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勝手に『あまからカルテット』みたいな気持ちのいい友情の話を想像して読んだら、癖の強すぎる女子の友情?の話でした。笑 でもここまで極端じゃなくても、こういう人っているよね、とか、自分もボタンを一個掛け違えたらこうなっちゃうかも、とか、いろいろ考えてしまった。
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読書記録です。まだの人は読まないでね。
究極の「隣の芝は青い」ですね~。タメ息をつきながら見ているだけにしていれば良かったのに、女子会なんてするから…
ナイルパーチがどんなイキモノか知らずに読み始めたけど、最初に生態をバラすからどんなふうに登場人物たちが変化していくのかと思った割には「あ~あるある話かも」でした。もっとドロドロする?と期待…いや想像していた私が闇すぎる?!
元の場所には戻れなくても、人生こんなもんじゃない?というところに着地できるぐらいの経験は、誰にでも起こり得ることなんだと思います。
ただ、こういう感情のぶつかり方は、もっと若い間にやっちまったほうがいいんだけどね。
できれば心の軌道修正ができる10代のうちに。
遅くても人生の軌道修正ができる20代のうちに。
結婚適齢期がクリスマスケーキから大晦日になったとしても、30代ではなかなか変われないものだから。
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ブロガーとそのファンという繋がり。
なんかありそう。好きでブログを読んでいるのだから、共感するものがあるということでお友達になれそうだもんなぁ。
なのに、そううまくはいかず何だかゾワゾワする展開に。
ブログを読んで、相手の日常を把握したら何でも知っている気持ちになるもんね。けど、あまりにも相手に関わりすぎて恐ろしい。
同級生の友人とも距離のとり方がおかしくなってしまった栄利子だから、物事の捉え方に独特の癖があるのかな。
こういうことは、治すということもできないだろうし、常に自覚し続けるしかないかぁ。
他人との付き合いって難しいね。
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最近恋愛に関して、この人だと思う人にどうやったら出会えるのだろう、と思っていたけど、これを読んだら大事な女友達がいる、ということのほうが彼氏をつくるというよりも遥かにすごいことなのではないかと思った。 どうやったら気兼ねなく話せる友達ができるの?どうやったら長続きするの?とあったけど、つくろうと思うわけでもなく、長続きさせようと思うわけでもなく、女友達は気づいたらそばにいてくれていたものだ。それはありがたいことなんだな。
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本屋さんのダイアナを読んで大好きになった作者の作品。
期待をこめてワクワクしながら読んだけど、ダイアナの世界とは全く違うのでびっくり。
なんというか、救われないなと感じた。
人間関係や、自分という人間のあり方って、そんなに考えて考えて、考え抜いて、そのあげくに背負わなければいけないようなものなんだろうか。
とにかく重い。
えりこも翔子も、もっと肩の力を抜いて生きていけばいいのに、、、と思ってしまった。
でもそれは、自分には、絶対的な拠り所である家族がいるからなのかもしれない、とも思った。
えりこの母親が終盤でえりこに言うように、家族でない限り誰も、無償でなにもかも、自分が気にいるようにやってくれない。
そういう存在がいないと、小説の中の2人のように、ありのままの自分を肯定してくれる相手を探し求め、相手の全てを自分の思い通りにしようとしてしまうんだろうか。
家族でもない限り、相手の全てを理解し、受け入れ、そのままを引き受けて愛するなんて出来ないってこと、自分自身も”友達”にそこまで出来ないことが、2人には見えていなかったような気がした。
他人にそこまで期待できる2人はある意味純粋なのかもしれないけれど、、、
それでも2人の孤独が重くて、読み終わるまで窒息しそうな感覚に襲われた。
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ナイルパーチというのは、スズキ目の淡水魚。淡白な味で知られる食用魚だが、一つの生態系を壊してしまうほどの凶暴性を持つ、要注意外来生物のこと。
主人公は、東京育ちで家も裕福、容姿端麗、エリート商社マンの志村栄利子。
そしてもう1人、良く言えばのんびりマイペース、悪く言えば怠惰な暮らしを綴る人気ブロガー、おひょうこと丸尾翔子。
今まで、親密な友人関係を築いてこれなかった2人が偶然に出会い、いい友達になれそうだと思っていたのに、事態は思いもよらぬ方向へ向かう。
理想の親友となるため、相手を傷つけ、ストーカーのような行動もとってしまう栄利子。
なんとか穏便にフェードアウトしたい翔子。
栄利子の過去を握る圭子。
男性たちの鈍感さと既成概念。
家族との確執。
読んでいて苦しかった。
ナイルパーチを指して、放たれなければ、自分が獰猛だなんて気付かなかったのに。という言葉が心に残る。
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なんか物足りない感じだった
今までの著者の読後感が良かったので期待しすぎたのかもしれない
黒真織は柚木作品にはなかなか登場しないキャラクターだったのでビックリした
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卓越した人間描写。ノーマルな社会人の仮面の裏にある生々しさをこれでもか、これでもかと突きつけた小説。読み手はきっと二分されるだろう。他人事で絵空事として遠ざけておきたいと思うタイプと、自分にも降りかかる可能性を感じてひっそりと慄くタイプに。人間関係に特段問題を持たなさそうな登場人物も若干は描かれてはいるが、多かれ少なかれトラブルを抱えていそうな人物像が多い。同僚で友人が多い設定の派遣社員の描き方がとりわけシュールで凄味がある。現実も小説と大差ないのが実態かと思わされる。
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幼い頃から同性の友人がいない、キャリアウーマンの栄利子と専業主婦の翔子。
栄利子が翔子のブログのファンだったことがきっかけで、あるとき二人の距離は急接近。最初はいい友人関係が築けると思っていたのだが…。
どんどん暴走する栄利子が怖かった。追い詰められた翔子も結局同じことをする羽目に。
今回はブラック柚木さんだったな。
人との距離感って、具体的にどうしたら正解とか教わるものじゃないんだよね。何がきっかけになるか…。誰しも栄利子のようになってしまう可能性はゼロじゃない。難しい。
あとはブログの意義。プライバシーがだだ漏れになる危険性や、のめりこんでしまう怖さも描かれていた。
翔子の父も嫌だった。自分は何もしないで、誰かが何かをしてくれるのをじっと待つって無言の圧力は勘弁してほしい。
マトモなキャラは翔子の夫だけか。
全体的にちょっと長かったかも。
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主人公2人に共感したり、ハッと気づかされ、我が身を省みさせられたり、深く染みるというか、胸が痛くなるような作品だった。
必死で生きているだけなのに、客観的に見ると普通じゃないところまで振り切れてしまい、周囲から引かれたり怖がられたり。あちこちにぶつかりまくって、血だらけになりながらも、不器用に生きる姿にハラハラした。
醜い嫌なところから目を背けることを許さず、スパスパッと色々な矛盾に切り込み、核心を突いていく筆致が痛くもあり小気味好くもあり。軽く読めるような内容ではないけれど、女性だけでなく、男性も読んだらいいのにと思った。
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2018.9読了。
最初ワクワクしたのだけど、だんだんと諦めに近い感情が。
結局人は1人で、瞬間瞬間の素敵な出来事をパワーにして生きて行くんだってことかな…期待していた結末ではなかった。
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久しぶりのブラック柚木さん。一時期ブログはやっていたけど、今はSNSもやらず傍観するのみ。のめり込んじゃう人がいるのも、女友だちの動向が気になるのもわかる気がする…
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登場人物がみんな極端すぎるかな・・・。ここまでの人はあまりいないのでは?
読んでてすごく疲れました。
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人間との距離感を掴めない二人の女の話。最初はほのぼのというか明るい感じがしたが、どんどん壊れていく。
比喩がうまく、とても読みやすい。ナイルパーチという魚を本分とうまく絡めていて、無駄な文のない小説だと感じた。
人間と距離感がうまく掴めない人にとっては読んでいて苦しくなる。必死さが空回りする様子は読んでいて滑稽でもある。痛々しい。
二人の女の精神が綿密に描かれている。
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すごく面白かったけど、評価が低いなあ。
人と人との距離感をつかめない二人の女性の物語。
前半戦と後半戦があって(笑)、圧倒的に楽しいのは前半。ただ、後半戦ももちろん楽しく読めます。
前半戦の楽しさは主人公女二人のバトル、後半戦は主人公と関係した男の婚約者とのバトル。
人との距離感をつかめないのは、簡単には変えられない、本人にとっては辛い自分との闘い。
ナイルパーチの入れ方も非常に巧み。