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第18回電撃大賞受賞作。発売前のあらすじや雰囲気から期待はしていましたが……傑作でした。応募総数5000を超える投稿作品の、頂点にふさわしい完成度だったと思う。
悪く言えば陳腐、良く言えば王道。読んでる間にいくつか過去の受賞作が頭に浮かびました。なんというか、今日まで書かれ継がれてきたライトノベルの要素がふんだんに取り込まれている。
一歩間違えば過去作品の劣化コピーになっちゃうんですが、本作はもちろんそんなことはなくて、後発作品ゆえに洗練され磨き上げられた感じです。
多分この作者もたくさんラノベを読んできたんでしょうけど、自分もいつかこんなのを書きたい!みたいな思いが伝わってきます。
・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。
大戦争をやらかした後、ゆっくりと滅びに瀕した舞台。
非力でもなんでも全力を尽くして生き抜こうという人々の覚悟、ほんの少しの希望が見えたときの歓喜、それを積み上げて未来へつなごうという力強さ、そんな感じの熱いものが伝わってきました。通信塔が復帰して首都と交信できた瞬間のシーンは泣いたわ。
人と、人のようで人でない者との交流。
一見相容れない存在のようで、意外と人間らしい一面をもつ機会の存在。徐々に心を通わせていく暖かいストーリーがあって、けれど絶対に相容れない存在意義の相違にすれ違って。それでも共に生きてゆこうという、互いの歩み寄りの暖かさがあります。
互いが互いの正義、生き様を賭け全力でぶつかりあう戦い。
俺がラノベに最も求めているのはこれかもしれないね。どっちが正義とか悪とか、そういうんじゃないんですよ。双方が正しくて、そして共存は出来ない。ならば、戦って強い方が残るしかないじゃない。互いに全力だからこそ、勝者は敗者にも敬意を払えるし、読んでる我々も本気で熱くなれるんじゃないかなと思います。
まあ、ネタバレになるので多くは語るまい。とにかくもうね、俺の好みど真ん中なのでした。
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表紙に惹かれて買いました!
内容も面白く、アニメやマンガなどにしても楽しめそうな作品だなと思いました!
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ブギーポップ、リングテイルときて、
これぞ電撃文庫の大賞!
とにやけてしまう一作。
読了後の、心を引っかかれた感覚が久々。
次回作に期待。
そして願わくば、これは映像化して欲しくない。
「昭和」で歴を刻んだものを、
微妙なすすけ具合とメタル感と、
繊細さを全てきちんと表せる技術が整うまでは。
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世界観とか設定としてはすごく面白いと思う。私は機械とか結構好きなので読んでいても飽きなかった。どちらかと言うと男性向けなのかな?これはアニメでも面白いと思う。
ただ、気になった点がいくつか。
まず、表現の使いまわしが少し多い気がする。あと、大事なところで台詞がない。九曜が蘇生したときの叶葉の司令の言葉はせめて欲しかったなぁと。
文章力は今後に期待。
何はともあれ叶葉ちゃんが可愛い。
2人で旅に出ちゃったけど2巻は菘とか出てくるのかな?
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第18回電撃小説大賞受賞作。
硬派すぎて大賞っぽくないww
これは例年なら、
最終選考とかで落ちて、文庫化してから
名作として語り継がれるタイプの作品ですよねw
語りが硬めな上長いので途中眠くなったし、
ワクワク感とかはあんまりなかったけども、
それでも素晴らしかった。
AI萌え的にw
蜻蛉の行動すべてに意味があったところが特に素晴らしかった。
バトル描写も頑張ってましたし。
大賞で文句ないかと。
いやあ良かったな。
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第18回電撃小説大賞受賞作を読破。
実は第2巻が出ているのを先に見つけて、なんだか気になったので第1巻を買ってみました。
とりあえず冒頭の「序・甲」のページを読んで、なかなかおもしろそうとは思っていたのですが。
「昭和一〇一年、廃墟の町《尽天》」というあらすじの一文に、ほほう……となりまして。
しかもあらすじで「伍長」とか出てくるから、すでにイメージは昭和の大戦という形で出来上がって。
読み進めていくとPCとか機械兵とか、鬼虫〈きちゅう〉などなど、昭和っぽくない単語がぼろぼろ出てきて、すっかり魅了されてしまいました。
おもしろかったですー(*´▽`)
伍長の家で女中として働いていた叶葉〈かなは〉は、天涯孤独だったり、身売りされたり、主である伍長を失ったりと、かなり波乱万丈な人生を歩んできた15歳で。
そんな叶葉が出会ったのは鬼虫の九番式・《蜂》金翅の九曜という“兵器”の少年で。
九曜の暫定司令となった叶葉。
っていうか、あれですね。
なんでも命令できるってなったら一度はやってしまいますよね。
――おすわり、と。
笑
鬼虫って人間よりも、機械兵よりも強い最強の兵器なのにww
15歳の小娘におすわりさせられるとかww
挿絵もちょうどあってぶふっとなりました。
そんなコミカルなところもあれば、熱い戦闘シーンもあったりして、本当におもしろかったです。
鬼虫の中でも最強の壱番式・《蜻蛉》。
九曜はその《蜻蛉》と戦い、一度は敗れ、再戦を望んでいて。
一見正反対のような叶葉と九曜だけれど、心の底に抱え込んでいた想いはどこか似ているなあ、と思ったり。
文章も雰囲気もとてもすてきで、思いきり物語の世界に引き込まれてしまいました。
最初にも書いたように第2巻も発売されていたので買ってみようっと。
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文章もさることながら、イラストに恵まれている、ラノベはやっぱりえも命だねぇ。 戦後、昭和101年、残された2つの兵器の戦い。 おはぎが食いたくなる良作。 あと広告に乗っていた私と電撃文庫のエッセイもロマンチックで良い。
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作者の趣味丸出しの世界設定。だがそれがいい。主人公の能力と敵の能力が割れた時点で攻略方法は容易に想像つくが、わかっていてもああ書かれるとたまらん。血が沸騰する。さて続刊が出ているのだがこの終わり方で続きは何を書くのだろうか。少なくとももう機動兵器バトルはできなさそうだが・・・どうなるか楽しみ。
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第十八回電撃小説大賞受賞作品。
面白かった!!!
文章もとても上手で読み応えがあるし
キャラもすごい好きだ。
叶葉も九曜もちょうちょうかわいいなんなの……。
そして竜胆と九曜は萌えますね。
これはなんか、セフィロスとクラウドを彷彿とさせるような……。
伍長が最後でてくるかなーと思ったけどさすがになかった。
季節の描写も切ないし、これは映像で見たいなー。
かわゆし兄妹のような二人の続きが気になる。
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電撃受賞作、久しぶりに面白い作品が来たよ!
アクセルワールド以降、つまんなくはないし完成度も高いんだけど、何か無難、なのが多かったでの。
もう電撃で面白い作品は出てこないのかなあ、とがっかりしてたのでこういう作品が出てきてくれるのは嬉しい。
審査員の方々の顔ぶれがちょっと変わってたのも原因なのかなー。
舞台は昭和101年、冷凍睡眠から覚めた人々が住む廃墟の街、尽天。
意志のあるロボットものは結構難しいと思うんだけど、
九曜たち鬼虫がちゃんと意思を持っている理由や、機械であるゆえの葛藤、人への羨望、あと周りの人が機械に対してどういう認識でいるか、等々、そういうのが破綻なく書かれてたのでひっかかりなく読み進めることができました。
この方上手いですね!
読み手がこういう説明がほしいんだよなーこういう描写がほしいんだよなー、とか思う部分にしっかり手が届いていたのでかなり満足です。
あと九曜と叶葉がすんごい可愛い!
九曜の戦う理由なんかは想像の範囲内なんだけど(つーかアレ以外ない)、その理由に至るまでの過程の書かれ方がとても良かったです。好き。
格好良いバトルものの要因も満たしつつ、ボーイミーツガールもしっかり書かれてるので、男女ともに受け入れられるんじゃないですかねえ。
続きにも期待!面白かったです^^
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しっかり作られてて面白かったです。肝心の機械の変化がちょっと説明不足だったような。
あと有名なゲームに雰囲気がとても似てるんですが、乗る機体が話せる設定だとしょうがないのかなと思います。
これ1巻でちゃんと完結しているのも良いと思いました。
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かつての戦争で荒廃した都市の中で生きる生存者の少女・叶葉、そして兵器≪鬼虫≫の≪蜂≫・九曜のガールミーツメカもしくはボーイミーツガール。
戦争が終わった日常には長物の九曜だったが、叶葉らとの交流を通じて徐々に生存者の集団に馴染んで行く。しかしそこに鬼虫の≪蜻蛉≫・竜胆が現れ、再び戦闘が始まる。
戦闘! メカ! あとエスケヱプとか旧体な文字遣い!
所々文体が崩れて口語体になる所書きになるが、それを差し引いても世界観は濃密、描写秀。だが戦闘描写が濃厚かつスピード感があるので思考回路が落ちる。なれている人であれば平気か。
戦闘クライマックスの描写については、乗っているときに読めばアドレナリンがどばどばなのだと思うが、一瞬でも冷めると笑うしかないというか笑えばいいと思うよというかもうちょい錯綜した文章を長くした方が超・加速感が出るんじゃあないかと思った。隙が命取りの戦闘描写であるが、読者にとっても隙は命取りにもなりうるので、ここ辺りはやや好みが分かれそう。
メカと少女のちぐはぐなやり取りは鉄板であるがやっぱり王道で外さない。一方で兵器の存在意義に絡む描写がしっかりと取られている所に好感。
視点は神視点だがさほど気にならない。九曜とカナ嬢に沿って展開しているからか。
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戦闘である「動」の場面はまさに威風堂々。独特の堅さとしなやかさを備えた圧倒的な文。特に序盤の戦闘がいい。
全体ではっきりと起承転結が分かれている。倒すべき敵も明確で、少年漫画の王道バトルに近い。
戦闘描写の堅さや舞台設定に対して日常生活(主にヒロイン)がコミカルすぎたところが気になった。もっと殺伐とした世界でもいいのでは。
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王道少年向けラノベ。
叶葉かわいいし、九曜もかわいい。
ただ、私は少年でなければ少女でもないので、ちょっと戦闘シーンが長く感じました。中高生の子にはどんぴしゃなんじゃないかなー。
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仮想戦後の廃墟、夏の焼けつくような陽ざし、戦闘機械の少年は人間の少女と出逢う。
という舞台立ては非常に好きで、そこに惹かれて読み始めたんだけど、ライトノベル臭が肌に合わずあまり集中できなかった…特に少女のキャラ立てがいかにもって感じで。ライトノベルレーベルの作品に何言ってんだ、という感じですが。テーマも結構使い古されているものだし……。
<壱番式>以下の呼称の仕方には燃える。あと、非戦闘要員の一人で生きられない少女が指令の立場に仮初にでも立つところとか。ガールミーツメカは良いよすごく良いんだ……。