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第五弾
ずっと続いている?
幽々庵と草の実荘での話、幽斎とその弟子・手伝い人達
寄場での不幸な人々、どうしようもない市井の人々の不幸
美馬の恋?を描きつつ
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内容(「BOOK」データベースより)
女房のおやすを亡くしたばかりの鞆吉が肝の臓を患い、施薬院幽々庵に運ばれてきた。鞆吉の子供四人を預かることになったお辰は、俄かに手狭になった養護院草の実荘の現状を目の当たりにし、ある思いを巡らせていた。一方、幽々庵の代脈美馬龍作に縁談話が持ち上がったのだが…。命の儚さ、市井に生きる人々の心の通い合いを細やかに描く書き下ろし時代小説、好評シリーズ第五弾。
4月29日~5月2日
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先月から、この今井絵美子氏の「すこくろ幽斎診療記」にハマってしまって、図書館で借りて読んでいる。
その図書館が、大阪のコロナ禍 赤信号が灯り、2週間休館である。
それでも、この本は、読み出したら、止まらない。
4話からなるのだが、繋がっているために、ついつい読んでしまう。
前巻の 妊娠中毒で、子供も死産で、帝王切開のおやすも亡くしてしまった鞆吉が、又お酒を飲み出し、肝臓を悪くする。
もう すこくろの施薬院ヘ運ばれた時には、後わずかで、手の施しようがない・・・残された子供達4人は、養護院へ。
そんな中、手狭な養護院を広げるには、・・・・横の納屋を2階建てにする案をお辰が、すこくろに提案する。
裕福な人の手で、土地を無償で、借りるだけでなく、そのまま、譲渡される。
昔は、奇特な行いをすれば、我身、そして、子孫へ繁栄すると思われていたからであろうか?
この本では、皆、貧しくとも、助け合っている風景が、毎度、描写されており、みなしごも赤の他人なのに、貰い乳をして育っていくし、無料で治療してもらう人達は、自分達が、出来る範囲で、手助けしている。
しかし、病人は、いつも、亡くなってしまう描写が、多い。
人生、今100年時代を考えるのと、コロナ禍での死者の数が、増えて行くニュースを見ながら、もっと、長生きして欲しい描写が、増えたらいいなぁ~と思いながら、2014年1月12日 第1刷発行の文庫本を読み終えた。