銀星みつあみ航海記 LOG.00 俺らが出帆した動機 みんなのレビュー
- 著者:鷹見 一幸, イラスト:緒方 剛志
- 税込価格:594円(5pt)
- 出版社:KADOKAWA
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紙の本
十人十色
2007/03/11 00:54
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イヌヤマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
−メシが美味いと感じられる生き方をしているか−
この著者の作品に触れる度、内省を余儀なくされる。
たかがライトノベルと侮るなかれ。
実社会では、実力に因らない権威を振りかざす奴、
バレなければ罪ではないと言い切る奴、
要領のみの奴etcが結構幅を利かせている。
おまえはどうする?ワリを喰っていても自分の物差しを曲げないか?
曲げないような要領の悪い人に、この著者の作品をお奨めする。
無論、主人公達が様々な障害を実力と信念と僅かばかりの援助で
(これすらも本人達の行動に起因するのだけれど)
乗り越えてゆく様は痛快である。
半径5mの人間関係だけで人は生きているわけではない。
何を思ったかではなく、行動により信頼の輪が築かれ、広がってゆく。
−やらぬ善より、やる偽善−
彼らを幼稚と呼ぶか、愚直と呼ぶかはヒトそれぞれ。
ついで実体験からいうと、第一線級のスゴイ研究者だが、
唖然とするほど子供っぽい人〜反論されるとむくれる、
人の話を途中で遮る、気にくわないことはしない、人参嫌い…etc
〜は結構居る。(最期のは関係ないか)
技量というか才能と人格の成熟にあまり相関はないようだ。
想定外で起こるからアクシデント。
人間および人間に作られた機械に100%は無い。
伝統があるとか権威的な組織では、
かけるコストのうち安全が後回しに
なりがちなのは某乳業・菓子会社の例を見ても明白。
なおアクシデントに遭遇した場合、
実行可能でより被害の少ない選択肢をするのが
現場に居合わせてしまった者の努め。
さて、彼らの内面への言及は少ないけれど、
ちょっと前までは、単に危険というだけではない
”殺し合い”をしていた訳だから、
その内に抱え込んでいる闇の深さを想像すると....。
彼らは行動によって心の闇に対抗しているのかなと
勝手に理屈をつけながら、(大きなお世話かも知れないけれど)
”私は”わくわくしながらページを捲っている。
ひとつ不満をいえば、権威をカサに着た小役人は
もっとひどい目に遭えばいいと思う(つい私情が。)
ところで書評って何のためにあるのだろう。
自分が気に入るかどうかだから、
他人の感想はあまりアテにならないとは思うのだけれど。
実際、ベストセラーでも自分に合うかどうかは、
読んでみるまでは判らない訳だし。
つまるところ、読んで自分で判断するしかないと。
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