紙の本
あの日のこと
2017/10/18 05:42
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投稿者:MEG - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終えてあの震災の日のことを思い出した。
立っていられないほど家が揺れたこと
停電で真っ暗だった夜のこと
ろうそくと反射式ストーブのあかり
ラジオの音
ラジオでは被害の大きさ、亡くなった人の名前、避難場所の情報ばかり流していたけれど、もしかしたら少しチューニングを変えていれば、DJアークの声が聞こえていたかもしれない……そう思った。
紙の本
震災ものだけど、、
2017/04/23 11:40
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投稿者:RASCAL - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みづらかった。分かりにくかった。霊魂とか、死者の声とかは、基本的に生きている人のためのもの。多くの人が死んでしまったという事実も、だからどうあらねばならないかということも、所詮は生きている人が受け止めなければいけない問題。あの震災の直後、確かに我々は現実を重く受け止め、日本人として何をすべきかということを考えていた。その気持ちを風化させてしまってはいないか。そういう話だと思って読みました。全然違うかもしれないけど。
紙の本
想像ラジオ
2016/04/22 18:42
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投稿者:かな - この投稿者のレビュー一覧を見る
心で読む本ですね。想像する世界に繋がること、誰かと繋がること、誰かの想像に重なってしまうこと、文章を読んでいるのに現実との境界線があやふやになって涙が止まりませんでした。
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独創的である.伝えたいことも届くが,なぜか響かない.私が薄情な人間だからかな.
以下あらすじ(巻末より)
深夜二時四十六分。海沿いの小さな町を見下ろす杉の木のてっぺんから、「想像」という電波を使って「あなたの想像力の中」だけで聴こえるという、ラジオ番組のオンエアを始めたDJアーク。その理由は―東日本大震災を背景に、生者と死者の新たな関係を描き出しベストセラーとなった著者代表作。
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深夜2時46分、「想像」という電波を使ってラジオのOAを始めたDJアーク。その理由は…。東日本大震災を背景に生者と死者の新たな関係を描きベストセラーとなった著者代表作。野間文芸新人賞受賞。
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想像で伝えるラジオ、あるいはこの小説そのもの。喪失を満たすのだ。想像してください。
「きれいごと」感は否めないけど、それでも理想を抱かなきゃ人は生きていけないし、これでいい気もする。良かったです。
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思い。
想い。
つながっていく、どこまでも。
目の前からあなたがいなくなっても。
いつまでも、ずっとどこかで、誰かが。
自分もそうでありたい。
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亡くなった人のことを思って悲しみ続けることは決して悪いことではない。悼み続けることを肯定してくれる感じ、涙が止まらん。
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ずっと読みたかった作品。賛否両論いろんな意見あるでしょうが…とにかく、作者は書きたかったんだよ。あの3.11以降、書かずにはいられなかったんだ。その想いは受け止めたい。
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もう一度読み直してから、再度感想をいいたいのだけど、いま思ったこと。
とても涙もろい私が泣くことがなかったのは、
淡々とした物語の流れだったからかもしれないし、
あの日のことをTVでしかみていなかったからもしれない。
時間は流れて、いつのまにか、あの日おこったこと、
夜も眠れなかった事、不安で不安でしかなかったこと、
ぜんぶがとおくなっていくのがとても怖くなった。
それと同時に時間が流れている事にとても安心した。
あの日いのちがきえてしまった人々のさいごに
ほんのすこしでもあたたかな一瞬が訪れてくれていたらいい
そんなことも生きている私には思う資格なんてないけれど
救うのも、救われるのも、すべては想像なんだなって
すとんと身体の奥におちていったお話でした。
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不思議な本だった。最初から意味がよくわらず追々明らかになっていく『想像ラジオ』。あの日の映像が浮かび上がり、杉の木上にさかさまに引かかっているDJアークが頭の中で真っ暗な闇の中で浮かび上がる。 ポロポロと読みながら涙ができるわけではなかった。だけどじんわりと心に沁みこむ不思議な感覚。読みながら自分がどう感じて良いのかが掴めず、ただただフワフワと読んでいた。
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2014年本屋大賞8位
東日本大震災で亡くなった一人の男が、想像の中だけで聞こえるラジオのパーソナリティとして、死者と生者に向けて自分史をオンエアする話。
第1章~3章まではどのように読んでよいものかわからなかった。被災地の人間でない自分が読んでもわからないのだろうか?と。
第4章になって、非被災地に居ながら震災の生々しい映像を見てPTSDとは言わないまでも少なからずショックを受けた三者三様の戸惑いに対する人それぞれの受け止め方について「想像してごらんなさい」という意味と「想像しかできないんだよ」という2つの意味が掛け合わさっているんじゃないかなぁ、と感じた。
暫くしてから再読してみようと思う。
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東日本大震災で失われた命たちが発する悲しみや想いを電波にした想像ラジオ。
死者たちが声を発していることになるんだけど、震災で亡くなった人たちの魂ってこんなにも穏やかなものなのかな?
どんな状況で亡くなろうと、死ねば諦めがつく?
私はもっと苦しい声がたくさん聞こえてきそうな気がした。
本の中にも書いてあったけど、実際に死者の声を聞くことは出来ないけど、聞こうとして耳を傾ける時間は必要だと思う。
たとえそれが自己満足だとしても。
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正直これは評価が難しいなぁ。DJスタイルってのは斬新なんだけどそのせいで話し言葉すぎるし、結構話がどんどん発散していくので読書という感じはあまりしなかった。話し手とリスナーが想像で繋がるという発想も斬新過ぎて、そこらへん自分でうまく消化できてないのかとも思う。でも実際本を読んでDJを想像するので、この読書自体がすでに自動的に想像ラジオになるんだよな。このあたりの設定は絶妙だと思う。
他にもいいところがいろいろあって、例えばこのスタイルだからこそ被災者と向き合うというシリアスなテーマにも取っ付き易くする効果もある訳で。
本屋大賞ノミネート作品と言う事で読む前から期待値が高すぎたかもな…
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先にレビューを見てしまっていたので、内容がある程度わかってしまっていたからなのか?
自分が直接に震災の被害を受けていないからなのか?
あまり心には響きませんでした。DJアークが軽すぎて、震災で亡くなってもこの程度なの?と疑問を感じてしまいます。
読む人によって印象が異なる作品と思います。