投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
人類と思考形態が異なるAIというものをしっかりと描写してくれた一冊。対立試験が激化していくあたりはストレスがたまる一方だったが、シメはホーガンらしい健康的な科学礼賛でほっとした。AIが影像への理解を深めていくさまが面白かった(一般化の伏線は予想通りだった)が、これも一種の成長小説と呼べるのだろうか。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
時は2028年。コンピュータと人間の未来を探るべく、宇宙ステーションにて壮大なシミュレーションが開始する。
1979年発表、日本では1983年に翻訳された、ホーガンの代表作のひとつ。2022年の今、これを読んでまず思ったのは、当時作者が未来予測的に描いたコンピュータにまつわるデバイスやインフラなどが、かなりの打率で実用化されているなぁということ。スマホやタブレットっぽい情報端末などは言うに及ばず、ほとんどの書類が電子化されていたり、対戦型ネットゲームがあったり、ドローンが現在のイメージまんまで出てきたり。そんな中で、本作が掲げる人工知能の進化と人間との共存というようなテーマは古典的ではあるけれど、今だからこそ間近に迫っている問題としてリアリティを感じながら読んだ。展開はベタだが、その経過を彩るハードSFとしてのディテールと、ホーガンらしい発想の着地点がありふれたものではなく、本作には40年を超えて今もって古びない感動と示唆がある。シンギュラリティと人間の未来や如何に。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
2024年に読むのにとてもふさわしい本だった。生成AIが進化し続けたらどうなるのか、という問いに対する一つの答えかもしれない。スパルタカスのように物理的なものづくりまで自由にできるのはかなりの飛躍だろうけど。
全体的なストーリーは楽しめるのだけどかなり書き込みが多くて冗長。読みやすいとは言えないかな。あとホーガンっぽい主人公の妙なモテぶりもなくてもいい要素だろう。