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2009/3/19 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
2012/4/17~4/19
グアテマラからアメリカに密入国し、医師と看護師夫婦の養女となったパメラ。幸せそうに暮らしているように見えたパメラであったが、隣家の日本人同級生研一に養父からレイプされていることを告白する。密かに彼女に恋していた研一は、彼女を救うため、養父を殺してしまう。アメリカの陪審員裁判を受けることになった研一に果たして陪審員たちはいかなる判決を下すのか?
日本でも裁判員制度が導入され、しろうとが人を裁くことの是非が問われているが、少し制度は違うとはいえ、その難しさが良くわかる。自分ならこのケース、どういう風に判定するだろうか。
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裁判員制度がスタートすることもあり何となく手にした本。
筋書き的には先が読めるものの、内容は面白く、すんなりと入り込めた。考えさせられることも多く、アメリカと日本の違いも鮮明になる。
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裁判員制度が日本でも導入されたが、
陪審員の在り方に関して、考えるきっかけになる本。
ご都合主義的な部分もある。
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これは読むべき!
読了日記あります。
http://yona-tesa.jugem.jp/?eid=40
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ジャングリシャムだったかな?陪審法廷という作品があります。
内容的には、陪審員制度を扱った法廷物ですが、それの楡作品版という感じです。
日本の陪審制度の導入に際して楡さんなりに語りたかったところがあるんだろうな~という作品。
すごく面白いわけではないが、まぁ面白くは読めるなぁ程度の作品。
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性的虐待を受けている隣人を救おうと
殺人を計画する。
計画的に立てたと思われたそれは、ひたすらに穴が空いたもの。
一応計画通り、目的は果たせたけれど…。
4分の1が殺すまで。
残りがその裁判について、になります。
なので、ひたすらに議論が行われ
事件の内容が語られていきます。
議論が嫌いな人には、楽しくない内容かと。
始まった裁判員制度は、もしかしたらこんなものかもと
思えた1冊でした。
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米国在住の日本人少年が犯した殺人の罪状の有無を陪審制で問う、というものですが
重たいテーマでありながらも、集中して一気に読んでしまうほど、考えさせられる作品です。
陪審制で判決が下される米国の地で、
日本人が殺人を犯し、米国の法に基づき裁かれ、
一方で(米国籍ではあるが)日系人が陪審員に選出されるので、
色々考えるきっかけが沢山散りばめられています。
白黒しか存在しない(ここで言う有罪か無罪か)という米国と
グレーゾーンが存在する日本との文化や国民性の違い、
認識・見解の違い、そして個人の考え方の違い、と
様々な背景が読み手に与えられるので、すごくエネルギーを使います。
この作品の世界に入り込んでいけるのは、
殺人を犯した少年、
この事件の引き金になったこと、
裁判における陪審員、
この3つの視点のストーリーが序盤に描かれているからかな。
事件の発端も、各人物の心情も、殺人に至るまでの経緯も分かった上で、
「果たしてこの裁判の判決はどうなるのか。」とドキドキし、
読み終わっても、安心だとか、がっかりだとか、
そういう感情に浸ることなく悶々と考えてしまいます。
陪審員に問われているのは、被告が犯したことに対しての罪状の有無を決定する事、
というのは認識してはいるものの、
ならば何故、法の専門である裁判官のみで判断を下さず、
一般市民が陪審員として参加する必要があるのか。
陪審員に求められているものは果たして、
検察側、弁護側が用意した物的証拠や弁論から汲み取れる
事件の真偽なのだろうか。難しい。
日本と米国の有罪・無罪の見解、そして罪状の度量?には
大きな違いがあるように思えました。
日本でも裁判員制度が導入されたのが最近のことなので、
他人事として割り切れない作品。
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日本の医学界に失望し渡米した内科医である父をもつ牧田研一。
一方、グアテマラ出身で幼い頃両親を亡くしストリートチルドレン
を経て孤児院の生い立ちという不幸から抜け出そうと夢を描き
4千八百キロの旅の果てに米国に不法入国し、
縁あって外科医に看護師という裕福なクロフォード夫妻の
養女となったパメラ。
隣同士で家族ぐるみの付き合いという研一にとっては、
実の親と同様に接してきたクロフォードの
裏に潜む男の本性を知ることとなる。
それは・・・
養父・クロフォードから長年にわたり性的虐待が行われ殺意
が芽生えてきているとパメラから打ち明けられたからである。
パメラとはクラスメートでもあり同じマイノリティって部分も
重なりいつしか彼女に好意を抱くようになっていた研一は
欺瞞に駆られパメラにかわって
完全犯罪を計画し、実行しようとするが・・・・・。
15才の少年が犯した罪は、無罪か?終身刑か?
事件当時、研一はステロイド摂取で副作用による心神喪失だったか
パメラには、本当に性的虐待が行われていたかを争点にして
物語、中盤辺りかららラストまで裁判での息詰まるような法廷サスペンス。
この物語の舞台は、米国・フロリダである。
日本と米国との裁判制度の違いや欠点とか
また、実際に1992年に日本人の16才の少年が巻き込まれた事件なども触れられていてリアルティさが感じられる。
日本の裁判員制度が施行される前に、
電子書籍配信サイトに連載され単行本で刊行されたと記されているので
それを意識して作品が描かれているようである。
市民が市民を、人が人を裁くとは、どんな意味があるのか
日本には罪刑法定主義という原則がある、それを踏まえたうえで
罪と罰とは、とか考えさせられる重たいテーマであるにも関わらず
感情移入するし、一気読みできる読み応え十分の作品である!!
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裁判員制度についても、ちゃんと考えなければいけませんね。
人が人を裁く、、、
間違えたことすべてが悪いのか?
悪いことをしても許されるのか?
自分が陪審員としてあの場にいたらどういう結論をだしたんだろう。
小説を読んでいる側で良かったですね。
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2010.7
すらすら読めるけど教科書の挿話みたい。まぁ楡らしい。裁判員に選ばれるときは来るのだろうか。
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楡さんの小説。
今回は、日本の裁判員制度をにらんで、
アメリカの陪審員制度を舞台にしたお話。
アメリカ在住の日本人少年は、
隣人の少女が父親にレイプされていることを知り、
少女の父親を銃殺する。
そんな彼が陪審員制度で、無罪or有罪を争う法廷サスペンス。
世の中には白黒つけれないことがたくさんある中、
それに対して白黒つけないといけない立場になったら
自分はどうジャッジするのか?
この本を読みながら考えさせられた。
下手な教科書よりも考える勉強になりました。
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陪審員制度について、深く
考えさせられる作品だった。
物語の展開が早くあっという間にひきこまれてしまい、読み出したらとまらない。
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アメリカで養父にレイプされ続けた移民少女を救うため、養父を殺害した日本人少年の裁判。「Cの福音」「巨流再生」などをイメージするとちょっと違う。
「裁判員制度」が導入される時はいろいろな議論を巻き起こしたが、そこが日本、導入されてしまえば無条件で従い、修正議論もおこらずマスコミも忘れたかのように何も言わない。この作品は導入以前で当時のテーマとしてはホットだが、「なぜ、法律知識のない一般市民に陪審員として判断を求めるのか」を「情」で結論づけるだけでなく、事件に興味を持たない陪審員が徐々に関心を示し、最語にはひとつの結論に辿り着くのは”楡らしくない”視点。御用本みたいになっている。楡ならば逆の結論の巻き起こす混乱・怒り・悲しみなんかを描いて欲しかった。
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久々に面白い小説でした。
「12人の怒れる男」という映画が重なりました。
さまざまな人種のいるアメリカという国では明確に線の引けない曖昧な基準では社会が成り立たないのでしょうかね。
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陪審員制度を取り入れている米国は、民意を反映した裁判の手本のように言われるが、実態はこの著書にあるとおり。州によって多少異なるものの、基本は量刑ありきの「有罪 or 無罪?」を問うだけの裁判ゲーム。そういう意味では、法のプロが審議し、量刑も吟味される日本の裁判を、比較論で良否判断することはできない。日本も裁判員制度が導入されて久しいが、米国を反面教師にせよ、というメッセージが込められているのかもしれない。