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少女のような軽やかさと無邪気さでもって男の人たちを虜にしてしまうママ。自由奔放に生きているような気がするけれど、実は自分の周りに起こることに、奮闘している。それに気づき始めた娘の話。
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みんながママのことが好き。綺麗なお母さんを取り巻く全員が、素直にママを想う姿を見て、その中の伏見さんのことが好きないずみもなんとなく納得していく。突拍子もない行動を取るママに翻弄されながらも大学生のいずみは成長していく。
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井上さんの諸作品とは毛色が違って、コミカルで緩い感じが心地いいです。ママやいずみをはじめ、登場人物みんなに愛すべき点があって、可愛い話です。
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面白かったー。おかしな登場人物たちのゆるゆるな感じに、ゆるゆると救われていく主人公のいずみちゃん。ともすると無神経なムカつく女になりそうなママを、伏見さん達おじさま軍団が無条件に容認していて、なんとなく許されてしまう。何せシブかっこいい伏見さんの想い人がママなのだ。素敵な人の好きな人がイヤな女なはずないじゃない。
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今の私は照次郎みたいな人がタイプだけれど、
二十歳くらいの頃は伏見さんみたいな人が好きだったような。
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ちょっと(というかすごく?)不思議なママを中心に、主人公も含めその周りの人たちが振り回されたりなんだり…?なんか、よくわからないけど、なかなかおもしろかった。
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こういうジャンルあるなと思った本。
女の子っぽい気分になりたいときに読めばよいかも。めったにないが。
そうでないとき読むといまいち遠巻きになってしまう感じ。
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母と娘ってこうだよなあと思う作品。友達のようで、分かり合えなくて、それでも彼女たちは「家族」であり続ける。
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自由なママ。「のほほん」で「無」…。
パパの困った死 を知った時も取り乱すことなく、
取り仕切った後、ひたすら眠っていたママ。
買い物好きで、パパの絵をすぐ売っちゃうし、
美術館に出入りする取り巻きおじ様たちとデートしちゃうし…。
頑固でナイーブな娘のいずみは、
そんなママの行動にいらつき、呆れ、反発しています。
しかも、大好きな伏見さんは、ママに夢中だし
ママの感情は、あやふやなままですが、
なんとなく共感できる気がします。
いずみが、そこを推し量りながら柔らかくなっていくところが
いいなーと思いました。
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開いた時、大きめの活字と上下の空白に面食らう。絵本みたい。絵はないけど。
内容も、ヒロインは20歳だけど、もし中高校生なら少女小説でも通りそう。
高名な画家のパパは5年前に亡くなり、パパの絵を展示した美術館の番をしながら、
美しいママ(60)と、下宿人のおじさん(68)と暮らす女子大生のオハナシ。
下宿人のおじさんへの片思いとか、幼馴染のBFとか、ママの取り巻き連中とか。
パパの愛人だった人との絡みとか。ユーモアをまぶして、少しだけ切なく。
ドロドロではない、さらりと軽い、キレイな物語。
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いくつになってもまるで少女のように振舞う自由なママ。
そんなママを見る娘の視点で書いてある、ほんわかとした作品。
実は結構内容はシビアなところがちょっと怖かったり・・・・・;;
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ぶっ飛んでるくらいのほうが、よっぽど人間らしい。
だから好き!
女神なママもいずみちゃんも伏見さんも。
ピースフルです。
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この続きが読みたいなって思った。まあこのまま続いてもママたちの秘密は解決することがないと思うけど、それでも読みたいな。
そう思うくらい登場人物が魅力的。みんな無邪気で、どこか不器用で、私をふんわりと優しい気持ちにさせてくれた。
この本に出てくるママは、私は強い人だと思った。しかもどこかうちの母に似ている・・・(笑)
「人生たまには、ものすごくならないとね」このゆるーい感じ、好き。
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「誰よりも美しい妻」、「しかたのない水」に続く三冊目の井上荒野。
前の二作は読後に胃の辺りがずっしり重いというか、胸の中がざらつくような印象を残したが、これはまるで違う。少女小説めいた軽やかな文体で全体的な雰囲気も明るい。
ふわふわした母親毬子としっかり者の娘いずみ。作品はいずみの視点で母や周囲の人々、そして亡くなった父親についての物語を綴っていく。
気楽で何も考えていなかったように見える毬子も、実際は彼女なりに現実と戦っていたんだなと思った。その方法が他の人の「常識」からすると突飛な方法すぎるだけだ。
もしかしたら彼女にとって一番恐ろしいのは、「パパ」との繋がりが完全に薄れてしまうことなのかもしれない。そのためなら、なりふり構わずあらゆるものを利用してしまうのだろう。
冷静に考えると状況は決して明るいばかりではない筈なのだが、作品自体が外に向いているので読後も爽やか。また、取り巻きの男性たちのコミカルなやりとりが面白かった。
しかし同じ作家でこうも違う印象の作品を読めると嬉しい。また別の作品も手に取ってみよう。
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生活感のしない母親と、その三人の男友達。
ふわふわしているけど、しっかりした物語?丁寧な印象。
結構、この雰囲気は好き。
「タタド」を思い出す。
こういう物語にちゃんと感想を書けたらいいなって思うのに。