紙の本
カディスの赤い星
2021/10/30 20:32
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公がついにスペインへ。危険につぐ危険を乗り越える姿はPR会社の社長というよりも警察官やSPのようで、ちょっと不自然ですが、そこは気にしないようにしてとにかく続きが気になって仕方がなかったです。テロを阻止するために命を懸けたある人物には胸を打たれました。
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本の内容には関係ありませんが・・・1月3日BSJでカディスの赤い星ギターコンサートが放送され、ステージには逢坂剛氏所蔵のサントス・エルナンディス(1936年製)が飾られていました。氏自身もギターを弾くというフラメンコ通。
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20年くらい前の読了?歳とったわ・・・
逢坂氏の出会いがこの作品、広告業界の出身ならではの内幕話などリアリティに富み、後半スペインに渡ってからはスピード&アクションが加速して、ラストは怒涛の展開!
時がすぎても色褪せない傑作です、主人公の恋が切なかった。
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一介のPRマンがスペインの内乱に巻き込まれていく話。
上巻にくらべて、下巻のほうがスピード感があってよかった。
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スペインと日本をギター一本が結ぶ、壮大なハードボイルド。
まず細かさに驚く。スペインはヨーロッパの中ではイスラム教の影響が色濃く残る異質な国だというのが、現代に生きるわたしのイメージだった。だが自由の国として歩むようになったのはつい最近だと知ったときのまず、歴史的な面白み。そして日本からスペインへ移動してから無茶苦茶とまで言えるような主人公がぶち当たる壁の冒険性。そこにハードボイルドには欠かせない美女もからんで…。大人な雰囲気もしっかりとあるというか、冒険性の多少のルパン的な子供っぽさとそのほかの大人の雰囲気が絶妙にミックスされているのだ。
特に後半、スペインへ行ってからの物語の終息までの展開が怒涛。スペイン中を飛び回り読者は本書を読むだけでスペインを多少なりとも知ることが出来る描写も楽しめる。
ただ、なんていうか大人の小説なのだ。盛り上がり方も冒険性を通して子供っぽさがあるのだが、逢坂さんの文章がダンディ。
北森鴻は楽しめるけどこれを楽しむにはまだ年齢が足りないのかな、と思ってしまった。
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(上下あわせた感想)
上巻では舞台が日本。PRマンが顧客である楽器会社の依頼、これもスペインのギター製作者の依頼なのだが、によりサントスということしか分かっていない人物を探すことから始まる。
上巻は何か進行も遅く、ところどころにある少し間の抜けた冗談にも若干興ざめの感もあるのだが、下巻に入りスペインに舞台が移ってからは話しがフランコ総統暗殺になると話しが一気に展開し、テンポも早くなる。 一気に読める。
ただお気に入りの登場人物が居ないので好感を持つ感じではない。
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伏線も展開も結末も、全体的に浅い印象を受けた。終盤、隠されていた真実が次々見えてくるシーンも想像の範疇を超えなかったのが残念。スペインでの過激派との攻防は純粋に楽しめた。
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初逢坂剛。1986第96回直木賞作品。スペインに魅せられた逢坂剛のハードボイルド作品。作家になる前10年前に書きあげた実質処女作ということらしい。
「カディスの赤い星」を追ってスペインに渡り、反体制集団のフランコ総統暗殺計画に巻きこまれる日本とスペインを舞台に展開されるドラマ。
テンポとしゃれた会話、何よりスペインへの思い入れが楽しい。いつかのんびりと1ヵ月くらいまわろう。
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そんなに何度も同じようなピンチに見舞われるなんて…と思わずにはいられなかったけど、通信手段が発達していない時代のミステリーはやっぱりおもしろい。
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登場するスペインの各土地にはすべて回ったことがあるが、明らかに現地取材を経て書かれている。歴史的背景や当時(1985年頃)の社会状況についても良く調べられている。登場人物の繰り広げる物語にはちょっと漫画的なところもあるが、背景に感じられるリアリティがすごいので、成長し過ぎた大人が読んでも十分に楽しめる。
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文句なしに超一級のエンタメ小説。著者の実質的処女作だけあって、スペインへの愛情と楽しんで書かれていることが伝わってくる。
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サントスとダイヤが埋められたギター「カディスの赤い星」を追ってスペインに渡った漆
田は、ギター製作家ラモスの孫娘・フローラが属する反体制過激集団FRAPのフランコ
総統暗殺計画に巻き込まれる…。スペイン内戦時の秘密を軸に、日本とスペインを舞台に
展開される、サスペンスにみちた国際冒険小説。第96回直木賞、第40回日本推理作家
協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞受賞作
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いや〜(●´∀`●)ノ面白かった!
上巻は日本が舞台で「サントス」という人探しがもっぱらやったけど、下巻の舞台は主にスペインで、内容もガラッと変わって、めっちゃハードボイルドε=(ノ。・`д・)ノ
主人公の漆田さん、命かけすぎー!!
一体どうなるのー?って、先が読めなくてハラハラしました。
最後はちょっと悲しい結末があったけど、読み応えあるお話でした。
読んでいる間のイメージは、西島さん&真木さんでした(*´艸`*)
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主人公の漆田亮の洒落た冗句が面白い。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou1903.html
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単行本で発行された直後に購入し、一晩で読んだ記憶が残っている。この作品がきっかけで逢坂剛にのめり込んだ。新装版を改めて読み、やはりおもしろいの一言である。