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都構想をアカデミックに批判するというよりは、著者の持論を主張するところに主眼が置かれているため、切実さは伝わってこない。
いままでどのような反対派勢力も示してこなかった具体的な対案を示した意味では、それなりの評価ができるかもしれない。しかし、それはあくまで都構想反対派のうちにおいて具体的なだけで、実現するには多くの段階と困難が存在するであろうことを踏まえるなら、現時点で都構想を越えるまでの実現性はないように思う。
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私は大阪都構想に対して、賛成か反対かを意思表示などする気は毛頭ない。ただし本書は首長の人格をただひたすらに否定をし、恣意的な批判を展開するような類書とは違い良書だといえる。
筆者が言うとおり、大阪が都構想実現に邁進する間に、東京はオリンピックをはじめとする外に向けた発信力を高め、ヒト・モノ・カネといったあらゆるものを取り込み、更に一極集中化が進む一方で、大阪は機構改編に膨大なエネルギーと行政コストを費やすことで、外からのエネルギーをうまく吸収できずに衰退していくということに・・・これが事実ともなれば、末恐ろしいシナリオだと思う。
今後、東京、名古屋はもとより、アジアでは上海、ジャカルタ、シンガポールなど、都市が巨大化していく中、大阪だけが都市の解体分割を行っていくことは果たして正しい選択なのか?深く考えさせられた。
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東京23区の豊さは、都と特別区の制度によってもたらせたものではない。東京一極集中という特殊事情がもたらしたもの。大阪で真似してもうまくいかない。
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大阪市の住民投票前の5/15に読了。結果はどうなるのか。
大阪市民でない私も興味を持っているため読んでみた。
大阪市民は年間2200億円分の財源と権限を失う。それでもいいのか、ということだ。ただ賛成派の意見も聞いておきたい。できれば賛成反対派の討論した本があればいいのだが。
5/17の結果はいかに・・
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[期日](2024.03.24 ・月)
[概要]『大阪都構想』
が大阪市民にとって、
いかに良くないかを
やや感情的に論説。
[感想]
・『大阪都構想』
言葉の持つバラ色イメージ
だけではダメだと思う。
・"大阪市民はこんなに損しますよ"
の論定ばかり強調。
大阪府民の意見が出て来ない。
・日本の中での「大阪論」
大阪ばかり発展させる考え方。
・東京との格差要因は「新幹線」
と云うのは納得。
ただし、地方の良さが無くなる。
・橋本徹が言っていた、
世界都市間戦争についての反論が無い。