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難しい本なので読みにくいですが、wisdom of crowd
を理解するいい本です。(まだ1割しか読んでませんが・・)
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アルゴリズムの本のような、統計的なデータモデルの作り方(考え方)のような、なんとも表現しがたい内容でした。
邦題と本文の内容はあまり合っていないと思う。
原題の THE DIFFERENCE の方がしっくりする。
複雑系の人が集合知をモデル化する際にどういう思考法を採るか、それこそ本文で散々述べられている「観点」やヒューリスティックといったものの、アイデンティティによる違いというか、そういう意味で面白い本だったと思います。
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複数の人々の協働により、「分業の利益」を期待できる状況とは・・・
1.与えられた課題が分業に適する程度に大きく、難しく、
2.各人がその課題解決に向けた目的意識を共有し、
3.各々異なる得意分野における貢献を持ち寄ることができる状況である
往々問題となるのは、2と3の両立。学校や会社など、共通の目的意識を持つ人々が集まる組織の場合、条件2はそろっているので、3の意味での異質性を追求すべしとなる。
「その際、各人がそれぞれのの得意分野を有するという意味で有能であることは無論望ましいが、全知全能の秀才である必要はない」とする。入試などで、必ずしも特典准に採用するのではなく、人種的多様性や男女共同参画などを採用に加味することは、社会正義実現に加え、生産性向上の面でも資するところが大きい。
政策的意志決定などの場合、参加者の多様性が結果的な嗜好の不一致を含むおそれがあるが、それも方法的異質性として最終的には昇華できる場合が少なくないと説く。たとえば、原発推進派・反対派は、一見正反対の結果を希求しているように見えて、実は地球環境という共通目的へむけて異なる方法を主張するにすぎないと捉えられるのである。
多様性追求という「政治的」主張に根拠を与える名科学書。
日経新聞書評 千代田図書館蔵書
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人は自然に予測しながら行動する動物である。その判断は潜在的に頭の中で計算されている数式上の確率論に基づく。人間の観点や視点を平坦な言葉で表現している。
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「Twitter」「Flickr」「Wikipedia」「Facebook」など、多様な意見を集めるウェブ上のプラットフォームによるコンテンツが、なぜ時には専門家が編纂したコンテンツより勝るのか?
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タイトルに惹かれて購入した一冊
かなり時間がかかりましたが、ようやく読了
いやー、オモシロいです
最近ちょっとだけハヤリの「集合地」ですが
本書は「多様性バンザイ」とか「集合地で年収10倍」
的うすっぺらさもなく(笑)
「多様性のある人の集まりの方が、優れた専門家一人又はその集まりよりも、予測や問題解決において数%優れていることがある」
という仮説を論理的に導いて、検証している
客観的だけど、文章がおもしろい良書♪
本書では多様性を認識の仕方におけるモノに絞り、以下の種類に整理してマス
・観点:物事の見方
・ヒューリスティック:1コずつ増やすとか、逆進するとか、解を見つける方法
・解釈:事象のくくり方。分類のしかた。
・基本的な好み:結果の好み・手段の好み
いくつかのシミュレーションや研究結果を用いて
これら4点が
「ある程度優秀なメンバーが集まって、複雑な問題を扱う時に」
多様性がある方が有効であることを説明していマス
多様性があると効果が優れないケースがあることを認識していること
多様性の種類から「アイデンティティ」(民族・性など)を外していること
即ち、民族や性が違うだけでは認識が異なる訳ではないこと
を論理的に指摘しているところが
却って多様性の効果の説得力を高めているし
だからこそ、いかに「適切な多様性」を保持するかがキモなのだと
そんなホンシツが伝わりまシタ
しかし、文章が分かりやすいし洒落っ気があるなぁ
訳者の力量とセンスがうかがえマス
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多様性の高い優秀な集団が、単一性の強い最優秀の集団に「勝る場合がある」ことを論じた本。経済学のモデル理論を元に論じられているので確率や組み合わせの話が多く、読み進むのに難儀しました。
一般の読者(自分も含めて)に理解できる程度の内容にするためにモデルが単純化されすぎていて(ゆえに前提条件が多い)、現実的な問題について一般化するにはかなり無理があるのではないかと思いました。実際、文中でも沢山のエクスキューズがついてました。
自分の中には何となく多様性が恩恵をもたらしてくれるような感覚がありますが、本書によると、かなり注意深く多様性を抱えた集団を形成しないと恩恵を受けられないようです。そう考えると本書はその感覚を理論化したものと言うことになるのでしょうが、あまりに理論がモデル的過ぎるように思いました。
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読みにくい。
論理の飛躍というか、専門用語に逃げてるというか、ちゃんと説明してはいないのに説明したことにしている気がしてならない。
集合知を作り出すプロセスをちゃんとは解析できていない。仮説を提示しているのみで、40年ぐらいすれば解析できるんじゃないかという、がっかりな内容。
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難しく、飛ばし読み。
多様性をもつ一般人が専門家集団に勝る場合もある、ということはわかった。自分の部署でも、同じような人ばかり集めるのは多様性の恩恵を受けられないのだろうなと思った。その場合、まとめるのはめんどくさそうだけど。
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まさしく、なぜ多様な意見が正しいのか。主な視点は、数理科学的な知見に由来する。より正確な答えを導きだす方法に対するヒントとその事例が多く示されている本です。
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多様性がいかに集団に恩恵をもたらすかを論理的に解説している。比喩とかが日本向けでなくてわかりづらいけど、めちゃくちゃ勉強になる一冊でした。
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人々の思考の「モデル」の違いを、ヒューリスティック(≒観点)等の概念を使って説明し、なぜ多様なモデルは、ベターな解答を生むのかを数学モデルを使って示した。著者はミシガン大学の政治学教授。多様性が「集合知」となり良い結果を生む場合と、「衆愚」となり悪い結果となる場合の条件についても述べているが、その条件の1つに「微積分を知っている人が微分係数を計算できる」というイシューについての一定の「賢さ」を挙げている。しかし、何をもって賢いとするかについては示唆がなく曖昧性が残る。また、多様性には、コミュニケーションの難易度を増す、対立を増すともしており、「多様性の正味の恩恵=多様なツールの恩恵の合計ー多様性のコスト」の式において、数理モデル的にいつ恩恵がプラスとなるかについても示唆はない。それでも、多様性の価値を数学的に示した点は圧巻。
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集合知については数冊の本をよんでみましたが、こちらの本は少し読み辛いです。別途薦めていた本のほうが皆さんにはお勧めですね!!
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・結構読みにくかった。
・多様性の長所と短所について解説。
・市場やポートフォリオについて連想させられた。
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本書はミシガン大学の経済学者スコット・ペイジによる、集合知における「多様性」の効果を定量的に論じた本である。
集団における最適化問題、予測問題、選好制約の解消問題について、多様性の効果を定量的に分析している。前者2つでは多様性がパフォーマンスの向上に結びつくのに対し、後者では多様性が選好関係を複雑にし、全員が満足する結果は得られないことを述べている。
おそらく著者の貢献は最初の最適化問題への適用であり、残り2つは既存の研究結果の説明であると思われる。
文章は読みやすいがわかりやすくしようとしてやや冗長である。理系の読者は、本書で紹介されている著者の論文を直接読んだほうがよいかもしれない。参考文献は豊富でよい。
中身の割にボリュームが冗長であることと、後半2つの内容についてはそれほど目新しさを感じなかったため、1つ減じて★4つとする。