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実に胸踊るタイトルの作品であるのに、読んでるとどんどん楽しく無くなってくるのはなぜだろう。
とにかく、自説を強調するためか、やたらと「俗説」を非難するんですよね。それを信じる人達を「カルト」等とレッテル貼りながら。他にも色々ムカムカする部分はありましたが、まぁそれはこの一点で印象が悪くなってしまったため連鎖的に発生した感情の可能性もあるため割愛。
もうちょっと「過去作品、現在作品含め挙げた作品に興味を抱かせるような」記述であったら楽しかったのになぁ、と思いました。
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ライトノベル誕生以前の少女小説、少年小説、ジュブナイルと呼ばれるジャンルの小説についての本。
昔から少女向けの小説には同性愛的な描写が多かったんだなと思った。そこであげられていたのが川端康成の「乙女の港」という作品。正確には中里恒子という人が書いた小説らしい。ゴーストかよ。
江戸時代における出版状況はコミケのようなものだったと書かれていて衝撃。だけど、よくよく考えてみると、さすがにこの比喩は無理やりな気がしてきた。
それと、最後の年表見て知ったけど、少女漫画雑誌の『ちゃお』って『りぼん』や『なかよし』と比べて創刊遅かったんだなと。15年も違った。
後、ボーカロイド小説って読んだことないけど、女子中学生がコアな読者層らしい。これは驚いた。
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文学研究の立場からのラノベ概説?
切り口が目新しく思えておもしろく読んだ。
所々の誤字・脱字は気にならないでもない。
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かねてより感じていた、ライトノベルを近代文学史と分けて語られる違和感に、一定の解決を与えてくれた。先人の研究との比較や妥当性は検証できるほど勉強していないから分からないが、物語文化の連続性はワシの直感と近しい。
ラノベは独立した文学史を持つのではなく、日本独自のキャラ性が下地にあるというのも面白い。私小説=作者の内面、というのに違和感があるので(自分で書いていても、必ず脚色するし)、私小説すらキャラ小説足りうるのは納得感。
しかし、誤字脱字が多すぎて、不要に読み疲れた。校正さん頑張れ。
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日本のキャラクター文化においてキャラクターが編成される条件を、会話文を中心にした日本語の様式性に求めているのが面白い。
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ラノベとは何かを知ることで、ラノベの魅力を伝える術を知ろうと色々読んでいます。
近代以降の少年少女を対象とした娯楽小説の流れを通観し、その流れの先にあるラノベを見る。娯楽小説全体を俯瞰できる一冊。