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荒くれ者の世界でこそイキイキと輝く冒険活劇ロマ、コニーお得意の西部ロマンス三部作のラスト巻でございます!
1巻から三年。西部ものは日本では売れないのに、ラストまで出版してくれたことに感謝!
番人ウケする作品ではないし、細かな心理的な機微をお求めの方には絶対にオススメできない作家なのだが、時々無性に読みたくなるのだ。
初期の作品は、ヒロインに多少なりとも感情移入できたのだが、この三部作は一歩引いたところから、2人に突っ込みを入れながら読むことをオススメだ。
ラスト巻は、故郷を追われた三兄弟の最後の一人サム。
別れた妻との偶然の再会で、裏切られたと思い込み憤りながらも、ズカズカと踏み越えてくる男。
裏切りから彼女を信じない男は、幼い子供すら自分の息子とは気づけない、愛すべきお馬鹿野郎。
細かいことはどうでもいいからって、おまいらどこへ向かうんだ!と叫びたくなることすら楽しいと感じる人向けだ。
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