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シングルマザーとプロ野球選手…その過去の接点を意識しながら、一生懸命その時を生きようとする主人公たち。
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シングルマザー新聞記者の可南子と家族、トライアウトに参加したプロ野球選手の深澤との関わり。いい人たちと言葉がたくさん出てくる。可南子の負けず嫌いな頑固さがいい。ただ我慢しすぎたりしてもよくない。所々、うるっとくる場面も多い。読後感爽やか。
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小説新潮で読んだ短編が面白かったので他の作品も読んでみました。中弛みしたけど最後はよくまとまっていて読後感は爽やか。
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主人公が美人である必要があったのかなぁ?
何故子どもの父親に惹かれたのか、最後までわからなかった。
でも、卑怯な監督のように、何かを大きな(大きすぎる)ことを成し遂げる人は、「いい人」では無いのかも。結局政治家になるなんて、いい人で有るはずがない。
「いい人」はつぶされて行く。でも自分の納得のいく道を行けばそれでいいのでは?
彼女の懸命な姿は息子に伝わっているし、これ以上無いくらい良い子に育っている。嘘をついていたら、真っ直ぐは育たないんだよね、きっと。
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あ~疲れたな~こんなときは本屋だ!
と思ったときに目に入り、手に取った本。
そんな気分になったときはわりとすぐに本を読んでしまうのだが、このときはそんな気にもなぜかならず、ようやく今になって読了(3か月越しくらい?)。
めちゃくちゃよかったとは言わないが、親子の絆があとからじんわりにじんでくる。特に孝太が母親や祖父母のことを思ってつく、いじらしいウソにぐっとくる。母親不在のせいで、少年野球では球拾いをしているなんて。
読みながら、この子のために一緒に暮らしてあげなよ。なぜそうしない?と主人公に対してずっと思ってきた。シングルマザーになったことないから理解できんけど、そりゃ自分が仕事しなけりゃ生活していけないんやから仕事優先になるかぁ・・・とちょっと共感できる気もした。
深澤や藤村のことはさておき(笑)、「母親として」の部分に興味を持って読んだ1冊。
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とても読みやすかった。
シングルマザーの主人公が、過去と葛藤しながらもたくましく生活している話。
編集者である主人公は、野球のトライアウトの取材中に一人の野球選手と出会う。
そこから話が広がっていく。
読み終わった後に爽快な気持ちになれる本。
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シングルマザーの新聞記者・可南子が職場を異動して、久しぶりの現場で出会ったかつての甲子園優勝投手・深澤翔介。彼は戦力外通告を受けトライアウトに挑戦していた。宿命のような二人の出会いがお互いの再起の道標となる。
『頑張る』とは『我を張る』ということ。大なり小なり自己満足の部分がある。可南子の頑張りは虚勢が見えて胸が痛かった。ただ、そのひたむきさは息子の孝太の心の美しさに繋がっているのが嬉しい。次の一歩に向かう勇気を与えてくれる清々しい物語。
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途中まで、中弛みしてどうなることかと思いましたが、最後は綺麗にまとまりました。
注意して読めばいろんな矛盾や無理があるストーリですが、それを気にさせない爽やかさがあります。もっとも爽やかすぎますかね、その分、軽くなってしまった様に思えます。
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前半~中盤はとても引き込まれる。
主人公の人間っぽさにイライラさせられながらも
その人間っぽさに惹かれて
そこまでは一気に読み進められた。
それでも途中途中で飽きがくるけども。
その反動で後半の辻褄合わせに萎えた。
いまいちスッキリしない感じで終わる。
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戦力外を通告されたプロ野球選手が、来季以降の現役続行を賭けて、12球団合同でおこなわれる入団テストに臨む「トライアウト」。毎年トライアウトに参加した選手のその後に密着したテレビ番組も制作されています。そんなタイトルが付いているので、主役はプロ野球選手だと思って読み始めたら、選手に取材することになった新聞記者が主人公でした。人生のトライアウトです。
可南子は東京の大手新聞社の勤務するシングルマザー。8年前、不倫相手と別れた直後に妊娠が判明。相手の名前は誰にも打ち明けることなく出産し、宮城に住む両親と妹の協力を得て、息子の孝太を育てている。孝太の妊娠がわかったころ、八百長疑惑で捕まった野球選手と一緒にいるところを写真週刊誌に激写されたため、世間からは孝太の父親がその選手だと思われているが、実はちがう。孝太を育てるためになんとか耐えたが、冷たい目にさらされてきた。言い訳はせずにただ黙々と仕事をこなすことしか、自分にはできない。ある日突然、校閲部から運動部への異動を言い渡される。トライアウトの取材を命じられて行ってみると、そこにどうも気になる選手がいる。それは深澤翔介という、高校時代に甲子園を湧かせたこともある選手で……。
嫌なことを思い出してしまうから、できるだけ野球を避けてきたのに、トライアウトの取材はさせられるわ、知らぬ間に息子は野球を始めているわ。何がいいって、主人公の可南子以外はとにかく前向き。祖父母宅に預けられている孝太は「思い込みと努力が大事」だと自分に言い聞かせ、現役続行の夢が絶たれたかに見える翔介も、投げやりに見えて超ポジティブ。可南子の妹・柚奈といい、可南子のまわりはみんな自分に正直、そして人のことも思いやれる人物ばかり。少々できすぎな気はしますが、親の立場でも子どもの立場でも心に刻んでおきたい言葉がたくさん含まれています。野球ファンでなくてもどうぞ。
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思い通りにならない人生も、
どうしようもない躓きも、
失敗も、後悔も…。
深い愛情と、
確かな言葉があれば、
のりきれるのではないだろうか。
そんな勇気と、喜びを
与えてくれる小説。
大切にしたい言葉に
たくさん会えた。
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最初の数頁で読むこと決めたのに、なかなか読み進めず、途中でやめようかと思ったのですが、中盤からは一気に読みました。
考太の「辛い時はその場でぐっと踏ん張るんだ。そうしたら必ずチャンスはくる。チャンスが来ない人は辛い溶きに逃げる人なんだ」との言葉に涙が止まらなかった。
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八歳の息子を新聞販売店を営む実家に預けているシングルマザー可南子の、新聞記者として野球選手を取材する仕事模様、育児や両親、妹との家族模様。考太に謝れと迫る馬鹿親への納め方が凛としている。憚らず孫の味方である祖父も染みる。野球の才能を継ぎ、実は性格の悪い父親でも格好良いと思わせて貰える考太、良いなあ。
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今年も11月13日に合同トライアウト開催、その前に元報知新聞記者藤岡陽子さんの小説を読んでみました。野球人生のやりきった感はとても厳しいようです。
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佳作を連発しているアベレージヒッター。どれもこれも外れが無くもれなく面白いです。
そしてアベレージヒッターつながりで野球を題材にした小説です。
シングルマザー、親子の確執、愛情。あきらめない、あきらめられない心。誰にでもある過去の傷、自分だけではないという気づき。いつまでも小さい子供ではない、成長していつか自分を追い抜いて行くという寂しさと喜び。
色々な要素が内包されていてとても奥深い本だと思いました。
主人公の父がとても頑固なおやじなのですが、孫との信頼関係が見ていてとてもうらやましかった。自分はほぼ祖父の記憶ありませんが、かなりのダメ男だったようなので頼りになる男が周囲に皆無だったので、こういう関係はとても萌えます。
そして野球少年と落ち目の野球選手との邂逅。自分も少年の目線になれるし、この歳になると野球選手の目線も想像が出来てしみじみいいなあ・・・。