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各界で活躍する有名・著名人たち24例+この本の著者というかインタビュアーの江川さんの父娘関係を赤裸々に述べている本です。
どうしても親子関係というと息子と母、娘と母という関係がクローズアップされます。
父親というのはどうしても影が薄い…。
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12名の著名人の父娘関係はどうだったか?インタビュー本。
父娘関係って本当にそれぞれ違うんだなと思った。
うちは普通とか普通じゃないとか思う方がナンセンス。
みんな違って、それでいいんだ、と思った。
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どこかの書評で見かけ、”父と娘”の文言につられてゲット。芸能人ないし著名人に対する興味が、個人的には加速度的に減退している昨今。本作で取り上げられている面々も、殆どにおいて、名前から興味を喚起されることはない。そして内容も想像の域を出ず、結局自分の親子関係は、自分の人生経験などを総動員して、無い知恵を絞って作り上げていくしかない、ってことが改めて実感された次第。
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読了しました。
■なぜ手に取ったのか
私は、思春期真っただ中のムスメが二人いる父親です。
特に仲が悪いとかはないのです。
パパ友と娘に対する父親、父親にとっての娘という関係を話すといった、なかなかない機会を多く持ってます。
そんな機会もあって、異性だけど血縁関係のあるという人間的な関係性や、異性ゆえ悩むのか、それとも子どもとして悩むのかということも気になるのですがが、どちらかというと前向きにより良くできないかという思いを持ってました。
そんな気持ちもあり、「父と娘」に関する本をネットで検索し、著者があのフリージャーナリストの江川紹子さんだったので、とても興味がわいたためすぐに手に取りました。
■何が語られていたのか
著者が、21人の娘、3人の父親のインタビューをして、著者がその人目線で父と娘の関係を描き出す内容である。
インタビューされる人は、私の年代(1975年生まれ)にとっては、とても有名な方ばかりで、オリンピック選手、女優、作家、政治家など多様な人選であり、その人の父親はどんな人だろうと想像してしまう著名人ばかりである。
本書は、著者のテイストで4つのセグメントに括られている。
①「理不尽な父親と向き合う」
いわゆるザ、昭和あるあるの父親像である。
②「父の背中が語ってくれた」
いわゆる無口な父親や、自分中心の父親像である。
③「素直に父と呼べなくて」
良いも、悪いも娘に距離感を感じさせた父親像である。
④「大好きな父のあの言葉」
今は好き、昔から好きな父親像である。
そして、もう1つのセグメントととして、
「父親からみた「娘」という存在」という父親目線の娘像が記載されている。
いずれのインタビューも、冷静で温かい眼差しをもつ著者らしい、
書きぶりが滑らかにページをめ来ることができます。
さらに、こちらも著者らしい、真を貫くシャープな視点が、様々考えさせてくれる
機会を醸し出してくれます。この点はさすが。
一人一人、丁寧にまとめられ期待以上の内容で綴られていました。
■何を学んだのか
登場する人物は、私の世代(1975年生まれ)より一回り違う方々が登場します。
(発刊は2006年)少し時代は異なると思うようなエピソードがありますが、時代に変わりなく、まさに十人十色の父と娘のことが書かれていました。
当時は当たり前だったのだろう、その環境で育ち大人になった娘が振り返って、良かったこと、悪かったことが書かれていました。
手に取った理由の一つが、異性である「ムスメ」という存在のあるいみ特殊な関係に興味がわいて手に取ったわけであるが、確か「父と息子」という関係にはないと感じられる関係性があることを感じました。
父親が生きていく中で獲得していっった「女性像」「母親像」「嫁との関係」が影響していることが如実に表れている。
当たり前と言えば、当たり前なのかもしれないが、娘の成長に影響している。
4つのセグメントに表されているタイトルを改めてみると、父親が、「人として」見せる姿と、「社会の中の男」として見せる姿の二面性があると感じられた。
そこに父親と娘という特殊な関係が成立する感じたのである。
単純にジェンダーとか、バイアスといった物差しでは語れない関係性である。
他人の女性ではなく、血縁のある女性=娘であるということである。
私自身、読了し本書にあるようなことをやってみようとか、取り入れてみようと
思わなかった。
なぜか。
それは他人の生き方だからである。
逆に、しっかり今のムスメとの関係を大切にしていきたいと、著書に触れることで
強く感じることをを得ました。
本書で「父は大好きです」と、屈折なく語っていた娘の父親がとても羨ましいと
思いました。
父親と娘の関係は、どんなことがあっても、そちらかが亡くなっても変わらない
関係性であることについて、深く感じました。
■どう活かすのか
私のムスメ二人との、これまでの関係、今の関係、これからの関係を大事にしよういう気持ちにさせてくれる本でした。
■どんな人にお勧めなのか
過去も今もこれからも父親と娘である人、父親と娘を研究されている人、家族のあり方に興味を持っている人にお勧めの本です。