夜、女は何かに襲われたように死亡。乳母の子で乳兄弟の惟光が葬式一切を執り行う。源氏は悲観のあまり落馬、寝込み、女の女房の右近を引き取る。女は頭の中将の話の女と判明。空蝉も夫に従って伊予に去る。
<若紫(わかむらさき)>
おこり(マラリア)をわずらった源氏は北山の行者に加持を受けに行く。そこで祖母と身を寄せていた10歳くらいの美しい少女に逢う。この少女が藤壺の姪。強引に略奪して自分の邸二条の院に連れて来て育てる。この少女がのちの紫の上。一方、王命婦の手引きにより藤壺との一夜の密会もあり、その結果藤壺は懐妊する。藤壺は妊娠を源氏には知らせず、帝の子として懐妊の月をいつわる。源氏は夢によって懐妊を感知。
投稿元:
レビューを見る
日本人なら読んでおくべきかなと思い手に取りました。すごく丁寧に訳されていると思う。というか言葉を大事にしている。ただ読解力が足りないので「???」な部分もあったけど、とりあえず話の流れがわかればと。あと巻末でかなり理解が深まった。はず。
それにしても光る君、それは強姦というものでは…。若紫に至っては誘拐に近いし…。雅なだけではないのですね。
先が長すぎて挫折しそうですが、ゆーっくり読んでいこうかと思います。
投稿元:
レビューを見る
源氏物語は、一度すべて読んでみたくて、瀬戸内寂聴さんの訳を購入しました。
桐壺、夕顔、若紫は知っていたけど、
帚木と空蝉は初読。
読んでなるほど、これはマンガ日本の歴史には載せられない内容だσ(^_^;)
光源氏の好色がこれほどとは(笑)
続きもゆっくり読もうと思います♪
投稿元:
レビューを見る
突発的源氏物語強化週間に入り、積読していた瀬戸内寂聴版に取りかかってみた。
筋はすっかり知っているはずなのに引き込まれる。
1巻は一気に読み終わりました。
投稿元:
レビューを見る
高校で習った古文の中で、もっとも印象に残っているのはやはり「源氏物語」である。
冒頭の文句は、覚えさせられたわけでもないのに何年経っても忘れることがない。
「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に…」
世に例のないほど美しく、才能豊かな光源氏。
気に入った女性は、どんな手段を使っても我がものにしようとする。
まだ幼い若紫に心惹かれ、自分の屋敷である二条の院に強引に連れて行く。
つまるところ拐しである。
こんなことが許されるのか、と思いながらも、寂聴さんのすばらしい日本語にどんどん引っ張られて読んでいく。
この巻一でのいちばんのお気に入りは、第ニ帖「帚木」である。
雨夜に頭の中将らと独自の恋愛論を披露しあっているのが実におもしろい。
千年前の男性の考え方って現代人と少しも変わらないのだなあと感じるからである。
幾年もの時が流れても変わることのない人間の機微が巧く描かれていて、「史上最高の恋愛小説」というコピーにも十分納得できる古典文学である。
桐壺 帚木 空蝉 夕顔 若紫 を収録
投稿元:
レビューを見る
マザー•コンプレックスが衝撃的に描かれている第1巻。
亡き母の面影を追って藤壺を想い、その血筋の紫の上を引き取り育てる光の君•••こんな昔からマザコンが認識されていたのかと感心します。
いくつか源氏物語よみましたが、寂聴さんの訳はとても読みやすい。
投稿元:
レビューを見る
ロマンポルノである。誰でも好きな男女の色恋沙汰を当時の男女が夢中になったのはわかる気がする。彰子の部屋を訪れることが前より多くなる一条天皇。 激しく求めあったろうことは想像に難くない。そして現代の紫式部は瀬戸内晴美である。?
投稿元:
レビューを見る
原文をまるまる現代語に訳したものは、現代人にはだらだらとまだるっこしく読み辛いかも…でも読むという経験をしたことは良かったんじゃないかと。
投稿元:
レビューを見る
3年前から購入読み始め、やっと1巻を読み終えた。
紫式部の著書は何人もの現代人に訳されているが、寂聴さんの本を一度読みたいと思っていたので、この著者を選んだ。文章や短歌がやや難しいけれど、なれてくるとなんとか読んでいける。
光源氏が10才から18才までの話。(始めは源氏の父と母の恋物語から)源氏は男前で女好き。父の後妻(源氏より5才年上)にも手を出し、18才のとき、10才の女の子も自分のものにする。女好きであるが、一つ一つ情熱的な恋をしている。残り9冊が楽しみである。
投稿元:
レビューを見る
源氏物語1000年の今年こそ必ず読もうとチャレンジを始めました。昔、古典で勉強したとはいえ、有名な部分しか知りませんでした。現代訳でありながら、古文を読むような優雅な文体で、やはり平安朝だと思いながらも、描かれている色恋の世界は1000年前も現代と同じだと思うと、親しみ深いものがあります。「桐壺」では、桐壺帝の更衣への愛情、それが故の周囲の嫉妬による更衣の衰弱死、残された光源氏と祖母、そして祖母の死といきなり読ませます。そして「帚木」の雨夜の品定めは今読んでも非常にリアリティを感じました。「空蝉」「夕顔」「若紫」とティーンエイジャー光源氏の色恋の精力的な活躍物語は、男女関係の営みという生々しい世界をここまで優雅に描いていることに感動です。それにしても夜這いのような行動がこれだけ出てくるということはこの時代では当たり前のことだったのでしょうか。巻末の要約が分かりやすいです。章を代表する女性の名前が、和歌から出ていると言うのもロマンティックですね。