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主人公の女の子が、父の再婚相手に面と向かって「あなたのせいで私は傷ついた」といったようなことを告げるシーンがあって、このことの意味を考えていた。お互い過去には触れずになんとなく許しあうこともできたはずなのに、主人公はあえてその道を選ばなかった。明確に相手を傷つけることで、自らの復讐を果たしている。ただし、ハンムラビ法典のように、相手から受けた傷以上のものを返さないように十分配慮しているのがポイントだ。なるほど復讐というものは、正しく使えば、行き場のない加害者の罪悪感と被害者の遺恨に一つの着地点を与え、健全な対等性を取り戻してくれるものなのかもしれない。
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「こんなのぜんぜん恋じゃない...」
志村貴子先生の新刊。
ちょっとフェチいジェンダーもの。
お母さんの話が好きです。勝手にしやがれ。
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父のゲイカミングアウトにより離婚した家庭の女子高生から始まるオムニバス形式の漫画
普通の思春期とかじゃない。デブホモの父。母の再婚相手もデブ。そして彼氏もデブ。そして主人公が変わる変わる。ほとんど親が離婚してる。そして娘は不倫しちゃう。もうむちゃくちゃ。各人の葛藤がよく描かれてる。
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志村先生の漫画はいつも性がテーマ。でもいやらしくない。かと言って小難しさもない。普通に重くて、普通に軽い。普通に酷い目に会うし、普通に救われる思いもする。潔癖になりすぎるところがある自分には丁度良いパンチ。
放浪息子と同じく、繰り返し読みたくなる一冊。なんか色々丁度いいんだよなぁ。続きは楽しみだけど、今秋って…!
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衝撃的!まゆちゃん!肉のお布団気持ちいい~!となるところ、かわいい。
お母さんの素敵な笑顔の話もほっこり。
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離婚した父親がゲイでかつ同棲しているところに家出しに行くというありそうでない非日常から話は始まります。彼氏もデブとかその辺りから話が展開するかと思わせつつ友人たちのエピソードに移っていきます。
地味目な女の子が不倫する話が生々しくて印象に残りました。
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オムニバスの短編集。
ちまちまと志村貴子さんをようやく読み始める。
綺麗事じゃない、人の関わりが描かれているなぁとぼんやり思った。
でもそれなのに、ひとつひとつの短いお話がどれも本当にまとまりがよくて、読後感が良い。
時系列が入れ替わるのも、キャラクターの視点ひとつでこうなるんだって発見するように読めるから楽しい。
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連作短編集。これだけたくさんの単行本を連発しているのに、それぞれが面白いから志村貴子さんはすごいな……!
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とても面白かったです。まゆこの思春期特有のモヤモヤした感情と父親の不倫相手のゲイの男の人との距離感がよくまたほど良い感じに色気が出ていたと思いました。
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表紙キャラクター「まゆこ」の家出を発端に、周囲の人物をひとりずつ描いていく作品です。
エピソードごとに主人公が変わるオムニバス形式をとり、各ストーリーの完成度は安心の質を誇ります。
一方でキャラクター同士が否定的な言葉をかけあう場面が多く、また、全体的に性に振り回される人物が多いので、そういったものが苦手な方には気分良く読める作品ではありません。
特に、まゆこはある性癖を持つキャラクターですが、好みに該当する人物を愛しているというよりは見下しているように感じられ、好感は持てませんでした。
好みが別れる面がある作品です。
作者の作風を理解した上で手に取ることをお勧めします。
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志村貴子さんの作品初読み。柔らかい印象の作風なのにヘビーな話をしている。オムニバス形式で「どうなるの?!」と思うと次の話になります。
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絵が力みのないうまさで見やすい。
親の離婚が共通の友達グループ。
どろどろしがちなテーマをさらっと描いているので読みやすい。
たくましい女子を描きたいのかな。
読み切りから連載に発展したということなので、2巻以降から話に深みが出てくるのかな?と予想。
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ブックオフで見かけて気になったので、レンタルにて。
娘の家出、というか切なさの理由が何とも……。
主人公だけでなく、1話ごとにころころ視点が変わるので、最初ちょっと戸惑った。
最終話の加賀さんは、ダメな大人の見本みたいな人。
「お父さんのこと大好きだけど
お父さんとはセックスしたくない
お父さんみたいな人とセックスしたくない」(P.179)
女子高生を性の対象に見るおっさんがキモいのこれだよ。
例え合意の上であっても、気づいた時女の子は絶対傷つく。
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先の松田青子さんのエッセイを見て購入。
久しぶりの志村作品、このふわっとした全肯定、いつもながらたまらない。
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志村貴子はずっと読んでみたいなーと思っていたので、新刊としてたまたま見かけたこれを購入。
主人公を中心としたオムニバス形式。(志村貴子に対する自分のイメージのように)登場人物たちは捻れた性を抱えているのだけれど、それよりも『娘』の家出というタイトルにもあるように、家族の形についての話という感じ。
全体的に叮嚀に話が作ってあったので、続きも読んでみようと思います。