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新しく辞書を作る話。
堅苦しいテーマだけど、ユーモアを交えながらも、一つ一つは短い文章で書かれているので、あっと言うまに完読。
日常で使っている言葉をまとめたものが辞書であって、辞書に書かれていない言葉使いをしても、それは間違いでは無いかもしれない、って所で言葉の難しさや奥深さを感じた。
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じんわりと良かった。
人は言葉っていう手段をもって幸せだね。
言葉は傷つけるためのものではない。
だれかを守り、だれかに伝え、だれかとつながりあうためにある。
なんかあったかい気持ちになった〜
そして辞書編集部。
目指すところが同じだと人ってこんなにひとつになれるんだと思った!素敵!!
まじめさんの話す日本語が好きだった(^^)
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ゆっくり物語が進んでいったり、一人一人がとても大切に描かれていたり、読んでいて心が温かなる文章。
それぞれの成長がとても励みになる。特に西岡さんが仕事に打ち込めずに悩む姿などとても共感できる。壁を打ち破り、辞書に寄り添う西岡さん、かっこよかった。
H27.6.22~6.26読了。
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辞書作りというコアな世界に浸れる一冊。
辞書作りの長い時間と主人公を中心に人生ドラマの展開が面白い。物事を深く追求することの大切さ面白さが感じられた。
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2015年10月17日〜2015年12月10日
時間かかりました。分からない単語や名文などが多くたくさん調べ、この本で知ったことはとても多いです。
馬締と香具矢、西岡と麗美、岸辺と宮本
このペアの雰囲気が最高である。
ようするに、お似合いということだ。
このようなお互いの雰囲気が合う人とわたしも付き合ってみたい。
『大渡海』
辞書というものがこんなにもたくさんの時間、労力を使うものだとは知らなかった。
映画を先に見ていたのだが、やはり映画よりも本の方が雰囲気などが全て伝わってくる。
玄武書房の辞書編集室の壁の色、匂い、これらのものが全て努力を表しているのも想像できる。
辞書の紙質の表現が本物を確かめたくなるような文であったため、実際に触ってみた。
ぬめり感、透け感全て納得した。
辞書の紙が薬の紙に使われていることも驚きだった。
わたしのお気に入りのシーンがある。
それは、岸辺を宮本がエレベーターで初デートに誘う部分である。あの、恋が始まりそうな感覚がこっちにも伝わってきたからだ。
思わず読みながら微笑んでしまった。
わたしも香具矢のような女性になりたい。
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言葉を大切にする。どれだけの人が実践できているだろうか。言葉は人と人との間で交わされる気持ちのぶつけ合いだ。意味を理解し大切に付き合っていきたいと感じた。
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やっと、、やっと読み終わった、、、
途中で積読にしてしまい、もう何年越しか、、、
辞書作りの本初めて読んだなあ。
三浦さんは高校生の頃から好きな作家さん。
読んでいる最中は「風が強く吹いている」とかの方が好きかなって思ったりもしたけど、
結局またしても最後は泣かされたし、
読み終わったあと、もうこの世界のみんなに会えないのかあと寂しくなりました。
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馬締光也、林香具矢、岸辺みどり、荒木公平、西岡正志、松本先生、佐々木さん、タケさん、トラさん
流石「本屋大賞作品」。取上げた題材の奇抜さ、登場人物が織りなす人間ドラマに素晴らしさを感じた。
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受賞や映画化のニュースもあったけど、辞書編纂が舞台というのがなによりずっと気になっていた作品、晴れて文庫に入ってようやく読むことができた。期待に違わぬおもしろさで一気に読了。
辞書づくりの申し子というべき人物の熱さが周囲も巻き込んでいく様子は青春小説で、各自が迷い悩みつつ自分の持ち場で力を尽くす事を考えて立ち働くさまはお仕事小説、「辞書編纂が国家事業ではなく個人や企業の仕事である意義」など硬派な思いもさり気なく織り込まれて、辞書編集や言語学徒のディープな世界が一般の読者にも共感してもらえそうな心強い物語。
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とある出版社の辞書編集部を舞台に、一冊の新しい辞書を完成させるまでの道のりを描いたお話です。
名前のとおり生真面目で不器用で、でも言葉に対する情熱とセンスを持った馬締光也、その先輩で軽薄だけど憎めない西岡、辞書の編纂をライフワークと定めた学者の松本先生、先生と共に辞書編纂一筋の編集者で、退社後も仕事を手伝う荒木、事務員の佐々木さん、若手編集の岸辺といった編集部メンバーに加え、たくさんの学生アルバイトや執筆協力者、社内の関連部署や様々な取引先のチームプレーで、長い長い時間をかけて、辞書が形になっていく様は、地味でありながら感動を覚えずにはいられません。
馬締と、その下宿先の大家の孫娘 香具矢をはじめ、何組かのラブストーリーも微笑ましいです。
先に映画化されたものを観ていましたが、それによって面白さが減ることもなく、小説はしっかり小説として楽しめました。
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この世界には毎秒単位で消えていく言葉がある。
だから、辞書の果たす役目は大きいのだと思う。
時代と共に生まれては消えていく言葉。
それを私は愛しいと思うし、大事にしたいと思う。
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辞書を作るというだけの話なのにとても面白い本でした。
木訥というか、ぶっちゃけ変わり者の主人公も良いのですが、辞書の編集に関わる周りの人達の変わっていきようがとても良かったです。
文庫の背表紙にあるあらすじとはちょっと違った色合いの内容ですが、特に読書好きな人なら相当に愉しめるんじゃないでしょうか。
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辞書編纂に携わる人々を描いた小説。とにかくおもしろくてぐいぐい引っ張られてあっという間に読み終わりました。 途中辞書編纂を「金食い虫」と渋い顔をする会社側との駆け引きで辞書編集部を離れることになった西岡が後に残る馬締や辞書編集への思いを語るくだりにじんときました。 文庫に特別収録された馬締の恋文は難解(笑)
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2015.4.25読了。辞書は完成品が当たり前だと思っていたので作る側の思いや熱意、工程など考えたことがなかったので楽しく読めました。
登場人物が個性的だけど、愛おしく、悪い人が出てこないところも良かった。辞書の見方が変わりました。
そして、所々に、しをんさんらしい笑える部分もある。
辞書を使うことが多い、10代の方が読むといいかも。出版社の辞書編集担当者の解説もすごく良かった。
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辞書を作る話。
本屋大賞受賞作。
文庫化を待ってました。
単行本の装幀が素敵だったので
そのままであってほしかったですが。
変人だけどいい人ばかりで
やっぱり暖かい世界。
ここまで情熱を捧げられるものと出会えて
それを仕事にできるなんて幸せなことですね。