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タイトル/『空色海岸』
巻数/第2巻
著者名/山田南平(やまだ・なんぺい)
出版社/白泉社
連載/「別冊花とゆめ」連載中
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<主な登場人物>
桜井朝(16)・・・
海が大好き。素直で人見知りを一切しない、ありえないぐらい善良な女子高生。陸のことが好き。
田中天人(16)・・・
朝の同級生。ビーチコーミングが好きで、海辺で拾った貝ガラやガラス、メノウなどでアクセサリーや雑貨を作るのが得意。朝に「師匠」と呼ばれている。朝のことが気になる。
田中陸(25)・・・
天人の兄。朝と天人が通う学校で、住み込みで事務員をしている。明るくアクティブなサーファー。
佐伯満(16)・・・
ひねくれものの女子高生。不登校気味。陸の死んだ妹に似ているらしい。陸のことが好き。朝の恋敵?
吉岡杏梨(16)・・・
朝のマブだち。美少女だけど、女子に嫌われるタイプ。『紅茶王子』の茶子とアッサムの娘。
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<あらすじ>
陸から海で妹の「洋子」が死んだことを聞いてしまった朝。兄弟の悲しい過去に触れてしまった朝は、「自分にできる最善のことをしよう」とがんばる。
一方、「佐伯と仲良くしてほしい」と陸に頼まれた朝は、ビーチコーミングやフリマに誘ったり、いろいろがんばるけど、会えばケンカばかりしてしまって、なかなかうまくいかないみたい。。
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あらすじを書くのがしんどいぐらい、1巻から進展がない。唯一変わったことといえば、朝とミチルの仲が、イイ意味でも悪い意味でも親密になったことぐらいか? 後は、大して気にもならない「兄弟の過去」の謎を孕みつつ、ひたすらビーチコーミングして、アクセとか雑貨作ったりしてキャーキャー騒いでるだけ。恋の進展も一切ありません。
・・・ええと、山田先生はいったい何がしたいんだろうか? ただひたすら、自分がハマってる(ハマった?)ビーチコーミングの面白さを伝えたいだけなの?? 先生の知識量と勉強熱心さはものすごく伝わってくるんだけど、自分の趣味について書きたいなら、エッセイ漫画でも描かばいいじゃんか。
あとネームのゆるさは何とかならんものか。言葉が少ないというか、先生自身の中だけでストーリーが盛り上がっちゃってて、こっちがついていけなくなる場面がしばしば。そのせいで、朝の気持ちが伝わりづらいとこが結構あったりして、もったいないです。まあ、気持ちがわかったところで、あんなに善良な人間はそうそういないから、感情移入は難しいけど。
な〜んか、全体的に、いくえみ綾の「I LOVE HER」臭がするのは気のせいだろか? 1巻後半・文化祭シーンの陸とか、すげー央人とカブるんだよね。思わせぶりな態度取るとことかもソックリ。陸が「ミチル(佐伯さん)と仲良くしてやってほしい」って朝に頼む場面も、央人が花ちゃんに「西脇(艶香)と仲良くしてやって」って頼む場面とかなり雰囲気似てるし。朝と佐伯ミチルの関係も、花ちゃんと艶���の関係に激似だすよ。