投稿元:
レビューを見る
ある高校の歩行祭が舞台。二人の主人公(男と女)が抱える悩みを中心に話は展開するんだけど、中の登場人物一人ひとりが主人公って気がした。
思うに、夜とか疲れがたまってるときって、人は素直になると思う。普段はオブラートに隠して日本人でも、疲れちゃって、しかも暗くなると、なんだか正直になる。うまくごまかすのが面倒になる。そういう面をうまく出してるなぁて。そもそも普段もこうやって正直に生きていれば、遠回りする必要がなくなるのにね。これを読んでて、答えのでないことに思い切り思い悩む時間も必要なんだなぁて思った。
投稿元:
レビューを見る
ただ歩くだけなのに、たったそれだけの事が忘れられないものになる。学校の伝統行事に過ぎないのに、それぞれがそれぞれの思いを抱いて、語り合って、分かり合って。本当に些細なことだけど、主人公にとっては大きな賭け。爽やかな青春小説。
投稿元:
レビューを見る
(わたし女子高だったので)「こんな青春いいな...」と憧れを抱いてしまうようなさわやかでキュンとする物語.誰もが共感できるどこかがあると思う.でも期待感が大きかったぶん,「意外と普通」感もあり.
投稿元:
レビューを見る
恩田さんの小説をいくつか読んでみた、しかし、やはり私の好みではないなあ。読みやすいけれど、深みがない。だから私的にやはり星は二つ。なぜ本屋さんなんとか大賞になるのか(かなりビジネス的にニュアンスを漂わせる賞だと思う)、なぜ評判がそれほどよいのか、わたしには分からない。
投稿元:
レビューを見る
一日かけて80キロを歩く「歩行祭」に参加する高校3年生の話。
作中、転校して最後の歩行祭に参加できなかった子が「ただ歩くだけなのに、どうしてそれだけのことがこんなに特別なんだろう」と語るが、特別なことに仕上ているのは恩田陸の力量。このネタで、この話を作り上げるのは、すごいです。
どうやら映画化も決まってるみたいなんだけど、映画は大丈夫なのか心配。ホント、歩いてるだけだからね。
主人公は、貴子と融。お互い人に言えない秘密がある。それはすぐに出てくるので、これ以上は書かないよww
かつて18歳だった人に、そしてこれから18歳になる人に、絶対読んで欲しい一冊。
うん、青春小説のバイブルになること必至です。
第2回、本屋大賞受賞作です。
投稿元:
レビューを見る
高校時代とか思い出して、
甘酸っぱくなったり、
心温かくなったりできます。
テンポのよさ、読みやすさはさすがだな。
投稿元:
レビューを見る
二人の主人公、二人の視点で紡ぎだされていく高校生の物語。登場人物ひとりひとりの言葉や行動、その描き方はとても素敵だと思います。それにしても最近こういう小説や映画をみると郷愁を覚えます。年とったなぁ。
投稿元:
レビューを見る
ある人がBlogでこの本について感想を書いていて、その記事を読んだら猛烈に私も読みたくなった。
というわけで、会社帰りに買って早速読みました。
超簡単なあらすじとしては、高校三年生の主人公たちが、80キロを一昼夜かけて歩くという学校行事「歩行祭」にそれぞれの思いを抱えながら挑む、という話。
読んでいて大学時代のサークルのことを思い出しました。
私のいたサークルでは、別に夜通し歩いたりはしないけど、真夜中に体力と精神力の限界を試すかのごとく作業をする、という点では、この小説の「歩行祭」に酷似しています(笑・・・うべきかどうかは不明^^;)。
そうやって真夜中の極限状態で作業をしつつ、友達と話していると、隣にいる仲がいいはずの友人が突然他人のように感じられたり、逆にその人たちの今まで全く知らなかった真実を知らされたり。
なんか、そういう感覚を思い出して懐かしくなりました。
かつては確かにあったけど、もう二度と返ってこない青春の一イベントを懐かしみたいって人にオススメの一冊。
投稿元:
レビューを見る
旅のお供に購入。
青春っぽさが凄く好きだった。リアルに高校生の頃より今のほうがじーんとしちゃう。こんな高校生活を送りたかったなぁ。
投稿元:
レビューを見る
面白かったです。堪能できました。すばらしい青春小説です。恩田さんの作品はなぜか読んでる途中でワクワクします。一気に読めそうだったのをあまりに惜しかったのであえて間を置いてゆっくり、じっくり読ませてもらいました。
投稿元:
レビューを見る
読み終わった後、とても清々しい気持ちになりました。大きな事件などなくて、ただ高校生が夜通し歩いてそれぞれに語り合ったりしているだけなのにここまで読ませるとはさすが恩田陸。
投稿元:
レビューを見る
映画化されたようで。
タイムリーなのでレビューを一つ。
高校の行事で朝から次の日の朝まで80キロ延々歩くとうい青春!って感じのお話。その間、もしこれが出来たらあれをしようと考えたり、ちょっとしたサプライズに出くわしたりで、なんちゅうことないんだけど心に残るような甘酸っぱい出来事に遭遇する。
女の子の会話や雰囲気はいいと思う。(俺が男だからだろうか?)
でも男がなー。そんなさわやかじゃないだろ、実際。
背中がむずがゆい。
うちの高校にも強歩大会(競歩ではない)っていう山ん中30キロ歩く行事があったんだけど、それを思い出した。
途中ショートカットしようとしたら、先生に見っかって余計疲れたとかそんなんだった気がする。
それを思い出せたのはまあよかった。
投稿元:
レビューを見る
なんてことないようで
なんてことある話。
一晩かけて歩くことが
修学旅行の代わりなんて
おかしな話だが、何故か
みんな楽しみにしている。
読んでいても楽しい一冊。
投稿元:
レビューを見る
ツボでした!!こんな淡く苦い青春時代を過ごしたかった・・・。でも自分の高校時代ゎこんなに精神的に大人じゃなかった。
投稿元:
レビューを見る
悪くない。さすが「本屋大賞」。
決して、派手な文学賞を取るような作品ではないけれど、こうして価値ある作品にスポットを当てられる機会が与えられたのは大きい。
「賭け」の目的とオチが、早くも解ってしまったのは残念だったけれども、決して重くなることなく、軽快なテンポで話が進んだことと、長距離を歩き続ける主人公たちの姿がリアルで、最後まで一気に読めた。