投稿元:
レビューを見る
昨年のリーマンショック以降「100年に一度の恐慌」と喧伝されて、現在もなお不況のまっただ中にあります。先日米連邦準備制度理事会(FRB)が景気底入れ宣言をしましたが、なお予断が許されない状況にあります。
今回の恐慌の原因の一端を担った巨大証券会社・投資銀行「リーマン・ブラザーズ」。包括利益が4000億円もありながら破綻したその裏には「利益の質」があったとみるのが、公認会計士、税理士で、原価計算の現場に精通した著者林氏の見地です。
前作および前々作のシリーズ同様、小説によって会計や原価計算、財務などを分かりやすく解説していますが、本書の中で現代企業の抱える諸問題に対する著者の強いメッセージが感じ取れます。本書のキーワードとなっている「利益」と「儲け」。利益とは何か?儲け(キャッシュ・インフロー)とは何か? 本書でこの違いを体得することで、真に“強い”企業に生まれ変わることでしょう。
現在の世界的大不況は「利益中心」の価値観が引き起こし、今企業が求められるのは「利益の意味」。
いわゆる「ハケン切り」の問題も、本書で説明される「固定費と変動費」の関係をよく理解し、「利益の意味」を問いただせば、解決の糸口が見えてくるのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
Podcastのブックラリーで知る。
財務三表からだけでは分からないキャッシュ創出力について知りたい。
投稿元:
レビューを見る
前々作、餃子と高級フレンチでは…に続く会計に関して分かり易くストーリー仕立てでまとめられた一冊。またもアパレル会社・ハンナを襲う経営問題。他社のM&Aの分析や、TOCから見た仕掛在庫圧縮による、キャッシュ捻出によるキャッシュフロー改善、利益の持つ意味、良い利益と悪い利益とはを分かり易く説明。言葉の意味(解説)にやや足りない点もありますが、生きた会計とは何ぞや、が分かり易く表現されています。
投稿元:
レビューを見る
再び経営の危機に陥った会社をどう立て直すか。シリーズ第3弾。工場には現金が眠っていることに気づき、モノやおカネをスムーズに流すために工夫をする。棚卸しや仕掛品、在庫回転率についてがよくわかる。ちょっと難しくて??のところもあったから、もう一回読んでみよう。
投稿元:
レビューを見る
「餃子屋と高級フレンチ」シリーズの第3弾です。今作もストーリー仕立てで面白く読めました。
今回は、キャッシュフローの重要さについてわかりやすく説明されています。この3作は、管理会計をどのように実践すべきかを物語に絡めて説明しており、ためになります。
投稿元:
レビューを見る
「餃子屋と高級フレンチ」では固定費と限界利益率による損益分岐点売上の分析が行われたが、今回は固定費を圧縮した場合の、損益分岐点売上の動きについてという動態的な分析があった。それに加え、Jコスト理論という、在庫を圧縮することによる現金使用量の2乗での削減効果について記載があった。物語は由紀がすっかり成長していて、初々しさが無くなった分だけ男性読者としては面白みが減じたように思う。
投稿元:
レビューを見る
急逝した父の後を継いだ女性社長が会社内の問題、特に製造工場の問題・課題について悩み・解決して会社の業績向上に頑張っていくストーリーが読みやすい。 会計資料に隠された真実を見極めることの重要さと、そこから見えてくる問題点の改善など、数字をもとにしながらも数字に惑わされないようにするための事がわかりやすく書いてある
投稿元:
レビューを見る
堂々のシリーズ3作目。今回も物語+管理会計について分かりやすく楽しく読める内容になっている。
利益ではなくキャッシュフローの重要さが書かれている。
今のところ、林さんの作品に外れはないですw
投稿元:
レビューを見る
内容はある赤字の服飾品メーカーの経営をめぐって、
女性社長が様々な助言や様々な意見を聞き、悩みながら解決していく物語となっています。この本のポイントは「仕掛品」に費やしているキャッシュフローの重要さです。
P/Lだけで判断しがちな儲けですが、キャッシュフローの観点から見たときにどうなるかということを物語をつかって、理解しやすく説いてくれています。
私もP/Lはある程度実務で触れていますが、B/Sは良く分からないのが本音でして、入り口としていい機会になりました。
もうちょっと掘り下げてみようと思います。
投稿元:
レビューを見る
物語調でとても読みやすい会計入門書。
賃貸借契約書には現れない数字の話。
利益の定義など、興味深かった。
キャッシュフロー経営の意義なども興味深い
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第3弾。1を読みたいんだけど、こっちがあったので先に読んでみました。
親戚のしがらみが大変そうだよ、社長。現場と上の立場ってやっぱり違うし、それぞれで利害関係があるからな。一概に何が間違いとか言えないし。会議ってめんどうそうだな。会議未経験者なので、今が楽といえば楽です。下の特権?問題は次から次へと出てくるね。
手続が大変でも、必要な数字はきちんと計算しなきゃなんだね。キャッシュフロー計算者についてもうチョイ勉強してみたいです。私も。買収とか合併か。それこそ大変だよなー。あとリースについて触れられてて、へー!とか思いました。会計処理が変わったんですよね。ちょっと前に。資産、費用とかって全然違うものだと思ってたけど、表裏一体なところもあるんだなとか。繰延資産とかも形を変えた費用だからね。
社長の成長がすごいよ。
投稿元:
レビューを見る
管理会計を流行りの小説仕立てて概説していくシリーズ第三弾。読者はアパレルメーカの経営者の視点で、平易に読み進めることができる。電車の中でさらりと読める内容の軽さ。面白いです。
投稿元:
レビューを見る
「管理会計」の基本を学ぶ本シリーズの3作目。
一作目は導入編。二作目はITをからめた実務に即した実践編。本作では応用編となると思いきや再び「会計の基本」に戻っての説明が中心となる。
しかし、最終には新しい会計理論等の紹介もあった。通常ではなかなか理解しづらい概念も物語の中で上手く表現されているのでとてもわかりやすく学ぶことができた。
中でも実際に工場に行って工場の視察をするシーンでは本当にその場で工場を見学し、かつ見るべき視点がまとめられて説明されており自分が実際に行った錯覚さえ覚えた。
本シリーズはただの会計の知識に留まらずそれをどのように実際に活用していくべきかまで迫った良作シリーズだと感じた。次回作については不明ではあるものの形を変えた作品も本著者には期待したい。
投稿元:
レビューを見る
会計学を具体的な経営活動によって解説している。
とてもわかりやすい本だった。
でも、実務的ではない。
投稿元:
レビューを見る
前2作の引き続き、会計の基本をストーリー仕立てで描く本。
2作目が面白かったので3作目も続けて読んでみましたがこちらもおもしろかったです。
新たな登場人物、コンサルタント会社出身の従兄弟の振る舞いや、M&Aするべきかどうかなど。経営危機に3度陥り、銀行の融資引き上げ期限までに収益を向上させるかどうか、ストーリーとしても面白く読めました。
コハダと大トロの話は1冊目の「餃子とフレンチ」にも出てくるので、なんでこのタイトルなんだろう?と思いましたが、利益を考えるためには粗利だけではなく資金回転率を考えて在庫を減らす事が必要、という例えとして出てきました。1冊目の本では概念として出てきたのを、実際の経営問題に当てはめて考えると、という感じなので具体的でわかりやすかったです。
が、基本、製造業を元にしているので、在庫概念がない業態でのストーリーだと私にとってはもっと身近なんだけどな~。
本編も面白かったですが、一番印象に残ったのは著者の冒頭の言葉、「利益とは何か」についてもう一度考える必要があるという点。
1990年代、過剰人件費に悩まされていたメーカーは正規社員を非正規社員に切り替え、固定費を変動費化していった、が、これが結局体質を劣化させたのではないかということ。
従来の会計理論では説明できない事は沢山あり、表面的な会計理論に惑わされない会計力が必要なのだ、という言葉は重みがあるなーと思いました。
何が利益の源泉なのか、どこをカットするべきでカットするべきではないのか、単純な数字だけだとわからないってことですね。肝に銘じたいと思います。